自宅で観た映画 〜1月編〜 | ゆびにんブログ -指人形10,000体作りま…すん-

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鼻ちょうちんを出して眠っているゾウのフェルトの指人形(ゆびにん)


作ってから枕の色が逆転していることに気づいた、ショウジですショウジ

鼻ちょうちんゾウ、普通サイズとちっちゃいの販売中です。

普通サイズが欠品していたので追加制作したのですが

いつもとは枕の白と藤色の部分が逆になっているんですよね。小さい方がいつもの組み合わせ。

まあこれもレアかな…と思って普通に補充しちゃいました。

ゾウの指人形はこちらのページで見られますのでぜひご覧ください♪




本日は今月自宅で観た映画の備忘録です。

最初は本数が少なかったんですが、下旬に宅配レンタルしたので増えました。

これまでの → 2018年2019年2020年


『フォレスト・ガンプ/一期一会』
こんな風に人生は転がらないだろう…と思いつつも、フィクションとしての楽しさを堪能した。
私はゼメキス作品ととにかく気が合うのだと思う。
ヒロインが父親に性的虐待を受けていることを示唆する場面があるのだが
何かをされている様子が一切映像として入っていないのが良かった。
実際に演じているのが子どもだし、演技だとしてもそういうシーンは演じさせてはいけない。
暴力シーンは前・後を入れるだけで、最中のシーンはいらないと常々思っているので
すべての映画において本作のように観客に想像させる作りをしてほしいくらいだ。


『ブギーナイツ』
70年代パートは楽しかった。
80年代パートは失速した感が否めなかったが、最後は仲間が再び集まる展開になって良かった。
実人生だとあんな風に上手くは集結しない気がするけれど
映画くらいはああいう終わり方をして欲しい。
みんながバラバラのままだったらものすごく不満に思った思う。


『パラサイト 半地下の家族』
昨年劇場で観ているので2度目の鑑賞。
大雨の中帰るシーンの虚しさとか、優しいけど哀しいラストシーンとか
2度観ても好きな映画だったけれど、もういい。
展開がわかっているから、悲しい気持ちになってしまって
金持ちの家に潜り込んでいく様子を楽しく観られない。
韓国自身が他国ではなく自国の力で貧しい国から脱却出来たら、また観てもいいかもしれない。
ところで、主人公の吹き替えを神木くんが務めていたが俳優の雰囲気に合っていない気がした。
上手いんだけど、あのクリアな声があっていないというか。
劇場では字幕で観ていたので余計にそう思ったのかも。


『記憶にございません!』
色んな人が出るし、小ネタはちょいちょい面白かったけど、全体的にストーリーがつまらなかった。
三谷幸喜監督作品は『ステキな金縛り』が好き。


『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』
公開当時、これは酷そう…と思っていたが、やはり酷かった。
橋本愛が珍しく屈託のない明るい役をやっているのと
西島秀俊が珍しく腹に一物持ってない役をやっていることだけが見どころ。
とにかく本編の冒頭から最後まで終始テンションが寒い。劇伴のつけ方がダサい。
波瑠の役が自分以外の人や仕事なめすぎ、その上自分を過大評価しているのがイライラした。
園内の遊具の位置も把握できていないのにあそこまで自信満々になれる人間いなくない?
伸びに伸びた鼻をへし折る描写を入れることで主人公の成長ぶりを描きたいのはわかるが
そもそもの人物描写が非現実的だと思う。
彼氏が遊園地を訪ねてからの展開も現実味がなさすぎた。中村倫也の無駄使い…
あと、いくらサービス業とはいえ、非常識な客のために閉園後に遊具を動かす必要はない。
こういう、イライラさせる要素をわざとらしく入れまくった後にスカッとさせることで
観客にカタルシスを与える映画は好きになれない。
スカッとジャパンとかも見ないし。
この方式って作りやすいから、つい手を出してしまうんだろうが
一度このような形で楽をしてしまった監督の作品を今後観ようとは思えない。
ちなみに、同監督がつい最近撮った映画は『サイレント・トーキョー』らしい…


