【帚木346-3】「端つ方」の「つ」
ごきげんよう、あいです
古文の勉強がんばってますかー?
お昼休みの合間に読んでネ♪('-^*)☆
【今回の古文単語】
■【端つ方(はしつかた)】…端の方
■【御座(おまし・ござ)】…御座所
■【に】…場所の格助詞
■【仮(かり)】…一時的、かりそめ
■【なる】…断定の助動詞「なり」の連体形
■【やうに】…比況の助動詞「やうなり」の連用形
■【て】…単純接続の接続助詞
■【大殿籠もる】…お休みになる(「寝」の尊敬)
■【ば】…~ので(順接の接続助詞)
■【人々】…従者たち
■【静まる】…静かになる
■【ぬ】…完了の助動詞「ぬ」の終止形
今日は、「端つ方」についてです☆
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【端つ方(はしつかた)】
…端の方
「天(あま)つ風」
「沖つ方」
「先つ年」
など、古文でよく用いられる表現に、
「つ」という格助詞があります。
【つ】(格助詞)
…~の、~にある
(所属・位置を示す上代の格助詞)
体言や形容詞の語幹に付いて、
所属・位置といった、連体修飾語を作る格助詞。
現在の格助詞「の」と同じですね。
上代、つまり奈良時代までにはよく用いられていたので、
『万葉集』などにも多く見られますが、
大学入試で出る中古以降の古文では、
複合語の中で慣用的に用いられているだけです。
端つ方の御座に…
こういうの、慣れないで読むと、なんかムズかしいって感じて古文に対する苦手意識が増長しますが、
知ってたら、スンナリ読み飛ばせますよね?
Σ( ゚ ▽゚)
たとえば、現代の、
「まつげ(睫毛)」も、
もとは、「目つ毛」と書いて、
「目の毛」のことだったらしい。
(`・д´・ ;)
また、
「わだつみ(=海の神)」も、
もとは、「わたつうみ」と書いて、
「わた」(=海の古語)
「つ」(=連体修飾格「の」)
「み」(=神霊)
で、海の神霊のことをさしたとか。
(o^-')b
● 本日の「源氏物語」まとめ
■帚木346(原文)
端つ方の御座に、仮なるやうにて大殿籠もれば、人びとも静まりぬ。
● 本日の古語~過去記事リンク~
■はた
■かりそめ
■やうなり
■人びと
■も
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