【⑥南アフリカ】アパルトヘイトが残した負の遺産〜タウンシップ〜 | アラサー女子の沖縄生活★

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~ 島人気まぐれ日記~

2018年11月28日(水)〜午前編〜
タウンシップ・ツアーに参加!

今日の記事は午前と午後の2部作です(^^)今日の午前中はタウンシップ・ツアーに参加しました。

タウンシップとは、南アフリカのアパルトヘイト政策(白人と非白人を分離する人種隔離政策)時代に黒人専用として指定された居住区のことです。アパルトヘイトが撤廃された今でも殆どの人が留まり、そこで暮らしています
※アパルトヘイト政策︰1948年に確立、1994年に撤廃

タウンシップはロベン島同様、ケープタウンで行ってみたい場所の1つでした。ただしここは安全上自分一人でふらっと行けるような場所じゃないのでツアーを使うことに。
※午前だけの半日ツアー  660ランド=約5400円。

8:30滞在先(91LOOP)ピックアップ。ミニバンに乗って「District Six Museum」へ。アパルトヘイト政策以前に黒人たちが住んでいたエリアに位置します。

現在このエリアにはアルコール依存症や薬物中毒者がたくさんいるから手荷物は絶対にミニバンに置いていかない、ミニバンを降りてミュージアムに向かうまでも気を付けるように、と言われました。

ひょえ〜💦アジアとは治安の悪さ(のレベル?)が違います。

District Six Museum

このミュージアムには、アパルトヘイト政策時代の写真や実際に使われていたものが展示されています。

退去の際持ち出した荷物↑

このエリアからは60,000人が強制的に立ち退きを命じられました。

EUROPEANS ONLYのイス↑

黒人を含む有色人種は郊外に強制的に追い出され、生活圏を白人とはっきり分けられ、白人と同等の権利は認められませんでした。労働賃金や教育への予算配分も白人と有色人種でかなりあったようです。

こうやって貧富の差が生まれ、アパルトヘイトが撤廃された今でも貧困から抜け出せない人たちが今もなおタウンシップに住み続けている、というわけです。

ミュージアムを見学した後、Langa(ランガ)というタウンシップを訪問しました。このタウンシップに住むローカルガイドが1時間ほどのウォーキングツアーに連れて行ってくれました。

路上で遊ぶ子どもたち↑ゴム飛びかな?

ガイドさんによると、「自分たちのタウンシップに観光客を受け入ることで収入を得られ、結果としてタウンシップが発展できる思ったからツアーを受け入るようになった」とのこと。

この考えは、Langaタウンシップの住民の共通理解なのか、ツアー参加者に対して攻撃的な住民はいませんでした。お金が入るならツアーを受け入れたい、って思うのは自然なことで、収入源に危害を加えてはならないと徹底しているのかもしれません。

Langaタウンシップにはアパルトヘイト政策時代に建てられたアパートがあり、現在もそこで暮らしている方がいます。

アパルトヘイト政策時代に建てられたアパートとサッカーをする少年↑
※ボロボロのボールを追いかける少年たちを見て、ブラジルや途上国でサッカーが人気な理由が分かった気がします。

アパートの中にも入ることができました。

アパートには6つの部屋と共用のリビング、トイレがありました。

共用のリビング

番号がふられた部屋

3番の部屋を見せてもらいました。

この部屋に住む方↑

8畳くらいの部屋にベッドが3つ。床にもマットレスを敷くんだとか。ここに4家族が住んでいるそうです。1部屋に1家族が住んでいるわけではないらしい。プライバシーはなし。それでもこのアパートなら家賃が要らないから住み続けるようです。※家賃はいらないが、メンテナンス費は要支払い。水道光熱費については聞くの忘れちゃいました💦

シャワールームはなし。大きな桶(洗面器)があるのでそれに水を入れて身体を洗うそうです。

お酒を作っているところにも連れて行ってもらいました。


ビールとはちょっと違うような…

お酒をバケツに入れて、希望者は回し飲み。私も一口だけ…


泡泡してたけど、たしかにアルコール。現地の人にとってはただのお酒ではなく住民間の重要なコミュニケーションツールらしい。飲みニケーションですな。

Langaタウンシップの最後に連れて行かれた場所↓
コンテナ(1つ1つが独立したお店)の1つへ…


怪しげな入口…
動物の毛皮や鳥の足先、大型の魚らしき顎の骨が飾られています。


結局何のお店かよく分からなかった(-_-;)黒魔術?占いの館?

店主↑(先生と呼ぶべきか!?)

何故ここに連れて来られたのだろう?でも、タウンシップにこういうところがあることが分かりました💦

路上で遊ぶ子どもたち↑

ウォーキング・ツアーでも他の街歩きでもそうですが、自然と子どもに目がいく自分がいます。もっと言うと、その国の教育事情や教育システムをもっと知りたいなと思う自分がいます。旅の真っ最中だけど、「仕事するならやはり教育分野がいいな」と改めて実感しました。

ツアーの最後に、ケープタウンで1番大きいと言われるタウンシップ(名前忘れた💦)を車内から見学。


このタウンシップには安全上入れないとのこと。

というより、Langaタウンシップが特別で(何か契約を交わしている?)、一般的なタウンシップは(安全上)旅行者が興味本位でふらっと立ち寄れるような場所じゃないです💦

ケープタウン到着時の記事(こちら)。スラム街と書きましたが、これもきっとタウンシップですね。

12時半くらいにツアー終了。タウンシップを外から見るだけでなく、中まで入れたのは良い経験となりました。

午前編は終了。
午後編に続きます(^^)