『アイズ ワイド シャット』
キューブリックなりの告発だったのではないか、という解釈がされていると知って観てみた。
本作の完成直後、公開前にキューブリックが急逝した事実も相まって
あのような、人の命を何とも思わないような集会が実際に行われているのではないか
と思う人がいるのもわかる内容だった。
が、映画自体は総じて退屈だった…
キューブリックはなぜこんなつまらない作品をわざわざ作ったのだろうか?
→ 面白さを無視してでも描きたかったことがあるからでは?
→ つまりこれは実際に起こったこと
という考えに持っていかせるためにわざとつまらなくしているのではないか
と思ってしまうくらいだった。
それにしても、ああいう集会に参加して特権意識を満たしている人間がいるとしたら
なんてくだらないんだろうと思う。


『インスタント沼』
試写会で観て以降、少なくとも5回は観てると思う。
三木聡の作品の中で一番好きだし、私の中のオールタイムベストにも入っている。
ジリ貧になっていっている主人公が紆余曲折して元気になっていく話なので
元気がない時に観るととても良いのだ。
「そんなことしてどうすんの?」という問いかけに
「私の気が済む!」ときっぱり言う麻生久美子がかっこいい。
観るたびにグッとくるポイントが違うのだけど、今回はこのシーンに同感だった。
気が済むって大事なことだよな…


『天気の子』
年始に放送されたものを録画して数日後に観た。
『君の名は。』よりは好きだったが、未成年をあんなに手荒に取り押さえるか?とは思った。


『かぐや様は告らせたい 〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』
年始に放送されたものを録画して数日後に観た。
まったく期待していたなかったのだが、面白かった。
なんなら続編観たいと思ったくらい。
橋本環奈は可愛い上コメディ演技が上手いので、彼女がいなかったら成立しない映画だったと思う。


『鶏・The Chicken』
ツイッターのRTで見かけたので観てみた。
私にとってはいっぱいある短編作品の中の一つって感じかな…
昨年の札幌国際短編映画祭で100本超を観たばかりなのでどうしても埋もれる。
ただ、監督の空音央っていう名前に引っかかりを覚えたので
もしかして過去に観てるかも?と思って検索したら
一昨年観た『Ryuichi Sakamoto: CODA』のカメラマンだった。
でもって坂本龍一の息子だそう。娘しかいないと思ってた。


『伝説の怪奇漫画家・日野日出志』
日野日出志の漫画は読んだことがないのに
なぜ観たいと思ったのか自分でも不思議に思いつつ借りてみたら
みうらじゅんが出ていた。
ドキュメンタリーとしてはちょっと散漫な作りで、イマイチだった。
ただ、印象に残ったエピソードはあって
日野氏はビデオ作品も何本か作っていたそうで
宮崎勤が捕まった時に部屋にそのビデオがあったらしく
それだけの理由で影響を受けて犯罪を起こしたという誤報が流れた、というもの。
その後に作ろうとしていたビデオの話はなくなり
その年に出版しようとしていた漫画もすべて白紙に戻ったそう。
日野氏は自分の作品がもたらす影響に考えが及ばなかった…というような話をされていたが
そんなことまで考えていたら何も作れないと思った。
マスゴミって本当今も昔もロクなことしない。
訂正記事は誤報の3倍くらいの大きさで掲載する、とかいう決まり作った方がいいんじゃないか?


『ドラッグストア・カウボーイ』
『ハウス・ジャック・ビルト』で初めてちゃんとマット・ディロンを観て
いいなと思って調べてたら、確かこれと『聖者の眠る街』が良いと言っている人がいたので借りた。
マット・ディロンは何観ても女に振られてる気がする。
全編通して物悲しくて寂しい雰囲気がガス・ヴァン・サントの映画だなあ…って感じだった。
同監督なら『永遠の僕たち』がいまのところ一番好き。


『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』
NYに住むアートコレクターの夫婦を収めたドキュメンタリー。
前々から観たいと思いつつ後回しにしていたので満を持して借りた。
お金持ちではなく、ごく一般的な生活をしている夫婦が自身が住むアパートに入る大きさであること
その作品が好きかどうかということを物差しに主にミニマルアートを収集している。
ギャラリーや、作家のアトリエに足繁く通う2人の姿が映し出されるのだが
常に手を繋いで歩いている様子は見ているだけで和んだ。本当に仲が良いんだなあ…
今は有名になったアーティストたちが売れる前に夫妻が来た時に
「これで売れる!!!」と思ったという話や
せっかくワシントンD.C.のナショナル・ギャラリーに作品を収容してもらって部屋が片付いたのに
謝礼金でアートを買ってまた部屋がぱんぱんになってしまう話が面白かった。
あと猫がかわいい。作品にいたずらしている様子がなかったので一体どんなしつけを…と思った。
続編も観たいけれど、宅配レンタルにはないし、配信もないのでレンタル店で探そうと思っている。


