長期の融資でCFは改善、PLとBSは不変 | 【ゆめたか大家】ゆめたか大家の本文ブログ

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住宅ローンで10連敗した我が家ですが、融資を受けて築古木造物件買い進めて、10年で富裕層と呼ばれるまでになりました。私の「今までの道のり」と「10周年記念出版」は以下です。(訪問者プレゼントもあります)http://bit.ly/yumetaka-history

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■長期の融資でCFは改善、PLとBSは不変

☆2020年12月3日発行
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こんにちは!「ゆめたか大家」と申します。


私がお世話になっている信用金庫にヒアリングして

物件の評価と資産の評価をまとめました。


「東京の某金融機関の物件評価・資産評価」

 (エクセルソフト付き)

http://scene-ex.jp/L2485/b0/1t1871


ゆめたか大家の今までの道のりはこちらです。

http://scene-ex.jp/L2485/b0/2t1871


過去の記事はこちらよりご覧いただけます。

http://scene-ex.jp/L2485/b0/3t1871


「財務三表解説編」のバックナンバーはこちらです。

http://scene-ex.jp/L2485/b0/4t1871

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■本文
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前回は

「CFがマイナスでもPLがプラスならBSはプラス」

と題して

土地は減価償却できないため

CFがマイナスになりやすいけれど

PLがプラスならBSはプラスになる事を書きました。

http://scene-ex.jp/L2485/b0/5t1871


そして今回は

「長期の融資でCFは改善、PLとBSは不変」

と題して

その続きを書いて行こうと思います。


【授業】


先生

「今までお話ししたように

 土地は事業用であっても減価償却できないため

 PLはプラスなのにCFはマイナスになるような

「黒字倒産」が起こる可能性があります。

生徒

「でもPLがプラスなら

 BSもプラスになるのでしたよね。」


先生

「それはそうなのでですが

 今回はまず

「不動産は長期の融資が受けられる。」

 という話をしますので

 その上で、CF、PL、BSを計算してみましょう。」

生徒

「ハイ、わかりました。」


先生

「自動車を買う場合のローンは

 5~10年が普通ですが

 不動産を買う場合のローンは

 10~20年が普通です。

 場合によっては

 30年のローンを組める事もあります。」

生徒

「すると何が変わって来るのでしょうか?」


先生

「では駐車場の例で計算してみましょう。

 今までは

 利回り20%の駐車場の事業をするために

 300万円で土地を買って

 この300万円を無利子で借りて

 毎年60万円を返済して

 5年で完済するとして

 CFとPLを以下のように計算しました。」


・CF=収入-融資返済=60万-60万=ゼロ

・PL=収入-減価償却=60万-ゼロ=60万


・税引き後CF

=税引き前CF-税金

=ゼロ-20万=マイナス20万

・税引き後PL

=税引き前PL-税金

=60万-20万=40万


生徒

「ハイ、これが今までの計算でした。」


先生

「しかしローンが5年でなくて10年だったら

 毎年30万円の返済になります。」

生徒

「300万÷10年=30万/年ですので

 そのような計算になりますね。」


先生

「では10年ローンの場合に

 CFとPLを計算してみます。」


・CFはお金の流れなので

 減価償却は反映しないが

 お金の貸し借りは反映する。

・PLは事業の収支なので

 減価償却を反映するが

 お金の貸し借りは反映しない。


 を思い出して下さい。

 すると以下のようになります。


・CF=収入-融資返済=60万-30万=30万

・PL=収入-減価償却=60万-ゼロ=60万


生徒

「今回もCF<PLですが

 今度はCFにも余裕がありますね。」


先生

「そうです。

 あとローンが5年から10年に長くなった事で

 CFは改善しましたが

 PLは全く変わっていない事を確認して下さい。」

生徒

「あっ、本当ですね!

 これは

 PLはお金の貸し借りを反映しないので

 ローンの返済額が減っても

 PLは変わらないからという事ですか?」

先生

「その通りです。よく理解していますね。」


先生

「そして次に

 税引き後CFと税引き後PLの計算です。

 税金はPLを元に計算されますが

 ローンが5年でも10年でも

 PLは60万ですので

 ローンが5年でも10年でも

 税金は60万×33%=20万で同じです。」

生徒

「なるほど

 PLが同じなので税額も同じになるのですね。」


先生

「そうです。

 すると税引き後CFと税引き後PLは

 以下のようになります。」


・税引き後CF

=税引き前CF-税金

=30万-20万=10万

・税引き後PL

=税引き前PL-税金

=60万-20万=40万


生徒

「今度は、税引き後でも

 CFがプラスになりましたね!」


先生

「そうです。

 そしてもう一度説明しますと

 ローンが5年でも10年でも

 税引き前PLは同じで

 ローンが5年でも10年でも

 税額は同じですので

 ローンが5年でも10年でも

 税引き後PLは同じなのです。」

生徒

「そういう事になりますね!

 すると事業の収支を表すPLは

 ローンが5年でも10年でも

 税引き後まで含めても変わらないのですね!」


先生

「そうです。

 あとBSは

 毎年の税引き後PLが

 毎年の純資産として加わるのでしたよね。」

生徒

「ハイ、そうでした。」


先生

「そしてローンが5年でも10年でも

 毎年の税引き後PLが変わらないという事は

 ローンが5年でも10年でも

 BSは全く変わらないという事なのです。」

生徒

「そういう事になるのですね!」


先生

「では今回の内容をまとめます。」


・不動産は長期の融資が受けられる。

・融資期間が長期になると

 CFは改善するが

 PLとBSは

 税引き後まで含めても全く変わらない。


生徒

「まとめていただいて、ありがとうございました。

 つまり現金がなくって黒字倒産するのを防ぐには

 長期でローンを組めばよくて

 不動産は長期のローンに向いている。

 という事ですね。」


先生

「一応、そうなのですが

 今回の説明は無利子でお金を借りて

 ローンを組んだという事になっています。」

「しかし実際は

 お金を借りると利子を払わなくてはいけませんし

 ローンが長期になると利子が増えますので

 次回は、それについて説明をして行きます。」

生徒

「わかりました。

 では次回もどうぞよろしくお願いします。」


今回は

「長期の融資でCFは改善、PLとBSは不変」

と題して、説明を書かせていただきました。


今回の内容が参考になりましたら

以下を応援いただければ幸いです。

http://scene-ex.jp/L2485/b0/6t1871