日本100名城スタンプラリーNo.89 佐賀城
佐賀城は、
外様各藩の中でも、36万石の石高を誇った佐賀藩・鍋島氏の居城。
この「鯱の門」は、
1838(天保19)年から残る重要文化財で、佐賀戦争での銃弾跡も残っています。
佐賀城本丸歴史館
1726(享保11)年の大火災で、天守閣・本丸・二の丸・三の丸は焼失してしまいますが、
平成13年から3年かけて、木造で本丸御殿が復元されました。
この本丸御殿は、「県立佐賀城本丸歴史館」として佐賀藩の歴史が学べる施設として、
なんと!“入場無料(満足度に応じた寄付制)”で開放されているんですよ!
外御書院(一之間・二之間・三之間・四之間)横のいわゆる「廊下」部分。
戸の数だけでもスゴイ
御殿の戸の開閉には3時間かかるそうです・・・
外御書院
幕府からの贈答品のお披露目や、佐賀藩の公式行事が執り行なわれた間で、
一之間・二之間・三之間・四之間をあわせると、320畳の大広間!
1838(天保9)年の本丸御殿完成のお披露目では、
この場に、1,000人の家臣が集まったとか・・・。
末席にいては、お殿様の顔はもちろん声なんて聞こえるはずはありませんよね!
そのために後ろに座る人に殿様のお言葉を伝える、
“伝達係り”なるお役目の人がいたそうですよ。
ちらっと写っているのは、作務衣を着たボランティアガイドさん。
わかり易くて丁寧なお話を、たっぷり2時間近く聞かせてくれました!
復元されなかった部分は、建物の「位置取り」が地面に表示されています。
発掘された“礎石”の遺構を「保存」しながら「復元」している様子を
スケルトンで見学できるコーナーが設けてありました。
遺構を保存するために、
どうしても基礎の位置が、当時よりも上がってしまうのは仕方ないですよね。
御座間
「御座の間」では、約170年前の部材がそのまま見られます。
材料は、“杉”の木。
そういえば「本丸御殿」なのに、どこを見ても質素
名古屋城の本丸御殿は“木曽桧”で再建中なのに、“杉”とは・・・。
これこそが鍋島直正公の座右の銘、『先憂後楽』
“天下の憂に先んじて憂い、天下の楽に後れて楽しむ”
絢爛豪華な徳川家のお膝元からやってきたわたしにとっては、
胸打たれるものがありました・・・
粗衣粗食で倹約し、勉学に励まなくてはっ
天守閣は焼失したあと、再建されることはありませんでした。
それから・・・
天守台へは本丸から直接行くことはできず、外から回り込まないと上がれません
天守台と本丸御殿
本丸御殿の中では、幕末から明治までの佐賀藩の歴史が詳しく展示されていて、
とても興味深かったです。
幕末期の佐賀・鍋島藩には、
素晴らしい人材と技術が存在したことを、ここで初めて知りました。
充実した資料と、本丸御殿再建費用・維持費を考えたら
入場無料だなんて、佐賀県は“いい人”すぎます~
「満足度に応じた寄付制」なんて言ってないで、きちんと入場料を請求するべき!
だって“寄付金箱”を見てみぬふりして帰っていく人が、あまりに多かったんですもの
佐賀城へのアクセスは・・・
佐賀バスセンターから、佐賀城跡行きバスで約10分。
正直あまり期待しないで行ったのですが、幕末の佐賀藩の歴史にビックリ。
きっとそれだけ鍋島直正公のリーダーシップが素晴らしかったのでしょう
↑スタンプ押すとき、失敗しましたっ(汗)
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1・ ボンバルディアで福岡へ飛ぶ
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3・ SUGOCAはすごかぁ~
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<番外編> TUBE シーサイドLive in シーサイドももち海浜公園