こんにちは!
のんたんです。
今回は
みんなが知っていて
よく演奏されるであろう
ショパンの
バラード1番
を分析して
ショパンの「思い」を探っていきますよ〜〜〜
曲の分析の最初のステップは
(1)同じところを見つけよう〜
(2)もりあがるところを見つけよう
(3)いちばん小さいところを見つけよう
でした。
詳しくはこちら
それではみていきます!
いろいろ書き出すと難しくなっちゃうので
今回はなるべく簡単に分かりやすいように
書きます!!!
楽譜付きYoutubeはこちら
↓
今日は3つのステップうちの1つ目!
(1)同じところを見つけよう〜
(2)もりあがるところを見つけよう
(3)いちばん小さいところを見つけよう
同じところを見つけてみたいと思います。
ショパンのバラードは
主要なテーマが2つ出てきます。
同じところもたくさんあるので…
今回は1つ目のテーマに絞って
何個か見つけてみました。
1つ目のテーマというのはあの有名な!
♪ドレ♯ファ♭シラソ〜
っていうあのメロディーですね!!!
1回目(Youtube0:42)
2回目(Youtube4:48)
3回目(Youtube7:44)
私が見つけたのは3箇所ありました!
2回目だけがイ短調(a moll)
1回目と3回目がト短調です(g moll)
なんで2回目だけ違う調なんだ…
っていう謎が残されていますが笑
とりあえず今日は
同じ調で分かりやすい
1回目と3回目を
見比べてみましょう。
テーマは同じで
しかも同じ調だけれど
何かが違います。
1回目
3回目
何が違うか
気づきましたでしょうか!?!?
もう一度!!!
見比べてみて下さい!!!
(突然圧強め)
1回目
3回目
違うところ
見つかりましたか???
けっこういろいろ違うところあるんですけど…
3回目
まず強弱が違いますね(黄色で囲ったところ)
sotto voce(声を和らげて密やかに)
というのが増えていたり…
後半は全部変わっています(黄色)
そして和音も違うところがある(青)
しかし
私がいちばん気になるのは…
3回目
ベースが
3回目の方は
ずっとレなんですよね!
(そのせいで和音も変わっている)
11小節も続けてる!
ってこれは絶対
意図的です。
なんでここ
ショパンは
ベースにソを使っていないのでしょうか?
1回目は使ってたでしょ???
1回目のソ
3回目はレ
レっていうのはト短調だと属音です
(簡単にいうとスケールで下から5番目が属音)
※この場面はト短調です。
主音の保続は「停滞」であることが多いのですが
属音の保続は…
(レをずっと続けているのは)
もりあがりポイント
なのです!!!
この話はだいぶ前の記事で書きました。こちら
この3回目の部分は
1番のクライマックスである、
みんながうわ〜難しい!
ってなるあの部分に行くための
もりあがりポイントを
作っていたとこだったのですね〜〜〜〜〜。
(伝わっているか!?笑)
あの部分とは…
ここ!Presto con fuocoのところですね
ここにいくために
ショパンはこの3回目のところでは属音を保続して
次の場面であるPresto con fuocoに備えていたんですね
だからテーマのお披露目であった
1回目とは違ったのでした。
ショパンは
3回目のテーマのところから
Presto con fuocoまでもっていって
盛り上げてほしいと思ってたんじゃないかな?
ということが
属音が保続されていることから伺えるわけです。
まあ私がこんなこと言わなくても
めっちゃcresc.って書いてあるので
みんなもりあげて弾いているわけですが笑
3回目のテーマが出てくるこの場面では
気付かれないように属音の保続が出てきて
属音の効果が少しずつ勢力を増していって
クライマックスに到達する
という雰囲気なのではないかな〜???
というのが楽譜を根拠にして
気づくことができます。
同じところを
見つけよう〜
ってアホみたいだけれど
ちゃんと探して突っ込んでみると
深くなかったですか!?!?!?
だから
私はギロックとか
ブルグミュラーとか
初期のころから
同じところを見つけて
曲の理解を深めてほしいと
思っているのでした!
ほんとに小1からできる!!!
もうちょっと詳しく明日にまた続きます!
参考記事
楽語分からない場合はこちらへ