深水黎一郎くんの
人間の尊厳と八〇〇メートル』を読みました。

人間の尊厳と八〇〇メートル/深水 黎一郎
¥1,680
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全5編の短編集。
 
「人間の尊厳と八〇〇メートル」
酒場で酒を飲んでいると
隣の男に八〇〇メートル競争を挑まれる。
それは俺から金を巻き上げるための罠だったのだが、
奥の席で飲んでいた男に救われる。
だがその男は……。
このオチはちょっとイヤだな。
★★★
 
「北欧二題」
おもちゃ屋で
クレジットカードで買い物をしようとした
中年の男とは……。
他一話。
ミステリーというほどでもないけれど
なかなか興味深い話です。
★★★★
 
「特別警戒態勢」
犯行予告が届き特別警戒態勢が敷かれる。
果たして犯人の犯行動機は……。
これは読めました。
★★★☆
 
「完全犯罪あるいは善人の見えない牙」
お見合いパーティーで知り合った男と結婚した私。
だが男は善人だった。
騙されて借金を背負いこむほどに。
離婚しても借金だらけで慰謝料は難しい。
私は男を殺すことを決意する。
それは完全犯罪となるはずだったのだが……。
うーむ。
これはなかなか。
★★★★
 
「蜜月旅行 LUND DE MIEL」
新婚旅行にフランスに行った夫婦。
男は旅慣れているところを見せようと張り切るのだが、
妻から愛想を尽かされてしまう。
そんな時、二人は強盗に遭う。
妻の癖には途中で気付きましたね。
★★☆
 
 
評価 ☆☆☆
 
 
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辻村深月くんの『凍りのくじら』を読みました。
 
凍りのくじら (講談社文庫)/辻村 深月
¥820
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読書はたいてい
図書館で借りて済ませているばくですが、
辻村深月さんは、
前に読んだ
ぼくのメジャースプーン 』が良かったこともあり、
久々に買って読みたいと思った作家さんです。
 
ということで、
この『凍りのくじら』もかったのですが……
 
何かちょっと合わなかったですね。
 
別所くんのアレも好きじゃないし。
 
次に期待したいと思います。
 
何読もうかな?
 
 
評価 ☆☆
 
 
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メリークリスマスビックリマーク
ということで、そんな世間一般の出来事とは
何の関係もなく
今日の本は
永井荷風の『濹東綺譚』。
 
ぼく東綺譚 (新潮文庫)/永井 荷風
¥340
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残念ながら
これを面白いと感じるのは
難しいのではないでしょうか。
 
これといったストーリーはなく、
特別の事件も描かれてはいません。
 
私小説というよりは随筆。
 
昭和10年ごろの東京の風俗としての
資料的価値ならあるのかもしれませんが。
 
荷風を読むのは初めてですが、
これが代表作というのでは
ちょっと他を読む気にはなれませんね。
 
 
評価 
 
 
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東野圭吾くんの『手紙』を読みました。
 
手紙 (文春文庫)/東野 圭吾
¥660
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殺人犯として刑に服している兄から
弟に届けられる手紙がもたらす悲劇。
 
そして弟は、
家族を守るため、
兄との交わりを絶つことを決意する。
 
 
加害者の家族の人権
 
でもやはりできれば、
殺人犯の弟などとは
関わりあいになりたくないという
正直な気持ち。
 
そして
被害者の家族の思い。
 
いろいろなことを考えさせられる一冊でした。 
 
  
評価 ☆☆☆
 
 
これまでに読んだ東野圭吾のその他の本
 
秘密  ☆☆☆
白夜行  ☆☆☆
聖女の救済  ☆☆☆☆
真夏の方程式  ☆☆☆
麒麟の翼  ☆☆☆
プラチナデータ  ☆☆☆
カッコウの卵は誰のもの  ☆☆☆
新参者  ☆☆☆
流星の絆  ☆☆☆☆
ゲームの名は誘拐  ☆☆☆
毒笑小説  ☆☆☆
サンタのおばさん  ☆☆☆
 
 
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あさのあつこくんの『ランナー』を読みました。
 
ランナー (幻冬舎文庫)/あさの あつこ
¥520
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タイトルでお分かりのとおり、陸上競技の話です。
 
 
高校陸上部の長距離走者加納碧李(あおい)は、
幼い妹を母の虐待から守るため、
部を辞めてしまう。
 
しかしやがて碧李(あおい)は、
自分が試合で惨敗し
走ることを恐れていたのだと気づく。
 
陸上部に戻った碧李(あおい)だったが、
記録は伸びない。
 
そんな時碧李(あおい)は、
母が妹を
別れた父に引き渡すことを知る……。
 
 
妹が見ている前での練習シーンで終わるのですが、
なんか、終わり方が中途半端ですね。
 
せめて大会のスタートシーンぐらいにしてもらわないと
盛り上がりに欠けます。
 
それにしても、
帯にある茂木健一郎くんの
「この作品は、現代の『走れメロス』だ。」
という言葉は、
的外れだとしか言いようがありません。
 
 
評価 ☆☆
 
 
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