【マンガ感想】
『センゴク外伝桶狭間戦記 2巻 (宮下英樹)』
センゴク外伝桶狭間戦記 2 (2) (KCデラックス)
宮下 英樹 講談社 2009-03-06 by G-Tools |
過去記事はこちら → センゴク 1巻~11巻 12巻 13巻 14巻 15巻
【あらすじ】
かつてない視点で描く今川義元vs.織田信長!! 別冊ヤンマガにて大好評連載中の”もうひとつのセンゴク”!! 乱世を遊んだ男・今川義元と、戦国最高の軍師・太原崇孚雪斎。血で血を洗う戦乱の時代に出会った2人は日本史上初の”戦国大名”への道を進み始める…!! 戦国史上最も有名な合戦を描く、超絶歴史エンターテイメント!! いまだ謎に包まれた[桶狭間]の真実に迫る決定版!!
『センゴク』という作品の外伝ストーリー。
タイトル通り、『織田信長vs今川義元』の戦いが行われた桶狭間の戦いまで時代が遡ります。
この作品は、桶狭間の戦いの主役である『今川義元』と『織田信長』にスポットを当てた作品で、
彼らを幼少時代から描き、それぞれに戦国大名として成長していく様子を描く作品です。
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ここからは2巻の感想。
1巻は、『今川義元』と『軍師・太原雪斎』を主人公に、彼らがどのように国を作り、
彼らがどのような外交を行って戦国大名として成長していったのかが描かれましたが、
2巻では、もう一人の主役・『織田信長』の幼少時代~青年時代までが描かれまして、
父親・『織田信秀』との確執、銭(お金)の強さ、『竹千代(徳川家康)』との出会い、
そして『織田信長』と側室・『吉乃』との出会いが描かれました。
その中で一番印象に残ったのは、『信長』と『吉乃』との出会いですね。
『吉乃』とは、『生駒蔵人家宗』という人物の娘で、『土田弥平次』という人物の妻でしたが、
夫である『土田弥平次』が戦死した後、『織田信長』と出会い、その側室となり、
後に、『織田信忠』・『織田信雄』・『五徳』の3人の子供を産んだという女性です。
(織田信長の妻としては、『斉藤道三』の娘・『濃姫(帰蝶)』が有名ですが、)
(この『吉乃』は、その『濃姫(帰蝶)』よりも愛されていたという話が残っている女性です)
今作では、お互いが若い頃に、すでに出会い、恋愛をしていたという設定で物語が進行していまして、
今巻のラストでは、史実に合わせる形で、『信長』が嫁を貰い、『吉乃』が土田家に嫁ぐイベントが描かれ、
戦国時代ならではの『別れ』を描いているシーンが非常に印象的に描かれております。
ちなみに、この『吉乃』が側室になるのは、夫・『土田弥平次』が戦死した1556年以降で、
桶狭間の戦いが1560年ですから、彼女がこの作品のヒロイン役であることは間違いなく、
恐らく次巻にでも、『信長』と『吉乃』との再会イベントが描かれるのではないかなと思います。
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【総評】
『今川義元』の話が描かれるのかと思ったら、『織田信長』に話が移りました。
現在連載中の『センゴク天正記』の『織田信長』に繋がって行くような話になるでしょうか?
次巻以降も、信長の話が描かれることを期待したいですね。
点数的には
90点
です。
個人的には、このまま『織田家当主』→『尾張統一』までやってほしいです。
では、ここまで。