多汗症とは | レイノー病を治す(ETS手術)

多汗症とは

手足・脇・頭部の多汗症があり、
局所的な汗のかき方をする。
体中に汗をかく「汗かき体質」とは違う。

運動や気温による汗は通常の汗で誰でもかきます。
これが他と比較して、過敏な人は汗かき体質。
暑くもないのに汗が止まらないのが多汗症。

「必要以上に大量の汗をかく病気」です。
緊張したときやびっくりした時にかく
精神性発汗(エクリン腺からの分泌)による発汗異常。

中でも手のひらや足の裏に限定して
大量に汗をかく場合には、
「手掌足蹠多汗症(しゅしょうそくせきたかんしょう)」という。
精神性発汗の特徴は、
手のひらや足の裏に大量に汗をかくこと。
わきの下や顔面を伴うこともあるが、
体からはあまり汗が出ない。

精神的なものは関係なく、
リラックスしていても平気で汗が出ます。

原因は交感神経の亢進だといわれています。
リラックスしていても交感神経が副交感神経よりも
優位になり、どうやっても汗が止まらない病気です。


レベルは3段階あります。

レベル1
湿っている程度。見た目にはわかりにくいが、
触ると汗ばんでいることがわかる。
水滴ができるほどではないが、
光を反射して汗がキラキラと光っている。

レベル2
水滴ができているのが見た目にもはっきりとわかる。
濡れている状態。だが汗が流れるところまではいかない。

レベル3
水滴ができて、汗がしたたり落ちる。


テストの答案用紙が汗で破れてしまったり、
鉄棒にぶら下がろうとしたが、汗で滑り落ちてしまう。
パソコンのマウスのホイール部分に汗が入り故障。
携帯電話が汗で故障する。
あまりに手が汗でベトベトなので握手が出来ないなど
深刻な問題も出てきます。

生活に支障をきたし、生活の質が低下する人もいます。
これが思春期に出てしまえば、相当やっかいです。
理不尽ないじめの原因になってしまう事もあります。

私は多汗症とまではいかないのですが
若干その傾向はありました。
持病のレイノー病という病気で多汗症と同じく
交感神経が亢進して、血管が収縮して循環障害を起こす病気です。

ですので、汗をかいてマウスを壊した事もあります。
かなり手がベトベトしていました。
レイノー病で手が相当冷たかったので、小学校の時とか
隣の人と手を繋がないといけない行事などがあれば、本当に嫌でした。

あまりの手の冷たさに、手を繋いだ人がビックリしてたし、
変な目で見られたり、
「何でそんなに手が冷たいの?」
と聞かれたりもしました。

何でかは、こちらが知りたいぐらいでした(笑)


多汗症は
先天性形質か後天性形質であるかに分類される。

先天性形質による原発性多汗症は
青春期の間やその前に発症する。

後天性形質による続発性多汗症は、
甲状腺または下垂体の疾患、真性糖尿病、
腫瘍、痛風、更年期、特定の薬物、
もしくは水銀中毒などが原因となって
発生すると言われている。


治療法はボトックス注入・交感神経切除手術・
星状神経節ブロック・汗腺除去手術・
イオントフォレーシス療法・塩化アルミニウムなどです。

ボトックス注射は、筋肉や神経の伝達をブロックする
ボツリヌス菌(医薬品)を使用して、
交感神経をブロックし、汗腺(アポクリン腺・エクリン腺)の
働きを一時的に抑える多汗症治療法です。

交感神経切除術はETS手術の事で、
胸部にある交感神経を切除して
交感神経の信号を遮断する方法です。
術後に代償性発汗という副作用が出る可能性があり
最終手段となります。

星状神経節ブロックは、局所麻酔を首の交感神経にうち
一時的に交感神経の働きを抑制する方法です。
持続時間は2時間ほどです。

汗腺除去手術は、ワキガ手術で行なう
汗をかく汗腺をとる手術などです。
最近は超音波で汗腺・皮脂腺を破砕・除去する。

イオントフォレーシス療法(イオン浸透療法)とは、
多汗症の部位を水道水に浸して、
弱い電流を流し(電気分解)、
汗腺(エクリン腺・アポクリン腺)からの
汗の生成を抑制する方法です。

塩化アルミニウムは、制汗作用がありますが
一時的に汗の分泌を抑えるもので、
多汗症が完治するわけではない。


参考

神経ブロックとは
胸腔鏡下胸部交感神経節切除術(ETS)
多汗症とは
多汗症でETS手術を受けるには
多汗症患者の病気に対する姿勢
多汗症の苦労と努力
ETS手術の真実
インフォームド・コンセント
ETS手術を取り巻く環境
ETS手術の本質を理解する
熱中症とは
代償性発汗
代償性発汗=医療ミスではない
知識・理解・覚悟
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多汗症は環境に恵まれている
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