【帚木270-3】「罪(つみ)」とは☆ | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【帚木270-3】「罪(つみ)」とは☆

こんにちは!あいですラブラブ


 

こちらの記事では、古語の詳解を中心に説明しています。

模試の問1を、決して間違えないようにするためにも、まずは

基本の重要古語イラスト説明で覚えてしまいましょ♪

(●´エ`●)。


 

帚木270番目のイラスト訳はこちら⇒

 

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【今回の古文単語】

■【音(ね)】…音色■【すすむ】…促す、上手である

■【けむ】…過去の伝聞の助動詞「けむ」の連体形

■【かどかどしさ】…才能

■【も】…並列の係助詞

■【好く】…好色である、浮気である

■【たる】…完了の助動詞「たり」の連体形

■【罪】…欠点

■【重し】…重大である

■【べし】…推量の助動詞「べし」の終止形

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今日は、「罪」について☆
では行ってみよ~♪
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「罪」というのは、

現代でもよく用いる、マイナスの言葉ですよね;;


 

犯した罪…

罪悪感…


 

(((( ;°Д°))))



 

【罪(つみ)】

①してはならないことを犯す行為

②仏教で禁じた戒めを破る行為

③非難すべきところ、欠点

(※『全訳古語例解辞典』小学館 より)

 


 

①の意味は、現在と同じニュアンスなのでいいと思います。


 

②の意味は、古典常識として、

仏教の役割というものを考慮に入れると分かりやすいですねー。

 

仏罪、罪業(ざいごう)

 

などという言葉で訳出します。


 

具体的には、四重・五逆の罪のこと。


 

■四重罪

・邪淫(配偶者以外の異性との性的関係)

・偸盗(他人の物をぬすみ取ること)

・殺人(人を殺すこと)

・妄語(うそを言うこと)


 

■五逆罪

・父を殺すこと

・母を殺すこと

・阿羅漢(=最高位の修行者)を殺すこと

・仏の身体を傷つけること

・教団を分裂させること

(※仏教で最も重い罪で、これを犯すと無間(むげん)地獄に堕ちる)



 

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こんなヤツは、地獄に落とされる、というわけです。

 

 

で、今回の③の意味☆


 

前に、

 

「罪(つみ)」が、悪意を持って行った行為、

すなわち、犯罪を意味するのに対し、

 

「咎(とが)」は、生まれつきの欠点や、

不用意で犯したあやまちをさす。


 

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というイラスト解釈をしましたが、


 

「罪」も「欠点」で使ってるやーん!

(`・д´・ ;)


 

…と思っておられるあなた。



 

たしかに、言葉じりだけをとらえたら、

」を「欠点」と訳していますが、


 

生来兼ね備わった欠点ではなく、

悪意を持って行った浮気をさしています。
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これは、仏教の四重罪の「邪淫」に通じますよね。

ヽ(;´Д`)ノ

 


ご意見・ご指摘等があれば、コメントよろしくお願いします。

今日のブログも、お役に立てば幸いです♪

(o^-')b

 

本日の「源氏物語」まとめ

 

■帚木270(原文)

「…琴のすすめけむかどかどしさ好きたる重かるべし。…」


自力での現代語訳が難しい場合は、

下のリンクも復習してね♪


     ダウン

 

 

本日の古語~過去記事リンク~

進む

けむ

かどかどし

好き者

たり(助動詞)  たり②

べし①  べし②  べし③

 

 

あいでしたラブラブ

 

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【帚木270-1】イラスト訳

【帚木270-2】イラスト解釈

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