長引く咳は百日咳かも? | 春月の『ちょこっと健康術』

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体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


昨日は多くの温かなメッセージをありがとうございました。父が亡くなっても泣くことはなかった私ですが、みなさまのメッセージには熱いものがこみ上げてしまいました。父も喜んでいることと思います。


さて、昨日の日経新聞の夕刊に、『大人の百日ぜき流行?』という記事がありました。百日咳といえば、子どものかかる病気と考えられていて、発生動向を調べるための報告は小児科からしか上がらないので、実態をつかむのがむずかしいとか。


それでも、今年は過去10年間でも2番目に患者数が多くて、20歳以上の割合が6月下旬までで51.3%になっているそうです。この数字、小児科からの報告で、内科から上がっているわけではありません。つまり、子どもにつきそってきたお母さん患者の数なんですね。ということは、実際にはもっと多いはず。


先週の産経MSNニュース記事 を引用すると、


「長期間せきが続く百日ぜきの感染報告が急増していることが4日、国立感染症研究所の調べで分かった。6月20日までの1週間で、1医療機関当たり0.09人の報告があり、過去10年間で最多だった平成20年のピーク時の0.11人に次いで2番目の多さになっている。厚生労働省は「予防接種前の子供が発症すると重症化し死亡する可能性もある」と注意を呼びかけている。


 百日ぜきは「百日ぜき菌」による感染症で、熱は出ないケースが多い。長期間のせきが特徴で、1~2カ月続くこともある。インフルエンザと同様、くしゃみやせきなどによってうつるといい、マスクや手洗い、うがいなどが感染防止に有効とされる。


 成人が重症化することはまれだが、子供は肺炎や脳症など重い合併症を併発することがあり、過去10年で5人が死亡している。


 感染研によると、春から夏にかけて流行することが多い。今年は5月中旬から報告が増え始め、同月末には昨年のピーク時(同0.07人)に並び、6月中旬時点では20年のピーク時に迫る勢いになった。


 増加の原因などは不明だが、20歳以上の成人の感染が目立つのが最近の特徴で、今年も成人が51.3%と過半数を占める。


 最も有効な予防策はワクチンだ。厚労省は予防接種法に基づく定期接種としてジフテリアと破傷風のワクチンを入れた三種混合(DPT)ワクチンを接種しており、十数年は効果があるとされる。ただ、対象は生後3カ月以上なので、小さい子供は受けていない場合がある。


 厚労省は「成人は、自身が重症化しなくても、予防接種を受ける前の子供にうつしてしまう懸念がある。せきが続く場合は、人ごみや小さい子供との接触を避けてほしい」と話している。」 とあります。


実は、去年の4月にも「百日咳注意報」 という記事をアップしていて、そちらに症状や気をつけることなんかを書いてます。そのときは5~6月に大流行するかも?って話だったんですが、今年は7月に入っても流行ってるらしいです。


東京都も「大人の百日咳が流行しています 咳エチケットを守り、早めに受診しましょう」 と呼びかけています。「カリフォルニアで百日咳流行」 という記事もありました。日本だけのことじゃないんですね。


ワクチンの効力が切れたから…というより、免疫力の下がってるおとなが増えてるからじゃないかと、ひそかに考えています。「なんでもかんでも清潔に、除菌、除菌」という風潮が、ひょっとして行き過ぎたんじゃない?


熱はなくて咳だけが続いているなら、百日咳かもしれません。おとなはほとんど重症化しませんが、小さな子どもにうつしてしまうと大変です。百日咳かも?と思ったら、暑くてわずらわしいかもしれませんが、出かけるときはマスクをしてくださいね。


一天一笑、今日もいい1日にしましょう。


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