■”いつも”と”今”が違うから出る
感情や身体の状態は
自分が「必要」と感じるときに
自分がつくり出しているものです。
今の自分の通常の状況と
今直面している状況とが違う場合に
その差を埋めるために
感情や状態を出して、
その状況にふさわしい自分に
なることでその状況を
乗り切ろうとします。
予期せぬ出来事なら、
予期した出来事ではないので
感情や状態を出して
その差を埋めようとします。
想定外の出来事なら、
想定内の出来事ではないので
感情や状態を出して
その差を埋めようとします。
例えば、
大先輩たちも参加する選考会に
自分も参加したときに
優勝に自分が選ばれたら
通常なら大喜びするでしょう。
笑顔になったり
大声で歓喜を叫んだり
じっとしていられずに飛び跳ねたり
心拍数を上げてどきどきしたり
涙を流したり、するでしょう。
優勝するのは
大先輩たちの中の誰か
というのが、
当初に予期した出来事であり
想定内の出来事であり、
今の自分の通常の状況です。
それが、
自分が優勝した、となったので、
この状況が
予期せぬ出来事であり、
想定外の出来事であり、
今直面している状況となりました。
まさか、夢にも思わなかった、
みたいに表現されるような状況です。
その差を埋めて
その状況に対応しようとするときに
”埋める必要”を感じます。
これは心の安全装置が
はたらいている感じです。
例えば、
自分が優勝したのに
「なにそれ、別に普通じゃないの?」
なんて言ったら、
他者にその場にふさわしくないと
見られて、生存可能性が低まる怖れ
があります。
生存可能性が低まることは
避けたいと心に感じさせることで
生存可能性を確保しようとします。
つまり、
その場にふさわしい自分に
なることで自分を守ることができる
として心が機能するわけです。
逆に「絶対に自分が優勝だ」と
心の底から信じていて
自分が優勝できない場合になると、
自分が優勝するのが
今の自分の通常の状況となり、
自分が優勝しないのが
今直面している状況となり、
その差を埋める必要を感じます。
その差を埋めるべく
「なんで自分が優勝じゃないんだ」
と憤慨したりする感情を出したり
「胸にぽっかり穴が開いた感じ」
みたいに悲しい感情を出したり、
または、
身体の力が抜けたような状態や
涙が止まらないような状態を
出すことになるわけです。
こんな感じで、
今の自分の通常の状況が違うと
出てくる感情や状態も
違ってきます。
つまり、
今の自分の通常の状況を
自分で選ぶことで、
出てくる感情や状態も
選ぶことができる、というわけです。
■基礎は「目的」
感情や身体の状態をつくる、といっても、
”何のため?”という目的なしに
つくることはできません。
それは例えば、
喜びたかったら何でもよくて
悲しみたかったら何でもよくて
とはならない感じです。
「やる気」が欲しいときに
「やる気を出す」を目的には
できないのと同じです。
「やる気」は何かに対して
「よしやるぞ~」みたいに
湧き出てくる感情です。
その”何か”が何だかわからずに
「やる気」にはなれませんから。
つまり、
”何のため?”という
目的の設定が基礎になります。
例えば、
資格試験の勉強をしなくちゃ
試験に間に合わないから
今日は頑張りたい、というとき。
目的は「合格」とはっきりしていても
どうにもやる気が出てこない。
こんなときにやりがちなのが
「どうして自分はやる気にならないんだ!」
と自分を責めてしまうことです。
(これも”差”を埋めようとして
怒りの感情を使っているだけです。)
今日は「やる気」になって
今日の目標地点まで勉強を進めることで
「合格」に近づくはずだ、と
信じているのに、「やる気」が出ない。
その肝心の「やる気」が出ないのは
「やる気」を出すような
”差”がないからです。
心は今は「やる気」は必要ではなく
「怒り」の方が必要と判断している
わけです。
だから「やる気」を出したいなら
心がそれを出したくなるような
”差”を感じるようになれば
良いわけです。
例えば、寒い日に
あったかい飲み物を
飲もうとして、
あったかい飲み物を調達するのに
「やる気」をわざわざ意識はしません。
あったかい飲み物を準備するのに
「よし!頑張るぞ!やる気になるぞ!」
なんてする人はまずいません。
この場合の目的は
人によってさまざまですが
「ほっとしたい」とか
「安心したい」とか
「くつろぎたい」とか
「のんびりしたい」とかの
目的を持っていて、
そこに向けて飲み物の準備を
するわけです。
そんな真の目的を理解することで
今の自分の通常の状況を
その真の目的の状況と
することができます。
つまり、
試験勉強にやる気にならないのは
「合格」を目的にしているからで、
「合格」は真の目的ではないのです。
やる気になるように
自分を鼓舞したりしても
それは対症療法みたいになり
「やる気」が出ないからするわけで、
「やる気が出せない自分」という
否定的な信念を深めることに
なってしまいます。
それより
真の目的を見つける方が
楽です。
その真の目的を見つけるには
「合格」すると何が起きるのか?
