米国で飼育されている牛は、成長を早めるためにエストロゲンというホルモン剤を牛に与えています。エストロゲンは女性ホルモンの一種で、女性の成長には必要なホルモンですが、外部から摂取すると乳癌・卵巣癌・子宮癌などの発癌リスクが高くなると言われています。男性の前立腺癌や精巣癌を増加させる可能性も極めて高いようです。実際に、日本では牛肉消費量の増加とともに、ホルモン依存性の癌患者が5倍に増加しています。女児の場合には、将来的に不妊の原因になるなど深刻な影響を受けるようです。

 

米国では乳牛にもエストロゲンが投入されており、その牛から取られる牛乳にも当然影響が出ます。牛乳にもエストロゲンが多く含まれるため、それを摂取すれば牛肉を食べたときと同様に癌のリスクが高まります。アメリカ産の牛乳は日本に輸入されることはありませんが、チーズ、バター、脱脂粉乳などの乳製品は輸入されています。

 

他国の牛肉と比べると米国産牛の残留エストロゲン濃度は、非常に高くなっています。北海道大学の半田医師らの研究では、日本産牛肉と比べて、赤身で600倍、脂肪で140という結果が出ています。牛へのホルモン剤の投与は、日本やEUでは禁止されています。そのため、ヨーロッパでは米国産牛肉を輸入禁止にしています。

 

日本国内でエストロゲンの投与を禁止しているのであれば、エストロゲンを投与している肉は輸入すべきではないと思います。所管があの厚生労働省なので、まっとうな判断を期待するのが難しいのですが・・・。ちなみに残留ホルモン剤についての検査はほとんど行っていません。また、本来であればテレビや新聞で危険性を訴えるべきですが、米国産牛肉を扱っているスポンサーの手前、そんなことはできないのでしょう。TPPが締結されると、更に危ない食品が輸入されることになることが予想されます。

 

また、米国では牛が狭いスペースで押し込められた状態で、至るところが糞尿まみれで飼育されてようです。そうなると病気になることが多いので、大量の抗生物質を餌に入れることになります。その結果、牛肉に残留している抗生物質の濃度も高くなります。日本でも、同じような環境で飼育されている牛には抗生物質が大量に与えられているようです。

 

外食や惣菜などでは、肉の産地が分からないことがありますので、完全には避けることは難しいとは思います。しかし、スーパーなどで肉を買うときには、癌になりたくないのであれば米国産牛肉を避けるべきでしょう。オーストラリアなどでもエストロゲンは投入されていますが、米国産に比べれば残留エストロゲン濃度は低いようです。



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