【帚木204-3】「心」を用いた動詞の連語☆一覧☆
勉強お疲れさま~あいです。
古文単語・文法覚えは、古文を読む必要条件☆
古文目線・慣れを積むのは、古文を読む十分条件☆
このブログで真の国語力を身につけてください
【本日の古文単語】
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
■【べき】…当然の助動詞「べし」の連体形
■【常(つね)】…ふだん、いつも
■【より】…~よりも(比較の格助詞)
■【も】…強調の係助詞
■【心とどむ】…心がこもる
■【たる】…完了の助動詞「たり」の連体形
■【色あひ】…色合い、色調
■【しざま】…作り方、ここでは生地の仕立て方の意
■【いと】…とても、本当に
■【あらまほし】…理想的だ、好ましい
■【て】…~て(単純接続)
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今日の古語詳解は、「心とどむ」について☆
では行ってみよ~♪
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今日は、「心とどめたる」という部分に着目します。
一語一語を見ると、現代でもなじみのある言葉が多く、
特に、訳出する必要もないようにも思いますが…
(;゚;∀;゚;)
「着るべき物、常よりも心とどめたる色あひ」
↑
この部分を現代語訳せよという問題が出たとき、
あなたはきれいに訳出できるでしょうか…?
「心とどめ」は、
マ行下二段活用動詞「心とどむ(留む)」の連用形☆
「心とどむ」というのが基本形だと、
すぎにピンときてほしいですね~(-c_,-。)
【心留む(こころとどむ)】
…心を込める、念入りにする
(※『全訳古語例解辞典』小学館 より)
↑
この連語をイディオムとして知っているか否かで、
ずいぶんと長文読解のスピードが違ってきます♪
(o^-')b
訳出は、設問に出ていなければ、
さほどこだわらなくてもいいのですが、
「心とどむ」☆
ぜひ、連語(イディオム)として押さえておきたいものですね♪
(●´エ`●)
ではここで、「心」に動詞のついた連語を、
一覧として挙げておきましょう☆
(o^-')b
■「心」を用いた連語一覧
【心有り】…思慮分別、思いやり、風流心がある
【心動く】…心が動揺する
【心置く】…①気に掛ける、執着する ②心の隔てを置く、遠慮する、用心する
【心後(おく)る】…①気がきかない ②気おくれがする
【心解(と)く】…気を許す、うち解ける
【心留(とど)む】…心を込める、念入りにする
【心留(と)まる】…心が惹かれる、注意が向く
【心にかかる】…気に掛かる、頭から離れない
【心に染(し)む】…しみじみ深く心に感じ入る
【心に乗る】…心に乗り移る、心を占領する、気に入る
【心にもあらず】…①思い通りにならない ②無意識だ
【心行く】…心が満たされる
【心を致す】…心を込める、心を尽くす
【心を起こす】…心を奮い起こす
【心を砕く】…深く思い苦しむ
【心を立つ】…①志を立てる ②我を張る
【心を付く】…①執着する ②物思いの心をおこさせる
【心を尽くす】…あれこれ心配する
【心を取る】…機嫌を取る
【心を遣(や)る】…①気晴らしをする ②得意がる
(※『全訳古語例解辞典』小学館 より)
一気にすべては覚えられないと思います。
ただ、一度目を通しておくことで、
古文が単なる日常からかけ離れた言葉ではなく、
なじみのある言葉として、あなたの知識の一部になっていくんですよ!
(*^m^*)
さあ!
もう一度、【「心」のついた連語一覧】を、はじめから声に出して読んでおきましょう♪
1~2回読んだだけでOK!
またいずれ出てきますので、その都度リンクしていきますね☆
毎日ブログを読んで、どんどん慣れていってくださいね♪
ちなみに、いちばん下のほうに、
【「心」を用いた形容詞一覧】のリンクも載せていますので、
いま一度、ご確認しておいてくださいね☆
(o^-')b
● 本日の「源氏物語」まとめ
■帚木204(原文)
「…着るべき物、常よりも心とどめたる色あひ、しざまいとあらまほしくて、…」
自力での現代語訳が難しい場合は、
下のリンクも復習してね♪
● 本日の古語~過去記事リンク~
■いと
(※その他重要古語一覧はこちら )
あいでした