【帚木222-3】「死ぬ」を表す古語☆
勉強お疲れさま～
あいです。
月…イラスト訳
火…イラスト解釈
水…重要古語
木…イラスト訳
金…イラスト解釈
土…重要古語
日…アメンバー記事
という具合で更新していますが、…
ちょっと更新ができてなくて…（;´▽｀A``
今日は、先週分の重要古語から更新させていただきますねっ
【今回の古文単語】
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
■【この人】…ここでは、前の嫉妬深い女のこと
※【この】…すでに話題になっている人物や物をさす
■【失す（うす）】…亡くなる
■【いかがはせむ】…どうしようもない
※【いかが】…どのように～か（疑問・反語の副詞）
※【せ】…サ変動詞「す」の未然形
※【む】…推量の助動詞「む」の連体形
■【あはれ】…かわいそう、気の毒、いとしい
■【ながら】…～ながら、～ではあるが
■【も】…強意の係助詞
■【過ぐ（すぐ）】…ここでは、死ぬの意
■【ぬる】…完了の助動詞「ぬ」の連体形
■【かひなし】…どうしようもない
■【て】…～て（単純接続）
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
今日の古語詳解は、「過ぐ」☆
では行ってみよ～♪
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「死ぬ」ことを表す古語は、
古文の中ではたいへん多いです；
現代でも、「死ぬ」の類義語はたくさんありますが、
（※Ｗｅｂｌｉｏ類語辞典参照→ ）
ふだんはあんまり使わないですよね＾＾；
ですが、医療技術も未発達で、仏教的思想が強固だったこの時代において、
「死」は、避けられない、縁起が悪いものとして、
恐れ謹しまれ、様々な表現が用いられてたんです。
今回登場した、
■「失す（うす）」
をはじめ、
■「亡（な）くなる」
■「息絶ゆ（いきたゆ）」
■「相果つ（あひはつ）」
■「身罷る（みまかる）」
なども、「死ぬ」を表す古文単語です。
また、今回「死ぬ」という意味で出てきた「過ぐ」については、
■「過ぐ（すぐ）」
①通り過ぎる、通過する
②過ぎ去る、経過する
③（物が）消え去る、（人が）死ぬ
④程度を越える、超過する
⑤暮らす、過ごす
などの意味がありますが、
「過ぎ去る」→「消え去る」と派生した意味だと考えられます。
この人亡せて後、いかがはせむ、あはれながらも過ぎぬるはかひなくて
↑
この文脈から、
「過ぐ」＝「死ぬ」の意味であると判別したいですね♪
(◎´ｴ`◎)
このように、
過ぎてしまう、行ってしまう、というニュアンスから、
「→死ぬ」の意味を有する動詞も多くあります。
■「絶ゆ（たゆ）」
■「消ゆ（きゆ）」
■「逝く（ゆく）」
■「去る（さる）」
■「往ぬ（いぬ）」
■「隠る（かくる）」
なんとなく、「死ぬ」イメージに結びつきませんか？
(ﾟｰﾟ;
また、
むなしく、むだになってしまう、というニュアンスから、
■「徒ら（いたづら）になる」
■「徒（あだ）になる」
■「はかなくなる」
■「虚（むな）しくなる」
などの形容詞・形容動詞の動詞化のパターンもあり。
さらに、
どうしようもなくなる、のニュアンスから、
■「あさましくなる」
■「あへなくなる」
■「いかにもなる」
■「いふかひなくなる」
ちなみに、名詞形の「死ぬ」パターンとして、
■「死去（しきょ）」
■「逝去（せいきょ）」
のほか、
■寂滅（じゃくめつ）
■辞世（じせい）
■物化（ぶっか）
■畢命（ひつみょう）
まだまだありんす
((((((ﾉﾟ⊿ﾟ)ﾉ
ですが、このように、グループ分けして見ていくと
頭に残りやすいでしょ♪
(o^-')b
● 本日の「源氏物語」まとめ
■帚木222（原文）
「…この人亡せて後、いかがはせむ、あはれながらも過ぎぬるはかひなくて、…」
自力での現代語訳が難しい場合は、
下のリンクも復習してね♪
● 本日の古語～過去記事リンク～
■ながら
■も
（※その他重要古語一覧はこちら ）
あいでした