↑改造後の試走で訪れたカフェ
で、もう1台ロードバイクを買うことも考えましたが、TB-1を含む3台のメンテナンスなんてとても無理だし、お金も掛かるので自分で改造することにしました。
救いは、手持ちのグラベルロードがロード系のコンボである105を装着していることと、フレームのアライメントがロードバイクと大差ないということでした。
グラベルロードの人気が出てきたから、エンデュランス系のロードバイク(ロングライド走行向けバイク)のフレームでグラベルロードを作ったという感じです。
ですから、ダボ穴(荷物を積むキャリーなどを取り付ける穴のこと)も少ししかついていません。
以下、何をどう改造していったかを書きます。
1.ホイールとタイヤ
これらを交換すると走行性能ががらりと変わります。
ただ、ホイールには、リムブレーキ用のものとディスクブレーキ用のものがあるので注意が必要です。間違って購入すると後が大変です。
あと、ディスクブレーキ車はクイックレリーズではなく、スルーアクスルでホイールをフレームに取り付けるのが普通ですが、このスルーアクスルにもサイズが何種類かあるので、ホイールを購入する際にどのサイズのスルーアクスルに対応しているのかの確認が必要です。
私のは前輪が太さ12ミリ長さ100ミリ、後輪が太さ12ミリ長さ142ミリでした。
ちなみに、スルーアクスルはフレームの一部という考え方ですので、ホイールを買ってもスルーアクスルは付いてきません。
余談ですが、サードパーティーのスルーアクスルを購入する場合、太さや長さが同じでもネジ山のピッチが違う可能性がありますのでそこも注意が必要です。
私はこれらをチェックの上で、フルクラムという会社の「レーシングゼロDB」というディスクブレーキ用のホイールを海外通販で購入しました。国内では13万円とかで売られていますが、海外通販では8万5000円くらいで売られていて、関税を入れても9万円くらいで買えました。
これにディスクローターという下の写真に写っている丸い円盤のような物を中心に取り付けます。このローターをブレーキパッドで挟んで自転車を止める構造がディスクブレーキです。
ディスクローターは、前のホイールに付いていた物を移植できる場合もあるのですが、ディスクローターをホイールに取り付けるのに、6本のボルトで締めるタイプのものとセンターをロックリングで取り付けるタイプのものとがあります。
私の前のホイールに付いていたのは6ボルトタイプで、新しいホイールはセンターロックタイプなのでそのままでは移植できませんでした。
それで、新しくセンターロックタイプのディスクローターを購入しました。
前と同じ105ランク(上から3番目のランク)では面白くないし、デザインが私の自転車に似合いそうだったので、奮発してデュラエース(一番上のランク)の物を購入しました。前輪と後輪の分2枚で1万3000円くらいでした。
さて、取り付けですが、センターロックタイプにも実は取り付ける方式がシマノのようにロックリングの内側を締めるものと、カンパニョーロ(以下カンパと言います)のように外側を締めるもの(AFS方式)とがあります。実にややこしいですね。
私のホイールはフルクラムというカンパの子会社の製品ですから、カンパと同じくロックリングの外側を締めないといけません。しかも40N・mという強い力(トルク)で締めるよう指定されています。
私はこのために40N・mが測れるデジタルトルクレンチ(1万円くらい)と、ロックリングの外側を締めるための工具(B Bの取り付け工具と同じ物で3000円くらい)を購入しました。
で、ディスクローターを40N・mの力で締めようとしたのですが、ロックリングの幅が5ミリくらいしかなく、力を入れると工具が簡単に外れてしまいます。
仕方なく工具が外れないよう押し付けながら回したのですが、そのせいで新品のデュラエースのディスクローターに沢山の傷を付けてしまいました😭
今回の改造で一番苦労し、同時にガッカリしたのはここでした。
結局トルクレンチと工具の組み合わせではうまく締めることができなかったので、トルクレンチなしで使える、柄がついたB B用工具を更に1500円くらいで購入して締めました。
今度はある程度は力を入れて締めることができましたが、やはり最後は工具が外れてしまうので、40N・mの力では締まっていないように思います。
でも、これで良しとしました(笑)。ある程度締まったし、後は自己責任です。
タイヤはコンチネンタルの「グランプリ5000」の25C(幅が25mm)にし、やはり海外通販で購入しました。国内だと2本で1万2000円くらいですが、海外通販では送料込みで9000円くらいで購入できました。
ただ、ホイールは6日で届いたのに、タイヤは届くのに2週間掛かりました。海外通販は1ヶ月掛かる場合もあるようで、せっかちな人は向いていないかもしれません。
あ、タイヤを選ぶ際は、購入したホイールのリム幅に適合するかどうかの確認が必要です。最近のリムは幅が広くなっていて、23C以下の細いタイヤは履けない場合もあります。
それと、タイヤの種類を何にするかも問題です。
私が購入したホイールはチューブレスタイヤも履けるのですが、チューブレスタイヤはホイールとの相性や個体差によってホイールに取り付けるのにとても苦労する場合があるらしい。それで、タイヤの中にチューブを入れるクリンチャーと呼ばれる昔ながらの方式にしました。ママチャリの方式と同じです。他にもチューブラーという種類もあります。
チューブには一般的なブチルチューブ(化学合成で作られたゴム製)と、あまり使われていないラテックスチューブ(天然ゴム製)の2種類があります。
ラテックスチューブは破れやすく取扱に注意が必要、一晩でかなり空気が抜ける、熱に弱いといった欠点があるのですが、伸縮性に優れるのでパンクしにくく乗り心地が柔らかいという長所もあります。
私はヴィットリアのラテックスチューブ(1本約1500円)にしました。
ここまで読んで頂き感謝します。長くなったので、続きはまた後日。
※最後に改めて書くつもりですが、ご自身での改造を勧めるものではありません。また、数字は記憶を辿って書いていますので概ねです。
自分でやるのはホントに大変で、YouTubeやブログに書かれている情報が自分の自転車に当てはまらない場合もあります。
そして、結果は全て自己責任になります。改造することによって、販売店の(あるいはメーカーの)保証が受けられなくなる可能性もあります。
もし、お近くに信頼できる自転車屋さんが有るのでしたらお任せすることをお勧めします。
工具類の購入費用もバカになりませんし。
でも、それらを承知の上で作り上げたロードバイクが手放せない宝物になるのも事実です。