がんこな咳と息切れは夏型肺炎かも? | 春月の『ちょこっと健康術』

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「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


10日ほど前の日経新聞夕刊の記事に、夏型過敏性肺炎についての記事 がありました。毎年9月前後に患者が増えるそうです。


発熱に咳を伴うと、まず思い浮かべるのはカゼですよね?でも、その咳が、外出中は出ない、家やオフィスに戻ると出る…となると、それはカゼじゃなくて、夏型肺炎かもしれません。


発熱や咳の原因になるもの、百日咳 は百日咳で、夏カゼ はコクサッキーやアデノなどのウイルスですが、夏型過敏性肺炎の場合は、トリコスポロンというカビ。カビの胞子が、アレルギーを起こす抗原になるんです。


今年の夏は、異常な暑さが続いてますから、体力も消耗しているはず。こういうときは、免疫力も落ちていて、夏カゼのウイルスにもとっつかれやすいですが、アレルギーも起こしやすいので要注意です。


症状は、がんこな咳と息切れ。それも室内にいるときに悪化するという特徴があります。カビが増えて、盛んに胞子をばらまくのが、5~10月なので、この時期に症状が現れ、冬になると治まります。


初めて発症するのは、9月が多いとのこと。その後何年も繰り返してしまうと、慢性化して肺線維症に移行することもあるようです。肺線維症は、炎症反応の繰り返しによって、肺胞の壁にコラーゲン線維が沈着してしまう病気。肺胞の壁が厚くなってふくらみにくくなるため、呼吸機能が低下します。


ですから、慢性化しないうちに手当てすることが大切。できれば発症しないように、予防するのが一番であることは、言うまでもありませんね。


患者数は、築20年以上の木造一戸建てや、築7年以上のアパート、団地の1~3階に住む人に多いそうですが、古くて風通しの悪いオフィスビルも気をつけたほうがよさそうです。


原因はカビですから、予防にはカビが生えないようにするのが一番。ってことで、カビが生育しやすい条件を確認しておきましょう。

① 温度 … 5~35℃の範囲。20~30℃がもっとも生育しやすい。

② 湿度 … 60%くらいから増え始め、80%を超えると急速に増える。

③ 酸素 … ほんの少しの量で生育する。

④ 栄養源 … 糖類を好むが、それ以外でも分解して吸収できる。


カビが生えやすい場所は、

① 雨漏りの痕

② 日当たり・風通しの悪い場所

③ 浴室、キッチン、トイレなど水回り

④ 押し入れ

⑤ ふとん、ざぶとん

⑥ 窓枠

⑦ エアコン


日ごろのお掃除や防カビが大切ですね。必要ならリフォームも。水回りの中でも、とくに浴室は湿気がこもりやすいので、入浴後は壁に水をかけて冷やし、ぞうきんで余分な水をぬぐい、十分に換気しましょう。押し入れにはすのこで隙間をつくるといいですね。


夏バテを予防して、免疫力を下げないことも大事。夏バテ予防のあれこれ、↓こちらにリストしますので、ご参考にしてくださいね。

「夏バテの防止法」

「エコにも養生にも28℃」

「夏バテ解消ストレッチ」

「もしかして冷えてませんか?」

「夜も熱中症に気をつけて」


一天一笑、今日もいい1日にしましょう。


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