本日のお料理は昨日の泥臭い大阪もんとはガラッと変わり(爆)、とてもお洒落で、それでいて洗いものも少なくて済む、簡単に出来て美味しいお料理です。


決め手はたっぷりのクレソンを刻んで加えた“変わりタルタルソース”です。


鮭のオール・イン・ワンロースト with クレソンソース

クッキングリッシュの会

このお料理は去年イギリスに帰った時、本屋で手にした雑誌に載っていた料理にヒントを得たものです。


イギリスやアメリカの料理雑誌って決して安くはなく、それでいて頑張って買っても、1冊の中にはせいぜい3つ4つのレシピしか気に入ったものがない。


そこで立ち読み専門のケチな私はその時もその雑誌がどうしても買う気になれず、店員に気づかれないようにiPhoneレシピの載ったページをこっそり写真に撮ってきました。(笑)


とは言うものの、このお料理、特にレシピがなくても、自宅にある好みの魚料理やイタリアンに使うスパイスを代用したり、味付けも自分の好みに合わせ、濃くしたり薄くしたり出来る簡単なお料理です。


私はこのレシピの中のフェネルシードとクレソンに引かれて写真を撮ったので、それはレシピ通りに従いましたが、あとはかなりアバウトな自分流で作っています。


オリジナルレシピをそのままここに載せてしまうのは憚られるので、私バージョンの材料や分量、作り方を記録しておきます。


<材料 2人分>

じゃがいも...中3個(500g弱。うちは旦那が芋が好きなのかなり多め。)
フェネルシード...小さじ1
塩...適宜
にんにく、スライス...大2かけ
ブラックペッパー...適宜
オリーブオイル...大さじ2~3+大さじ3
生鮭...2切れ
プロシュート...4枚
チェリートマト、できればつるのついたものをつるが付いたまま使用...1人につき4~5個
レモンの輪切り...2枚

(クレソンソース)
ヘルマンまたはベストフーズのリアルマヨネーズ...大さじ4
グリークまたはナチュラルヨーグルト...大さじ2
ケイパー、細かく刻む...小さじ2
クレソン、細かく刻む...2/3~1カップ(刻んだ後の量)
レモン汁...3~4絞り
塩こしょう...適宜(但しケイパーの塩分とクレソンの辛味で殆ど不要)


<作り方>

1.じゃがいもは束子で綺麗に洗い、皮が付いたまま7~8mm幅に大きく輪切りする。流水で表面のでんぷん分を綺麗に洗い流し、鍋に入れ、たっぷりの水を張って火にかける。沸騰したらきっかり1~2分でざるに取り出し、水きりしながら粗熱をとる。

2.フェネルソルトを作る。スパイス用のすり鉢にフェネルシードと塩小さじ1を入れ、すりこ木でシードが粉末になるまでしっかりとすり潰す。

クッキングリッシュの会
フェネルシードはそのままだとかなり強いアニスの香りがしますが、
フェネルソルトにしてじゃがいもに混ぜてローストすると、
アニスの香りは全く気にならず、甘味が出てとっても美味しいんです。


3.1のじゃがいもの水分をキッチンペーパーで軽く拭き取りボウルに移す。オリーブオイル大さじ2~3、フェネルソルト、にんにく、ブラックペッパーを加え、スプーンで全体にオイルと調味料がコーティングされるように混ぜ合わせる。

4.3を蓋付きのオーブン調理可能なパイレックス容器などに移し、蓋をして200度で予熱を済ませたオーブンで20分焼く。その後蓋を取って更に10分程度焼く。(蓋がない場合はアルミフォイルを蓋代わりに使用。)

クッキングリッシュの会

5.じゃがいもを焼いている間に鮭の準備をする。鮭の表面全体に軽く塩こしょうをする。まな板の上に広げた2枚のプロシュートで鮭を包む。鮭は皮の面を下にして焼くので、合わせ目が皮の方になるように巻くと良い。

クッキングリッシュの会

6.4のじゃがいもを計30分焼いたら一旦オーブンから取り出し、プロシュートを巻いた鮭を皮の面が下になるようにしてじゃがいもの上に並べる。オーブン皿の隙間を埋めるようにして、つるのついたトマトを2~3個ずつ並べる。

7.鮭の上にレモンの輪切りを載せ、再びオーブンに戻し20~25分、鮭の芯に火が通るまで蓋をせず焼く。

8.鮭を焼いている間にソースの準備をする。ソースの材料を全てボウルに入れよく混ぜ合わせる。

クッキングリッシュの会

鮭が焼けたかどうかの目安は、プロシュートがしっかりと鮭に巻きつき、トマトが割れてジュースが出だした頃です。このトマトの酸味の効いたジュースがじゃがいもに絡み、すっごく美味しいです!


焼きあがった鮭と野菜を皿に取り分けて、また今晩も夕飯の時間です。

クッキングリッシュの会

私クレソンが大好きなので、オリジナルレシピの量よりぐっと量を増やしました。タルタルソースにクレソンを使うと、たまねぎやガーキンズを加えなくても酸味と辛味が出て、こんなにさわやかで美味しいとは知りませんでした。

クッキングリッシュの会

ゆで卵やチキン料理、揚げ物のソースにしても美味しいだろうと思う味です。


このソースをたっぷりと鮭にかけて食べます。プロシュートは殆ど味がしないように思いますが、でも、時折生ハム独特の風味と塩分がサーモンに絡み、絶妙な味でした。

クッキングリッシュの会

そしてフェネルソルトを絡めて焼いたじゃがいもが、甘くて美味しい!


オリジナルレシピではにんにくは使っていませんが、これはマストと言うが私の感想。焼いている時からプンプンと良い香りがし、料理の出来上がるのが待ちきれません。


フェネルシードの代わりに、タイムやセージ、ローズマリーを使ってもきっと美味しいのではないかと思います。


ただこのお料理、1つだけ注意しないといけないのはトマトです!


ローストトマトはとっても美味しいんですが、お上品にナイフとフォークで切ろうなんてことは絶対に考えないように。旦那はこれでディナーマットをトマトの汁でしっかり汚してくれました。(笑)

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