忘れられない宝 その３

（その２から　つづき）

昨日、知人の牧師から頼まれて結婚式場で司式をしました。
先月も一度しましたが、どちらのカップルも、新郎のお父さんが亡くなっていました。
先月の新郎のお父さんは新郎が中学生になる頃自殺で亡くなっていました。
「苦労されましたね。今日の日を迎えられて良かったですね」とお母さんに言うと、「子供たちに支えられて来ました」と言っておられました。

一方、昨日の新郎のお父さんは10年ほど前、新郎が20歳の頃に病気で亡くなっていました。
お母さんは「子供たちはもう大分大きくなっていましたので…」と言っておられましたが、新郎を見守りながら何度もハンカチで涙をぬぐう姿から御苦労が伝わってきました。
式の間中御主人の遺影を胸に抱いて最前列に座っておられました。

それぞれの人は、みんな自分の人生をジタバタと一生懸命生きています。
置かれた環境で精一杯。
間違いや失敗をたくさんしながら精一杯。
途中で生きられなくなる命もたくさんあります。

その一つ一つの命の価値は同じです。
まわりの人が何と言おうと変わらない「かけがえのない命」です。

みんな神様の手のひらにしっかり刻まれた神様の宝物です。
読み飛ばされる名前の羅列の一つではありません。

みんな神様の宝物です。
一生懸命生きたお父さん達がいて、新郎たちの今があります。
一生懸命生きているお母さんや家族、仲間たちがいて、今生きられています。

すでに亡くなった命は主イエス・キリストに迎えられています（ヨハネによる福音書14章3節）。
あなたもあなたを命がけで愛し続けるキリストに必ず迎えられます。

宝物の命を大切に生きましょう。