前回 の続き。
改札に向かおうとしたところ、青い特急いなほ号がやってきた。
普通列車はガラガラだったけれど、特急はそれなりの乗車率のようだった。
改札を出て駅の外へ。
駅前には民家以外は見当たらず、その奥に海が見えた。
そして……風が!つよい!!暴風!!!
特急列車の時刻にあわせてやって来た送迎バスに乗り、この日の宿泊先である、
あつみ温泉「萬石屋」へ。
バブル感漂う吹き抜けのロビーの天井。
今回宿泊した、12畳広縁付きの和室。
おそらく、一人で宿泊することは想定されていないであろう旅館も、
近年は予約を埋めるために「一人旅プラン」「ビジネスプラン」などを打ち出すところが増えてきたように感じる。
鉄道旅行に出るたびに、もう10年、あと5年早く生まれていれば……と思うことがある。
けれど、女ひとりでも好きなように旅行が楽しめて、宿泊先の選択肢が広がったこの時代に、
時間的、金銭的に融通の利く大人でいられてよかったと思う。
それにしても、広い。
広縁の外には、あつみ温泉の温泉街の景色が広がる。
お部屋に大きな三面鏡があるのは嬉しい。女子だもの。
この日は、リゾートみのりコーデ。メタモルの雪うさぎ。
一通りお部屋を探索した後は、大浴場へ。
さすが大規模温泉旅館。お風呂が本当に広かった。
お部屋に戻って一休み。
夕食のないプランだったので、1階にあるお蕎麦屋さんへ向かった。
それにしても、ロビーが本当に広かった。バブリー。
1階のお蕎麦屋さん兼居酒屋に向かったところ、どうやら開店していない様子。
もしかして:週末だけの営業なのかな……。
しかたないので、夕食を求めて温泉街へ繰り出すことにした。
夜の萬石屋の外観。奥の方には巨大な宿泊棟が。
お宿のすぐ近くの足湯。この日は強風&極寒だったため、入っている人はいなかった。
近くの食堂に向かおうとしたところ、その手前のお寿司屋さんから親子連れが出てきた。
店前にメニューは置かれていなかったものの、
子連れで入るようなお店なら、そんなに高くもないだろう。
あつみ温泉は日本海のすぐ近くなので、海の幸を期待して入店。
お座敷席もあったのだけれど、ひとりなのでカウンターへ。
意外なことに、カウンターの中で立ち回っているのはおばあちゃん。
お宿からはすぐ近くだったのだけれど、外が寒すぎたので、
冷えた体を温めるべく、まずは熱燗を注文。
お通しはきんぴら牛蒡。
しばらく後、注文したお寿司の盛り合わせがやって来た。
うん……?
なんか、ぐちゃっとしてる……?
カウンターのおばあちゃんと常連さんとの会話に耳を傾けると、
どうやらここのご主人が体調を崩し、復帰までの間を切り盛りしているとのこと。
お寿司は、寿司職人ではないおばあちゃんが握ってくれたもの。
ごはんはぽろぽろ崩れたものの、おばあちゃんがお寿司を握るという、珍しい光景を見ることができた。
サービスで出してくれたお味噌汁。魚介のお出汁がきいていて美味しかった。
なお、あつみ温泉の温泉街がこちら。
地方の温泉地によくある、小規模の旅館が潰れ、一部の大型旅館だけが生き残った
温泉街としては「死んでしまった」そんな温泉のひとつだった。
旅館に戻ると、部屋に布団が敷かれていた。
浴衣に着替えて、再び大浴場へ。
さきほど行ったのとは別の大浴場。
庭園露天風呂がちょっとしたテーマパークのような広さで楽しめた。
なお、営業していないと思われた、お蕎麦屋さん兼居酒屋さんは、
営業時間が20時からだった。
湯上りの一杯。
さっきは営業時間外だったのね……。
翌日へ続く。
ぽちっとな( ˘ω˘)
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