みたいに、その先の未来の状況を
まずは見ていくことです。
また、その反対の
「合格」できないと何が起きるのか?
も見ていくことも有効です。
でも、
否定的な方を見ていくのは
自分の生存本能の助けを
得やすくはなるのですが、
「そうなるのは絶対にいやだ」
みたいになって、
「そうなる」に注目するので
「そうなる」が実現しやすい状況と
なりがちです。
注目すると、その情報を
人は自然と集めるためです。
なので、おすすめは、
「合格」すると何が起きるのか?
の方面の未来を見ていくことです。
あくまで否定的な方面は
肯定的な方面を見る刺激
という感じにしておきたいです。
そうして真の目的を
「合格して資格取得すれば
たくさんの人の命を助けられる」
みたいに理解すれば、
自然と「やる気」は出てきます。
さらには、
真の目的は
そこへ向かうことで
経験や情報が増えますから
随時更新することです。
最初の理解した真の目的のままだと
やがて「やる気」が出るだけの
”差”がなくなったりするからです。
ちなみに、
真の目的は
「他者貢献の要素」があるもので
あることが多いです。
感じるしあわせが増えるのも
他者貢献活動から得られる
貢献感ですから、
「他者貢献の要素」をカギに
未来を見ていくと、よりよいです。
そうして”何のため?”という
真の目的がわかれば
欲しい感情や状態は
つくることができるわけです。
お読みいただき、
ありがとうございます。
プロコーチ10年目、常楽でした。
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感情や身体の状態は
自分が「必要」と感じるときに
自分がつくり出しているものです。
今の自分の通常の状況と
今直面している状況とが違う場合に
その差を埋めるために
感情や状態を出して、
その状況にふさわしい自分に
なることでその状況を
乗り切ろうとします。
予期せぬ出来事なら、
予期した出来事ではないので
感情や状態を出して
その差を埋めようとします。
想定外の出来事なら、
想定内の出来事ではないので
感情や状態を出して
その差を埋めようとします。
例えば、
大先輩たちも参加する選考会に
自分も参加したときに
優勝に自分が選ばれたら
通常なら大喜びするでしょう。
笑顔になったり
大声で歓喜を叫んだり
じっとしていられずに飛び跳ねたり
心拍数を上げてどきどきしたり
涙を流したり、するでしょう。
優勝するのは
大先輩たちの中の誰か
というのが、
当初に予期した出来事であり
想定内の出来事であり、
今の自分の通常の状況です。
それが、
自分が優勝した、となったので、
この状況が
予期せぬ出来事であり、
想定外の出来事であり、
今直面している状況となりました。
まさか、夢にも思わなかった、
みたいに表現されるような状況です。
その差を埋めて
その状況に対応しようとするときに
”埋める必要”を感じます。
これは心の安全装置が
はたらいている感じです。
例えば、
自分が優勝したのに
「なにそれ、別に普通じゃないの?」
なんて言ったら、
他者にその場にふさわしくないと
見られて、生存可能性が低まる怖れ
があります。
生存可能性が低まることは
避けたいと心に感じさせることで
生存可能性を確保しようとします。
つまり、
その場にふさわしい自分に
なることで自分を守ることができる
として心が機能するわけです。
逆に「絶対に自分が優勝だ」と
心の底から信じていて
自分が優勝できない場合になると、
自分が優勝するのが
今の自分の通常の状況となり、
自分が優勝しないのが
今直面している状況となり、
その差を埋める必要を感じます。
その差を埋めるべく
「なんで自分が優勝じゃないんだ」
と憤慨したりする感情を出したり
「胸にぽっかり穴が開いた感じ」
みたいに悲しい感情を出したり、
または、
身体の力が抜けたような状態や
涙が止まらないような状態を
出すことになるわけです。
こんな感じで、
今の自分の通常の状況が違うと
出てくる感情や状態も
違ってきます。
つまり、
今の自分の通常の状況を
自分で選ぶことで、
出てくる感情や状態も
選ぶことができる、というわけです。
■基礎は「目的」
感情や身体の状態をつくる、といっても、
”何のため?”という目的なしに
つくることはできません。
