缶コーヒーや清涼飲料水などでは、無糖など低カロリーの商品が多くあります。甘みがあるのにカロリーが低いなんて、ダイエットしたい人にはありがたいですね。無糖なのに甘いそういう商品には、人工甘味料が使われています。人工甘味料は砂糖の何倍もの甘さがあるので、少し使用しただけでもカロリーを低く抑えることが出来ます。

 

人工甘味料として多くの商品に使われているものにアスパルテームがあります。アステルパームは、ダイエットコーラの材料として使用されており、パルスイートという商品名で販売されていますので、知っている人も多いのではないでしょうか。アスパルテームは、低カロリーというだけでなく虫歯の原因にもならないということで、ダイエットコーラ以外にもガム・お菓子・アイスなど様々な食品に使われています。特にほとんどのガムには、アスパルテームが含まれています。

 

しかし、アスパルテームには安全性についての多くの問題が指摘されています。癌、うつ病、脳障害、生殖障害の危険性、精神発達や運動発達の遅延、早産リスクを高めるという研究結果がアメリカなどで発表されています。アスパルテームは脳のドーパミンを変質させるため、脳内のドーパミン不足が引き起こすパーキンソン病にかかる可能性が高くなるとも言われています。子供には、常用的にアスパルテームを含む食品や飲料を摂取するのは望ましくないようです。

 

アスパルテームには、フェニルアラニンとアスパラギン酸という成分が全体の90%を占めています。それらの成分は、インスリンとレプチンというホルモンの放出を急速に促進します。レプチンの値が高い状態が続くと、体はレプチンに対する抵抗性を持つようになります。一度抵抗性ができると、食べることを止めたり、脂肪を燃やしたり、味蕾で甘みを感じる感度を維持するなどのホルモンの指令が効かなくなります。その結果、空腹感が続き、甘みへの依存症に陥り、脂肪をより多く蓄積するようになります。つまり、体重を増加させる体質になってしまうことになり、低カロリー商品を摂取しているのにダイエットとは全く逆の効果が出ることになります。

 

アスパルテームの有害性については、影響を受けやすい人と受けにくい人に分かれます。アルデヒド・デヒドロゲナーゼという物質が体内に十分存在していれば、毒性の元になるものを毒性の低いものに変換して低減させることができます。この物質は、人によって体内に保有する量が異なります。

 

一方で、アスパルテームの危険性を否定する論文も存在します。また、大量にアスパルテームを接種しなければ影響が出ないと言う意見もあります。アスパルテームは砂糖の200倍前後の甘さを持っていますので、少量使用するだけで甘さを出すことができるからです。

 

あまりにも多くの食品に使われているため、それらを製造するメーカーがスポンサーになっているマスメディアでは、アスパルテームの危険性については報じられることがありません。しかし、インターネットで少し検索してみれば、アスパルテームに関する情報を簡単に得ることが出来ますし、アスパルテームに関する記述がされている書籍はたくさんあります。興味がある方は、自分で調べてみてください。



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