産業連関表と曼荼羅と量子論
世の中の動きを、どのように表すか?
いろいろな法則や、理論があるようですが、
世の中、そんなにきれいなカタチで表現しきれるものだろうか。
そこで、曼荼羅。
私は曼荼羅というものを少し誤解していました。
「中心」があり、「中心」が全体を統御しているものだと。
そうではなく、
全てが独立して考え、動いている。
しかしその全てが相互に関連しあい、全体が動く。
中心は確かに「ある」が、中心が統御しているわけではない。
しかしそれはカオスではなく、整っている。
それが曼荼羅が表している世界だそう。
すべては関連性の中で存在する。
ということは、世の中を表すモデルは、「産業連関表」がより相応しい。
(自動車産業がどれくらいのびると、通信産業にどれくらい影響が出るか
レオンチェフの逆行列・・・経済学を学んだ方は馴染みが深いかと。
こんな感じで、全体を「関係性」の中で捉えること。
それが大事なことだろうと考えます。
それを概念的に表現すると「曼荼羅」となり、
数学的に表現すると「産業連関表」となるのかなと。
さらに。
量子力学における不確定性関係の構造を示したのが、
ハイゼンベルクのマトリックス力学(行列力学)。
これが量子論が従来科学の概念を打破するきっかけと
なりました。ここにも深い共通性があります。
ところでマトリックス・・・といえば、あの映画。
バーチャルな世界で繰り広げられる、唯心論的世界。
作者は、よくぞあれをマトリックスと名づけたものだと思います。