それは例えば、
喜びたかったら何でもよくて
悲しみたかったら何でもよくて
とはならない感じです。
「やる気」が欲しいときに
「やる気を出す」を目的には
できないのと同じです。
「やる気」は何かに対して
「よしやるぞ~」みたいに
湧き出てくる感情です。
その”何か”が何だかわからずに
「やる気」にはなれませんから。
つまり、
”何のため?”という
目的の設定が基礎になります。
例えば、
資格試験の勉強をしなくちゃ
試験に間に合わないから
今日は頑張りたい、というとき。
目的は「合格」とはっきりしていても
どうにもやる気が出てこない。
こんなときにやりがちなのが
「どうして自分はやる気にならないんだ!」
と自分を責めてしまうことです。
(これも”差”を埋めようとして
怒りの感情を使っているだけです。)
今日は「やる気」になって
今日の目標地点まで勉強を進めることで
「合格」に近づくはずだ、と
信じているのに、「やる気」が出ない。
その肝心の「やる気」が出ないのは
「やる気」を出すような
”差”がないからです。
心は今は「やる気」は必要ではなく
「怒り」の方が必要と判断している
わけです。
だから「やる気」を出したいなら
心がそれを出したくなるような
”差”を感じるようになれば
良いわけです。
例えば、寒い日に
あったかい飲み物を
飲もうとして、
あったかい飲み物を調達するのに
「やる気」をわざわざ意識はしません。
あったかい飲み物を準備するのに
「よし!頑張るぞ!やる気になるぞ!」
なんてする人はまずいません。
この場合の目的は
人によってさまざまですが
「ほっとしたい」とか
「安心したい」とか
「くつろぎたい」とか
「のんびりしたい」とかの
目的を持っていて、
そこに向けて飲み物の準備を
するわけです。
そんな真の目的を理解することで
今の自分の通常の状況を
その真の目的の状況と
することができます。
つまり、
試験勉強にやる気にならないのは
「合格」を目的にしているからで、
「合格」は真の目的ではないのです。
やる気になるように
自分を鼓舞したりしても
それは対症療法みたいになり
「やる気」が出ないからするわけで、
「やる気が出せない自分」という
否定的な信念を深めることに
なってしまいます。
それより
真の目的を見つける方が
楽です。
その真の目的を見つけるには
「合格」すると何が起きるのか?
みたいに、その先の未来の状況を
まずは見ていくことです。
また、その反対の
「合格」できないと何が起きるのか?
も見ていくことも有効です。
でも、
否定的な方を見ていくのは
自分の生存本能の助けを
得やすくはなるのですが、
「そうなるのは絶対にいやだ」
みたいになって、
「そうなる」に注目するので
「そうなる」が実現しやすい状況と
なりがちです。
注目すると、その情報を
人は自然と集めるためです。
なので、おすすめは、
「合格」すると何が起きるのか?
の方面の未来を見ていくことです。
あくまで否定的な方面は
肯定的な方面を見る刺激
という感じにしておきたいです。
そうして真の目的を
「合格して資格取得すれば
たくさんの人の命を助けられる」
みたいに理解すれば、
自然と「やる気」は出てきます。
さらには、
真の目的は
そこへ向かうことで
経験や情報が増えますから
随時更新することです。
最初の理解した真の目的のままだと
やがて「やる気」が出るだけの
”差”がなくなったりするからです。
ちなみに、
真の目的は
「他者貢献の要素」があるもので
あることが多いです。
感じるしあわせが増えるのも
他者貢献活動から得られる
貢献感ですから、
「他者貢献の要素」をカギに
未来を見ていくと、よりよいです。
そうして”何のため?”という
真の目的がわかれば
欲しい感情や状態は
つくることができるわけです。
お読みいただき、
ありがとうございます。
プロコーチ10年目、常楽でした。
・関連記事
元気になりたいときの「目標」
感情の使い方。それは目的の確認。
夢が叶い続ける人は、夢を予定にしている人
逃げる、と、離れる、は違う
やる気を出したいときは「やる気を出す」を焦点からはずす
普段の日常に退屈する人と楽しむ人、どちらも優秀
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