金賞というと、何かすごく素晴らしい商品だという印象がありますよね。日本の商品には「モンドセレクション金賞受賞」のものを結構見かけることが多く、日本の食品のレベルは高いと思う人もいるのではないでしょうか。
それでは、モンドセレクションとは一体どのようなものなのでしょうか。
モンドセレクションは、食品、飲料、化粧品、ダイエット、健康を中心とした製品の技術的水準を審査する民間団体のことで、優秀品質の国際評価機関としてベルギーのブリュッセルに1961年に設立されました。
モンドセレクションで評価される商品の審査カテゴリーは以下の通りになっています。
・スピリッツ、リキュール
・ビール、水、ソフトドリンク
・食品
・チョコレート、製菓、ビスケット
・穀類製品
・ダイエット、健康食品
・化粧品、トイレタリー製品
・OLV(葡萄ワイン国際機構)後援インターナショナルワインコンテスト
モンドセレクションによって与えられる認証は「モンドセレクション優秀品質最高金賞」などと言われているもので、「味覚」「衛星」「原材料」「消費者への情報提供」などで審査され、集計した後に平均値を算出された得点によって賞が授与されます。
点数は100点満点で、賞の種類と得点は以下のようになっています。
平均得点によって受賞が決まる絶対評価ですので、決められた技術水準を満たせば受賞することができます。認証された場合、受賞のラベルを商品のパッケージに3年間印刷することが可能となります。
全審査対象のうち約半分が日本からの出品であり、日本から出品した食品の8割が受賞をしています。2014年には、全部で3,163件が出展され、受賞できなかったのは僅か365件だけです。
資料出所:モンドセレクションHP
モンドセレクションの審査を受けるためには審査料を支払う必要があります。審査料は1製品につき1,100ユーロ(1ユーロ140円だと154,000円)で、3製品目からは1製品につき1,000ユーロ(同140,000円)になります。
モンドコレクション受賞というのは、コンクールによって上位に選ばれるのではなく、一定の水準を満たして認証を受けたものです。例えば、食品でモンドコレクション金賞受賞だからといって、味が非常に高い評価を受けたというのではありません。
評価項目には「味覚」という項目がありますから、ある程度美味しくなければ受賞することはできないとは思いますが、飛び抜けて美味しくなくても賞を取ることはできます。製造時の手続きや表示なども評価項目になっていますので、ISOの認証のようなものだと捉えた方がいいかもしれません。
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