やる気を出したいときは
「やる気を出す」を
焦点からはずします。

注意を向けない。
注目しない、ということです。

なぜなら
「やる気を出す」を目的には
できないからです。

何かやりたいことがあって
それをやるとどうなるか
知りたかったり
見たかったり
体験したかったりするときに
湧き出してくるのが
「やる気」という感情です。

その「何のためにやるのか」が
立体的に具体的にわかると
「やる気」は自然に湧き出してきます。

自然に湧き出す「やる気」は
止めようとしても
止められません。



暴力は
生きるのに役立たないので
やらない方がしあわせです。

でも暴力する人がいます。

それはその人が
どうしても
「やりたいから」です。

「やる気」はそれくらい
強いものです。

この「やる気」を
生きるのに役立つように
使えると、
人生が刺激的になり
いつもわくわくしながら
生きることができます。

でも、
生きるのに役立つ道へ進むと
必ず困難に行き当たります。

それは
すべてが自分の課題ではないからです。

出会う課題のすべてが
自分の課題であれば
そのすべてを自分で決められます。

課題は、その所有者だけが
決定権を持っていますから、
出会う課題が他人の課題であれば
それはその他人しか
決めることができません。

例えば
「〇〇大学に入学する」こと。

〇〇大学に入学できたら
あれもできるし
これもできるし、
今考えるだけでもわくわくする。

でも、そのためには
入学試験に合格したりして
大学が自分の入学を
認める必要があります。

つまり自分が〇〇大学に
入学できるかどうかは
他人の課題、ということです。

大学にある決定権を
自分に移すことはできません。

これが自分の課題であれば
「自分は次の新学期から入学OKとする」と
自分が決めれば終わります。

大学入学の課題が終われば
入学してからどうしよう?
何しよう?
あれもできるし、これもできるし、
どうしよう??と
次の課題へと進めます。

しかし現実は
大学から自分に決定権が
移ることはありません。

自分がやりたいことの途上に
他人の課題がある状況。

これが「困難」です。

この困難に
力づくでなんとかしようとすると
「やる気を出さねば!」って感じに
なりがちです。

こんな感じになったら
まず「やる気を出さねば!」を
自分から抜くことです。



他人の課題について
いくら念じても
自分の理想の通りに
その他人が決断を下す可能性は
高まりません。

大学入学なら
「がんばろう!」と
毎日飛び上がって叫んでも
大学入学できる可能性は上がりません。

周囲に対して
自分がいかにやる気があるかを
示すことにいくら力を注いでも

自分を見栄え良く見せることはできても
大学入学の可能性は上がりません。

一方で
その大学には
毎年入学する人たちがいますから、
その人たちがやったように
自分もすれば入学の可能性は
高まります。

入学した人たちが
採用していた方法を
自分も採用することで
可能性は高まります。

そんな活動をするためには
まず「やる気を出す」を
目的から外す必要があります。

〇〇大学に入学したら
何が起きるのか、
その状況が、当面の目的です。

「当面の」としているのは
人生の目的よりも
身近な目的だからです。

額に入れて飾ってある絵を
掛け替えるような感じで、
「やる気を出す」をはずして
「入学すると〇〇できる」みたいな
理想の状況を掛けます。

そしてその実現の方法は
「入学の可能性を高める活動をする」です。

可能性が高まる情報を集め、
その情報を活用して
可能性が高まる行動をします。

しばらく行動したら
振り返って改善したいところは
改善して効果を高めます。

そうして継続していると
○○大学入学が
その大学の課題だったのに、
やがては自分の中で
「〇〇ができると入学できる」と
条件がととのっていって
自分の課題みたいになっていきます。

そんな頃には
「誰にも止められない自分」に
なっているでしょう。



お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ9年目、常楽でした。