今さらながらの本屋大賞ノミネート作品、東野圭吾くんの『新参者』をようやく読むことが出来ました。
 
新参者/東野 圭吾
¥1,680
Amazon.co.jp
 
 
9章に分けて書かれ、それぞれが独立した短編としても読めるような作りになっています。
 
帯には、
 
日本橋の一角で
ひとり暮らしの女性が
考察された。
着任したての刑事・
加賀恭一郎の前に
立ちはだかるのは、
人情という名の謎。
 
と書かれていますが、これを読んで、人情に厚い日本橋界隈の住民が、やむに止まれず罪を犯してしまった犯人をかばう話かと思えば、さにあらず。
 
人情に厚いのは加賀刑事の方でした。
 
捜査の過程で明らかにされていくささいな、事件の解決には直接は結び付かない出来事を、ひとつひとつ丁寧に処理? していきます。
 
例えば、被害者の息子。
 
彼は役者になると言って家を出、何年も母親に会っていなかったのですが、彼女が殺されて初めて、父と離婚した後に彼女が自分の暮らす近くに越してきていることを知ります。
 
その理由とは……。
 
さすが、ベストセラー作家、東野くんは上手いですね。
 
泣かせどころを心得ています。
 
 
一つだけ気になったのは、5章で買った洋菓子を別の章で関係者のところに手土産に持って行ったりしているのですが、加賀刑事の服装は、これで合っているのでしょうね。
 
面倒だから確認してないのですが。 
 
 
評価 ☆☆
 
 
 
本屋大賞ノミネート作を読むのは、本作で最後とします。
 
『船に乗れ!』シリーズだけは、気が向かないので読みませんでしたが、残りの9作を読んだ結果は次のとおり。
 
① 『天地明察』沖方丁 ☆☆☆☆

 『横道世之介』吉田修一  ☆☆☆☆

③ 『猫を抱いて象と泳ぐ』小川洋子  ☆☆☆

④ 『新参者』 ☆☆☆

 『神去なあなあ日常』三浦しをん  ☆☆☆

 『植物図鑑』有川浩  ☆☆☆

⑦ 『ヘヴン』川上未映子  ☆☆☆

 『1Q84』村上春樹  ☆☆☆
 『神様のカルテ』  ☆☆

 

ちなみに本家本屋大賞のランキングは コチラ こちら

 

この機会がなければ読まなかった作家さん、作品がたくさんあります。

 

また来年が楽しみですね。

 

 

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