産業連関表と曼荼羅と量子論
世の中の動きを、どのように表すか?
いろいろな法則や、理論があるようですが、
世の中、そんなにきれいなカタチで表現しきれるものだろうか。
そこで、曼荼羅。
私は曼荼羅というものを少し誤解していました。
「中心」があり、「中心」が全体を統御しているものだと。
そうではなく、
全てが独立して考え、動いている。
しかしその全てが相互に関連しあい、全体が動く。
中心は確かに「ある」が、中心が統御しているわけではない。
しかしそれはカオスではなく、整っている。
それが曼荼羅が表している世界だそう。
すべては関連性の中で存在する。
ということは、世の中を表すモデルは、「産業連関表」がより相応しい。
(自動車産業がどれくらいのびると、通信産業にどれくらい影響が出るか
レオンチェフの逆行列・・・経済学を学んだ方は馴染みが深いかと。
こんな感じで、全体を「関係性」の中で捉えること。
それが大事なことだろうと考えます。
それを概念的に表現すると「曼荼羅」となり、
数学的に表現すると「産業連関表」となるのかなと。
さらに。
量子力学における不確定性関係の構造を示したのが、
ハイゼンベルクのマトリックス力学(行列力学)。
これが量子論が従来科学の概念を打破するきっかけと
なりました。ここにも深い共通性があります。
ところでマトリックス・・・といえば、あの映画。
バーチャルな世界で繰り広げられる、唯心論的世界。
作者は、よくぞあれをマトリックスと名づけたものだと思います。
いかにして「知らせる」か?
先日お会いした社長さんも、
新事業について、いかにしてお客様に「気づいてもらえるように、知らせていくか」
そのやり方を教えて欲しいとのことでした。
当たり前ですが、相手に情報が届かなければ、何も起こりません。
そしてほとんどの企業では、「お客様に知られていません」
その話をしていて、ベタなやり方ですが、こんなゲリラ作戦を敢行
した事もありました。
ある企業で、なんとか攻略したいターゲット企業がありました。
いろいろ手を尽くしていますが、なかなかうまく入り込めません。
ふと気づいたのですが、そのターゲット企業の近くに
お弁当屋さんと、書店があり、そこの従業員が、たくさん買いに
来られます。
お店の買い物袋の中に、チラシを入れてもらったのです。
特にお弁当というのは、食べる際につい何か読みながらという人も
少なくないようで、実際効果がありました。
もちろんこれは、どこにでも通用するやり方ではありません。
わたしも、すっかり忘れてました(笑)。
でも、こんなことでも突破口が開けます。
大事なことは、いかにして情報接点を築くか?
そこをいかにクリエイティブに考えるか?
考え抜くか?
という事だと思います。
営業の教科書には書いてないこと(たぶん)
お客様のところに行って、話しのきっかけとして、
「お天気」の話題。
これって、いろんなところで推奨されていますので、営業の際に、
それを使っている方も少なくないと思います。
「いや~今日はよい天気ですね~♪」とかなんとか。
会話として当たり障りが無いですし、誰にでも共通しますから、
確かに有用です。
当たり障り無く、親しくなるためには。
でも、それって、それだけじゃん。
どうせなら、そのついでに、たとえばですが、
「いや~今日はよい天気ですね~♪
私は朝はいつも5時に起きてジョギングをしているので、
こういう日は嬉しいんですよ。
で、いつも走っていると、日本には四季があるといわれてますが、
実は、日本には12の季節があるって感じられるんです。」
こんな話しをすることで、無駄話のようで、
・私は、難しそうなことでも、決めたことをやり続ける人間である
・私は、自然に親しみ、感性も豊かな人間である
というメッセージまでさりげなく相手に伝えていることになります。
相手に、自分のことを高く売ることができます。
天気の話しのついでに、です。
常に、自分の位置を高める。常に主導権を握る。
営業たるもの、これを常に意識しておかねばなりません。
腰は低く、頭は高く
とでも言いましょうか。
当然ながら、相手にどういうイメージを伝えたいかは、
人それぞれだと思いますから、何を話すかも、人それぞれです。
また、話しタイミングや、相手を見ながら、というのも大事。
常に、もうひとつ上を考える。
そんなクセをつけておくと、いつのまにか、見える景色が変わってきます。
次回の営業白熱CAFE!は6月8日です!
ご案内するのを忘れてました!
・・・ってやる気は満々なんですけど、なにせ少人数制での実施であり、
あまり派手にPRする気もなくて・・・^^;
ただいま5名参加予定なので、あと若干名OKでしょうか。
今回のテーマは、
『狙い通りの反応が得たい!