『さくら隊散る』
『海辺の映画館 キネマの玉手箱』を観た時に
「桜隊についてもっと観たかった」と言っていたら、友人に本作を勧められた。
桜隊の活動内容というより、原爆投下後の団員ひとりひとりの運命が
再現ドラマと証言で詳細に描かれていて、想像していたものとはちょっと違ったが
「こういう人たちがいた」ということを記録に残していることにとても意義があると思った。
特に、原爆症として認定された1人目の患者が、団員の仲みどりだったという話が印象に残った。
被爆者の収容所から5キロ走って、原爆投下後の最初の列車に乗って、一昼夜飲まず食わずで帰京し
最終的には検体として残るって、なんというかすごい判断力と行動力だと思う。
それにしても、原爆を主題にしているものはやっぱり怖い…
はだしのゲンとか読み通せなかったもの…


『Saint Laurent - Summer of '21』 (こちらで無料公開中)
私はFilmarksでギャスパー・ノエのファン登録をしているので
ノエ絡みの作品が追加されると通知が来るようになっている。
その通知で知ったのが本作。
サンローランの今夏のコレクションに向けて作られたもので
短編作品というより、プロモーション動画なので特記すべきことはなし。
2画面で展開していくあたり、『ルクス・エテルナ 永遠の光』といい
最近のノエのマイブームなのかなと思った。


『ムカチノカチカ』 (こちらで無料公開中)
きまぐれさっぽろ映画週報の2/5号で『哀愁しんでれら』について書くべく
同監督について調べていたらYouTubeに本作が上がっていた。
短編としては凡庸…仕事をテーマにするにしてももうちょっと独自色を出せなかったんだろうか。
個人的に、面白い短編を作れない監督が面白い長編を作るのは難しいだろう
と思っているので、『哀愁しんでれら』もどうなのかなあ…と思っている。
あと、食べ物が全然おいしそうに見えないのが気になった。
食べ物中心の映画なんだから気を使わないと…
最近観た作品だと『おいしい家族』は食べ物がちゃんとおいしそうだった。


『オー・ブラザー!』
枡野浩一著「もう頬づえをついてもいいですか?」の「O」の項で紹介されていたので借りた。
囚人たちの脱走ロードムービーなのだが、ひとつひとつのエピソードにイマイチグッとこなかった。
音楽はいいと思う。
コーエン兄弟が関わっている作品は『モネ・ゲーム』『ノーカントリー』と観たが
好みではなかったので合わないのかもしれない。


『スピリッツ・オブ・ジ・エア』
デジタルリマスター版が公開されるという記事を見かけた時に本作の存在を知った。
なんとなく良さそうと思って借りてみたのだが、妹がめちゃくちゃ嫌でイライラしてしまった。
お兄さんが本当可哀想。妹を置いていけないところがお兄さんの良いところなんだろうけど
死ぬまで砂漠の真ん中で兄妹2人きりで生活するって絶望しかない。
『バグダッド・カフェ』に似てる」っていう感想を見かけて、確かに…とも思ったが
似ているのは空気感だけで、ストーリーは「希望のない『バグダッド・カフェ』」って感じ。


『ラスト・ムービースター』
観たかったのだが札幌では上映されなかった作品。
バート・レイノルズの最後の主演作品とのことで、彼の作品は1本も観てないよな?
と思いつつwikiを眺めてたら
『ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせに〜』は昨年観ていたし
『ブギーナイツ』は観たばかりだった。どうりで観たことのある顔だと思った…
落ちぶれた映画スター・ヴィックが世界的な映画祭に招待されたと思って行ってみたら
有名映画祭と名前が似ているだけの内輪向けのポンコツ映画祭で…という内容なのだけれど
映画祭はあまり関係なくて、主催者の妹・リルとヴィックのロードムービーだった。
男運のないリルの話の終着点も、ヴィックの話の終着点も予想通りといえば予想通りなのだが
自分の人生もこうだったらいいなと思える気持ちの良い作品だった。
最後の主演作がこれになったバート・レイノルズはかなりツイてると思う。


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『ラスト・ムービースター』です。