【書評】7つの習慣
本書を読むのは何度目になるだろう・・・。
初めて本書に出会ったのは大学在学中のことだから、遅くとも本書が日本語で刊行されてから1年以内には出会っているはずだ。
そのときにも随分読み込んだと思っていたのだが、未だに、読むたびに新しい気づきを得ることが出来る。
しかし、書評を書くようになってからは初めて読む。
そこで唐突に思い立った。
「こんなに何度も読んでいるのだから、いい加減原書に挑戦してみようか。」
ただ、僕の英語レベルではハードルが相当に高いので、今回は日本語版を主軸に、気になった箇所のみ原書にも当たるという方式を取った。
まあ、書評の内容には大きな影響はないのだが(笑)
でも、こうやってお気に入りの何度も読み返す輸入本で原書に当たるということは、僕のような英語に苦手意識を持つ人間でも取り組みやすい勉強方法だと思った。
(実はAudio Bookでも何度も聴いていたりするのだけど・・・ってどんだけ好きなんだ自分。)
まず、タイトルにもなっている7つの習慣 The 7 Habits を目次から紹介しておきたい。
(本来、このようなリスト形式ではなく、図で関係性を含めてあらわすのが正しいのだがご容赦願いたい。)
7つの習慣
第一の習慣 主体性を発揮する: 自己責任の原則
Be Proactive: Principles of Personal Vision
第二の習慣 目的を持って始める: 自己リーダーシップの原則
Begin with the End in Mind: Principles of personal Leadership
第三の習慣 重要事項を優先する: 自己管理の原則
Put First Things First: Principles of Personal Management
第四の習慣 Win Winを考える: 人間関係におけるリーダーシップの原則
Think Win/Win: Principles of Interpersonal Leadership
第五の習慣 理解してから理解される: 感情移入のコミュニケーションの原則
Seek First to Understand, Then to Be Understood: Principles of Empathetic Communication
第六の習慣 相乗効果を発揮する: 創造的な協力の原則
Synergize: Principles of Creative Cooperation
第七の習慣 刃を研ぐ: バランスのとれた自己再新再生の原則
Sharpen the Saw: Principles of Balanced Self-Renewal
ブロックを分けていることには意味があるのだが、その解説は本書に譲るので、是非本書を当たってもらいたい。
「この本の活用方法について」という箇所で次の言葉が書かれているのだが、今回初めてはっとさせられた。
今日か明日、まだ記憶が鮮明に残っている間に、その内容を妻・夫、子供、会社の同僚、あるいは友達に教えることを前提に読んでみてほしい。読み方が違ってくるに違いない。
Read as though you are going to teach it to your spouse, your child, a business associate, or a friend today or tomorrow, while it is still fresh, and notice the difference in your mental and emotional process.
以前にも何度も読んでいるにも関わらず、実は実践していなかったから今になって気づくのだが、書評を書くようになって本の読み方は確実に変わっている。
コヴィー博士は続けている。
この観点で以降の章を読めば、内容をさらによく覚えることができ、視野も広がり、理解が増し、原則を応用する決意が間違いなく高まるだろう。
I guarantee that if you approach the material in each of the following chapters in this way, you will not only better remember what you read, but your perspective will be expanded, your understanding deepened, and your motivation to apply the material increased.
書評を書くことの効果が、ここに明言されていたのだ。
本書に示されている考え方は、是非一人でも多くの人に触れていただき、理解していただきたい考え方だし、一緒に7つの習慣を身につけてみませんかとお誘いしたい内容。
7つの習慣の考え方は、インサイド・アウトという、自分自身の内面、自分自身のパラダイム、人格、動機などを変えることから始めるというアプローチに基づいている。
まず最初の第一歩は、自分自身に対する約束をし、その約束を守らなければならないということから始まるのである。
(上記した通り、7つの習慣は自己~の原則から始まっている。)
未読の方は、まずは本書を手にとって読んで欲しい。
できれば、上記のコヴィー博士の言葉にしたがって、読んだ内容を誰かほかの人に教えることを前提に。
それが書評ブログという形を取るのならば、僕にも伝わるので教えて欲しい。
既に読んだことのある方も、これを機に今一度読み返してみてもらいたい。
コヴィー博士が書いている通り、「この本は変化と成長のプロセスを通して繰り返し参考にできるよう」書かれているものであり、僕はその言葉をはっきりと実感している。
僕は、これからも何度でも読み返していく本であると、あらためて確信した。
【第十二回書評ブロガー達が勝手にインパク本レビュー】
本レビューは 本魂!(ホンダマ) が企画したイベントへの参加であり、同じくイベントに参加しているブロガーの方々のレビューは以下のとおり。
是非、それぞれのブロガーの独自の視点を比べて楽しんでもらいたいが、さらに、本書をお読みいただき、感想を聞かせていただけたら、非常に嬉しい。
【基礎データ】
著者: スティーブン・R・コヴィー、ジェームス・スキナー
訳者: 川西茂
出版社: キングベアー出版 1996年12月
ページ数: 492頁
紹介文:
会社・家庭・人間関係など、私たちの人生のすべての大切な側面を取り上げ、激しい変化の時代にあって充実した、人間らしい生活を営む道を示す。
キングベアー出版
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