銀二貫 ~序章~
1月1日にブログを始めて、はや3週間。
自分の語彙の少なさ、表現力の乏しさを痛感し、挫折しそうです。
文学に親しんでいないからだと思います。
亡父は、書棚に司馬遼太郎さんの「街道をゆく」などの紀行集や小説などが多くあり、文学好きだったようでしたが、そのDNAは私にはないようです。
特に、法律の勉強を始めてからは、論理的な文章ばかりを読まされ、自分で書く文章も、「まず『結論』を示し、そのあと、根拠を簡潔に」と、味気ないものばかり書かされていました。
弁護士になってからは、休日くらい(法律の)本から離れて目を休めたく思い、趣味としての読書を敬遠してきたように思います。
小説とかを読まないと。
ある日、私がスタッフに、「小説らしい小説を読んだ記憶がない。」と漏らすと、
小説好きなスタッフが、一冊の本を勧めてくれました。
高田郁(かおる)著/銀二貫/株式会社幻冬舎/2010年8月発行
「銀二貫」
銀二貫…。聞いたことがない。
私 「銀一貫はあるの?」
スタッフ 「ありません。一巻とかもありません。それだけです。」
私 「で、この本の結論はどうなの?」
スタッフ 「…。」
愚問でした。小説で結論を先に知ろうとするのは。
裏表紙をみると、あらすじが書いてありました。
大阪天満の寒天屋問屋の主・和助は、仇討ちで父を亡くした鶴乃輔を銀二貫で救う。大火で焼失した天満宮再建のための大金だった。引きとられ松吉と改めた少年は、商人の厳しい躾と生活に耐えていく。料理人嘉平と愛娘真帆ら情深い人々に支えられ、松吉は新たな寒天作りを志すが、またもや大火が町を襲い、真帆は顔半面に火傷を負い姿を消す…。
「高田郁(かおる)著/銀二貫/株式会社幻冬舎発行/2010年8月発行」裏表紙より。
1月3日ブログ「天満の天神さん 」で紹介した、大阪天満宮辺りが小説の舞台みたいです。
この北浜界隈も登場するようです。
これは楽しみです。
文庫なので量は多くなく、忙しくても一日で読めそうな気が。
しかし、せっかく久々の小説。この場所が舞台なので、一章、一章、ゆっくり読んでみたい。
この小説に出てくる場所を写真で撮影してブログで紹介しながら、も面白いかも。
現代版「銀二貫」
とりあえず仕事の電車の移動の際にでも、読み進めたいと思います。
もう読まれた方。
「結論」は教えないでください。
【関連ブログ】
1月21日ブログ「銀二貫 ~序章~ 」
2月1日ブログ「銀二貫 ~序章②~ 」
2月3日ブログ「銀二貫 ~第1章「仇討ち買い」~ 」
2月4日ブログ「銀二貫 ~第2章「商人の矜持」①~ 」
2月6日ブログ「銀二貫 ~第2章「商人の矜持」②~ 」
2月7日ブログ「銀二貫 ~第3章「真帆」~ 」
2月10日ブログ「銀二貫 ~第4章「同月同日の大火」~ 」
2月13日ブログ「銀二貫 ~第5章「再会」~ 」
2月17日ブログ「銀二貫 ~ 第6章-第10章 ①~ 」
2月17日ブログ「銀二貫 ~ 第6章-第10章 ②~ 」
2月20日ブログ「銀二貫 ~最終章「銀二貫」~ 」