営業ツールの作り方』 です。
・これまで私が営業コンサルタントとして実践してきたことをお話しします
それと、
・皆さんも、自社・自分の営業ツールを
持ち寄ってください。
参加者同士で、「ここをこうしたらもっと良くなるんじゃね?」という指摘をしてみたい
と思います。(私の話はむしろどうでも良いかもしれません・・・^^)
これ前回で味をしめたやりかたです(笑)。お互い具体的なメリットが得られます。
「自立型」企業&人のための営業を考える場です。
初参加も大歓迎です。(毎回初参加の方がおられます)
お申込はこちらから↓
http://eigyou-cafe.club.officelive.com/contactus.aspx
日経さんの専門誌に掲載されました♪
嬉しいことに、当社のクライアントが、日経の某専門誌の
特集記事に掲載されました!
4ページほどのボリュームがあります。
(守秘義務があるので、その誌面を掲載できないのは残念ですが・・・)
これほど注目して頂いて、日経さんには感謝感謝です!
自分の会社が掲載されるより、ある意味嬉しいですねえ。
ちなみに、この記事に関してはもちろん一銭も出すことなく、取材記事
として掲載いただけています。
天下の日経さんですから、その影響力は大いに期待できますしね。
もちろん、何も手を打っていなければ、何も起こりませんが、
いろいろとやっていると、こうして、いろいろなことが起こってきます。
営業白熱cafe! 前回の様子が紹介されました
起業支援ネットワークNICeのトップページに
前回の営業白熱カフェ!のレポートが掲載されました↓
http://www.nice.or.jp/archives/2063
詳しく載っていますのでまたこちもご覧下さい!
焼きド・・・ミスドの戦略
驚きました。
http://www.misterdonut.jp/yakido/yakido.html
ミスタードーナツが、焼きドーナツをはじめました。結構決断が早かったなあと。
なぜならば、焼きドーナツは、油で揚げずに、私が知っているやり方では、
ホットサンド機のようなもので、ドーナツ型に生地を流し込んで焼きます。
すにで、小規模のドーナツ店などで、販売し好評を博していました。
しかし。
すでに販売されているドーナツ店の焼きドーナツのウリは、
ヘルシー です。
なにせ油で揚げていませんから。
ですから、ミスドにとって、焼きドは、既存ビジネスを否定することにも
なりかねない商品なわけです。
実際にミスドは、
ヘルシーとは一言も言わずに、「新しいおいしさ」とだけ言っています。
既存のドーナツと比べて利益率がどうなのか?(たぶん低い)
という問題もあります。
ゆえに、かなり思い切ったな、という印象です。
ただし、焼きドを、「おいしさ」だけで押し切ろうというのも、いささか無理が
あるようにも思います。
今後の動向を見守りたいと思います。
人としての距離感(山本周五郎を読んで)
ビジネスにおける、人としての距離感について。
久しぶりに、山本周五郎の短編小説「江戸の土圭師」を読んで感じ入ることがありました。
土圭とは時計のことです。江戸の時計職人のお話です。
物語りの佳境、主人公である時計職人がめでたく出世し、長屋の仲間で祝っているところ。
そこへ極貧生活が嫌で逃げ出した女房が、よりを戻そうと帰ってきたのです。
しかしその長屋の大家さんが、真っ先に、
「たとえ本人がうんと云っても家主の俺が不承知だ、
さっさとここを出て行ってくんな」
と怒鳴りつけます。
家主が、そこまで言うのです。
現代において、賃貸住宅の貸主と借主の間で、こんな関係はほぼないで
すよね。そこは契約者としての関係でしかありません。
そんなのは前近代的で古臭い・・・と言われるかもしれません。
でも、取引関係を超えた、人としての距離感、そこには現代のビジネス感覚
に大きく欠落した何かがあるように感じます。
もちろんそれを全肯定、美化するつもりもありませんが、考えさせられました。
・・・高い安い、メリット云々、その前に、人としての信頼関係。
最近、身近な取引でもそういうことを強く感じたことがありました。
ベースに信頼感がない相手とは、良い仕事はできません。
ゼニカネは無論大事ですが、それ以上に大事なものがあります。
(この物語、「酔いどれ次郎八」に収録。彼の職人話には佳作が多いです。)
お客様の断わり方
「このお客様はお断りしたいなあ・・・と思っても、実際に断わる
のって難しくありません? それで困っているんですが・・・」
とは、先日の相談の中で出た話。
これって今時、贅沢な悩みに聞こえるかもしれませんが、
顧客をこちらが選ぶ
とても大事なことです。
それに対して私が申し上げたことは、
「高い見積を出し、それで、相手から断わってもらうように仕向
ける」というやり方。
すべてのお客様を平等に扱う必要は無いわけです。
あとは、仕事の内容によっては、納期などのバリエーションが
考えられると思います。