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この国のトップたちは 完全に 腐っていて 自分たちのことしか 考えない人種なのだと 初めて 悟ったのです。



同時に ソウスケは こんなトップたちのいるような 上流階級(?)の人種たちとは 何があっても 馴染みたくないと 強く思いました。



この連中が 国民に 偏狭なナショナリズムを煽り 無意味な 戦争に 国民を 強制的に 追い込んだのです。

 

そして 結果として この国を 破滅に向かわせたことに 怒りさえ感じました。



しかも そのことの責任は 一切 感じていないようです。 



それどころか この 限られた空間の中で 今なお 無意味な権力闘争をして 序列争いをしていることに 大きな嫌悪感さえ 感じました。



ソウスケは こんな奴らの為に 国も 地球も 人類さえも 滅びてしまったのかと思うと 非常に 悲しくて 虚しくて 悔しい気持ちになりました。



自分の 本当の家族も 恋人も 友人も 近所の人も・・・ だれも この世には 残っていないのです。



おそらくは みんな 死んでしまったのでしょう。



もちろん 実際は 世界レベルでの大戦が 始まったのですから この国の トップたちだけが 悪いわけでは ありません。



世界中の トップたちが この国のトップと同様に 腐っていたのでしょう。



無意味な 戦争というものは 始まって 初めて 無意味さを悟り 後悔するものなのです。



しかし 後悔した時には もう 誰にも 止めることは 出来なくなってしまうものなのです。



今 特殊な核シェルター内で 繰り広げられている 数少ない生存者である この国の トップたちによる 権力闘争は 滑稽ですら ありました。



しかも ここでも やはり 武力と 暴力が 最も 威力を発揮しそうな雰囲気でした。



拳銃だけでなく 小銃と 軍刀まで 特殊な核シェルター内に 持ち込んだ 陸軍大臣にして 陸軍大将が  周囲の人間を 小銃で脅して 拳銃しか持っていなかった海軍大臣や 空軍大臣をも 武力で 従わそうと 試みていました。





( つづく )





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