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いままで 充分な生活費は渡しては いるものの 父親として 名乗り出る事も 出来ず 我が子に 寂しい思いをさせた 詫びと 財産分与の件が 存在したからです。



この 大物の 正妻の子供には 男子はいません。



娘たちが 大財閥の 跡を継いでも 全く問題は なかったのですが・・・ 古い体質の 財界の大物は 出来れば 息子に 自分の 跡を継がしたいと 考えていたのです。



また 娘たちと 醜い財産争いを して欲しくなかったのと 隠し子の息子に対して 今までのお詫びに 充分な 財産を 残してやりたいという親心もあったのです。



したがって 息子が それに相応しい人物ならば 場合によっては 自分の 後継者にしたいとも 本気で 考えていたのです。



しかし 本物の ソウスケは バイトで旅費を作っては 世界中を バックパッカーで 自由に旅するということを繰り返している 自由人でした。



財界の大物が ソウスケに 最期に会いたいと 思った時には 世界のどこにいるかも 分かりませんでした。



ソウスケを 探し出すことを 命じられた 部下や 取り巻きの連中は 大騒ぎでした。



ソウスケを 世界中 様々な 手段を駆使して 探し回りました。



しかし 簡単には 見つかりません。



まともな宿や ホテルに 宿泊しないで 野宿をしながら 世界中 旅を続けている ソウスケを 発見することは 困難でした。



しかし 財界の大物の 死期は 迫っていました。



そこで 役員や 取り巻きたちが 相談して 偽装工作として 影武者(代役)を 仕立てることにしたのです。



代役のソウスケは 苦学生でありながら 小さな 劇団に所属して 将来の 俳優を夢見ていた 若者です。



この小劇団を 支援していた 関連会社の 役員が 年格好の よく似た 彼を 推薦(?)したのです。



それは 単純な 偽装工作でした(笑)。



その段階では ソウスケの代役は わずかの期間のはずでした。



財界の大物の 死期が 迫っていたのですから・・・。



しかし 偽のソウスケを演じる期間は 予想外に 非常に 長い期間になってしまったのです。



偽のソウスケに 会った 財界の大物は その後 自分の 隠し子に ようやく会うことが出来た喜びからか 死を前にしていた症状が 奇跡的に 少し 回復したのです。






( つづく )





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