神経ブロックとは | レイノー病を治す(ETS手術)

神経ブロックとは

神経には、運動神経、感覚神経、自律神経があります。

自律神経には、
交感神経(血管を収縮させたり、体のエネルギーを発散するように働く)と
副交感神経(血管を拡張させたり、体にエネルギーを蓄える様に働く)
があります。


その中で、
首に左右一対の交感神経のかたまりが(神経節)あり、
星のような形をしているものを星状神経節と呼んでいます。

この星状神経節は、頭部、肩、腕などの
血液の流れを調節しています。

星状神経は椎前葉と頸動脈鞘に挟まれているので、
針先を横突起に接触させて薬液を注入すると、
両筋膜に挟まれたコンパートメントに薬液が広がりブロック効果が得られる。

星状神経は第7頸椎横突起基部前面に位置するが、
第6あるいは第7頸椎横突起を基部に穿刺する。

星状神経節を麻酔薬を用いてブロック(遮断)するのが
星状神経節ブロックです。

交感神経の働きを抑制して一時的に交感神経の
亢進を抑えて、血管を開き血流を回復させます。
↑参考 神経ブロックはなぜ効くのか?

効果持続時間は2時間ほどです。
繰り返すと持続時間が短くなります。
↑参考 神経ブロックはなぜ効かなくなるのか?


突発性難聴、鼻アレルギー、自律神経失調症、頭痛、肩こり
メニエル氏病、群発頭痛、顔面痛、
顔面神経麻痺、外傷性頚部症候群、頚肩腕症候群、
肩関節周囲炎、カウザルギー、頭頚部状胸部の帯状疱疹、
反射性交感神経萎縮症、上下肢痛、
複合性局所疼痛症候群(CRPS)、
花粉症(アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎)、
末梢血行障害(レイノー病、バージャー病)、多汗症、赤面症
などにも効果があります。


他の部位であれば
胸部交感神経節ブロック
腰部交感神経節ブロック
などがあります。

ブロックの方法はいくつかあり、
動脈閉塞性疾患の治療は、
持続的かつ継続的である必要があります。

そのために、局所麻酔薬によるブロックを
頻繁に繰り返す方法(星状神経節ブロックなど)、
アルコールやフェノール(神経破壊薬)を用いる方法、
高周波熱凝固などの方法が有ります。


最終的には
胸部交感神経節切除(ETS)を行なうこともあります。


参考
スーパーライザーとは
神経ブロックはなぜ効くのか?
神経ブロックはなぜ効かなくなるのか?
胸腔鏡下胸部交感神経節切除術(ETS)
レイノー病に治療方法はないのか?
レイノー病の原因不明には2種類ある
レイノー病の治る・良くなるの違い
多汗症とは
ETS手術の真実
インフォームド・コンセント
ETS手術を取り巻く環境
ETS手術の本質を理解する
熱中症とは
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代償性発汗=医療ミスではない
知識・理解・覚悟
多汗症でETS手術を受けるには
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