お父ちゃんがんばれ!肺がんに負けない家族の闘病日記 -3ページ目

お父ちゃんがんばれ!肺がんに負けない家族の闘病日記

2011年4月お父ちゃんが肺がん宣告されました。
かわいい娘のためにも、前向きにがんばる家族の日記です。

我が家にはわけあって、まだお仏壇がありません。

本当は四十九日までに。。。と言われたんですが。


そのため五具足などもお葬式のときにセットされていた味気ないものを使っていたのですが、

ふといいものがある★と思い出したものがありました。


私もお父ちゃんもずっとバリ好きで、

私はバリに行くたびに少しずつ買い集めていたものの中に・・・


ジェンガラケラミックのフランジパニ(プルメリア)の花瓶です。


色もSATIN IVORYで、シンプルながらかわいらしさもありWハート


どうせならバリっぽくシンメトリーにしようと、

ちょうどネットで同じものの取り扱いがあったので、

せっかくだからお水用に使えそうなお猪口とお父ちゃんがんばれ!肺がんに負けない家族の闘病日記-ジェンガラ

ついでの小皿の買い足しまで、

ついポチっとなクリック!クリック!!してしまいました。

お猪口もロータス(蓮)の模様入りです。







お父ちゃんがんばれ!肺がんに負けない家族の闘病日記-花瓶  今日はお花までシンメトリーとはいかなかったけど、

 いかにもな白い菊も、なんだか洗練された雰囲気。


 お父ちゃんは白が大好きだったし、

 もちろんバリ島も、

 そして私のジェンガラ好きも良く知っているから、


 マスオ 「センスいいねぇ」

 って喜んでるかな。



お父ちゃんがんばれ!肺がんに負けない家族の闘病日記-ソープディッシュ  同じシリーズのソープディッシュも

 高坏っぽくてなんか使えるかな??*って置いてたら、








お父ちゃんがんばれ!肺がんに負けない家族の闘病日記-お供え
 いつのまにかひめのお供え置き場に・・・

 

 お父ちゃんの大好きなONE PIECEと

 ドラえもんは趣旨がよくわかりませんが・・・








現地バリ島で買っても、バリの物価からしたらかなりお高めですが、

ネットで買うとなるとなおさら汗


それにこれ以上食器を増やしましてもうさぎ という我が家ですが。


あと何年かして、私ひとりでもひめを海外旅行連れて行ける感じになったら、

お父ちゃんとお母ちゃんが結婚式をあげたステキな場所を見せてあげたいならぶ2


そのときはまたかわいい食器をいっぱい買っちゃおえへ

まだ四十九日の法要も終えてませんが、

ちびっこもおりますので、家の中は、少しずつクリスマス仕様になってきましたおかお



お父ちゃんがんばれ!肺がんに負けない家族の闘病日記-リース
 おととし手作りしたハートのリースハート

 

 コットンなので、室内用です。


 去年お父ちゃんとひめと3人で

 ルミナリエを見に行った帰り、

 大好きな青山フラワーマーケットで

 ひと目ぼれして買ったたリースがあるのですが、

 ドア外って 「喪中でもアリかな??*

 とちょっと迷い、まだやめておきました。








でもひめの強いご要望で、とうとうクリスマスツリーが登場!!*


お父ちゃんがんばれ!肺がんに負けない家族の闘病日記-ツリー 去年IKEAで買ってきたときも、

お父ちゃんは入院中で、ひめとふたりで飾り付けして、

お父ちゃんに写メ送ったな~


ちょっと切なさもありつつなみだ



お父ちゃんはいつもそばにいるよ~と思いつつ

でもやっぱりもうちょっと実感が欲しいなぁと思い。


遺影にも使ったやさしい笑顔の写真をキーホルダーにしようかな~と考えました。


ひめのお誕生日写真は、毎年スタジオアリスでキーホルダーにしてもらうのですが、

あそこまで丸見えでは、他人から見たとき痛々しく思われるかもしれないので、

ネットで探してみると・・・


ありました!!*

コーチのピクチャーフレームキーリング


そういえば、夏ごろ、いよいよ余命を感じ出したお父ちゃんが突然


マスオ 「今まで何にも買ってやれなかったから、コーチのバッグでも買いに行こうか」


と言ってくれたのを思い出しました。



ブランドなど、まったく疎いお父ちゃんですが、

近くのアウトレットにもショップがあって、

まだ結婚前のマレーシア旅行で誕生日プレゼントにお財布買ってもらったことがあったし、

お父ちゃんの中での最高級のプレゼントを考えたんだと思います。


でも私は、


サザエさん 「う~ん。バッグとかもう持つときないし、

  買いたいものはお父ちゃんが死んで生命保険が入ったら好きなだけ買うからいいよ♥akn♥

  それよりこんなのどう??* ものより思い出」


と、ブログにも書いたドーム型の宿泊施設『とれとれヴィレッジ』行きとなったわけです。


アリスのキーホルダーなら何百円のところ、ちょっと贅沢だけど、

お父ちゃんも買ってくれるって言ってたし、まあいいかえへ


早速買いに言ってきました。


思っていたよりちょっと小さめだけど、思いを偲ばせるにはちょうどいいサイズ。

早速いつものかばんにつけて、なんだかホッとしました。





ひめが幼稚園に行っている間、様々な手続きやら、家の片づけやら、

ガサゴソと動いている日々です・・・


やはり母娘2人で生活していくうえで、先立つもの・・・

遺族年金と生命保険なのですが、

まあ手続きの方は、ここに名前~ここにはんこ~

面倒とはいってもタカが知れています。


ところがまいったのは、保険屋さん2社から出された、私の生命&医療保険のオススメ案


おおそうだったえっ!?

妻という立場を前提とした、そこそこの保険には入っていたけど、

もし今私がけがや病気で入院となったらビックリ

もし私が明日ぽっくりと逝ってしまったらビックリ

残されたひめはどうなるのか顔


がんの治療費がどれだけかかるのか、見に染みるほどわかったし、

今や2人にひとりががんになると言われる時代


大黒柱なみの保障が必要なんだわ!*


とはいえ、保険の設計書ってとっても難しい亜友未


お父ちゃんのはふたりで相談して決めたけど、今度はひとりで考えなきゃ。

今週の宿題だ。




今日ひめにお風呂で

サザエさん 「お母ちゃんね、お父ちゃんの病院へ書類をもらいに行くんだけど、一緒に行く?それとも幼稚園に行ってる間に、お母ちゃんひとりで行ってもいい?」


と聞くと


まるこ 「お母ちゃんひとりで行っといで。病院行ってもお父ちゃんいないし」


よくわかってるんだな~

でも泣きごとひとつ言わないし、えらいな~

昨日は冷たいかさでしたが、ひめが楽しみにしていたので、

自治会館で行なわれたクロネコヤマトの交通安全教室に行ってきました


テレビCMでTOKIOさんがやってるやつです。

もちろんTOKIOさんが来たわけじゃありませんが汗


大好きな近所のお友達Sちゃんとお姉ちゃんのAちゃんも来ていて、終始ごきげんWハート


横断歩道を渡る練習も「やりたいひと~」の呼びかけに、率先して手をあげるタイプです。




ひと通りのお話が終わると、私も楽しみにしていた配達車に乗せてもらいました。


ひめも

まるこ 「ネコバス(←いつもこう呼んでます)のれるの~~」 と大喜び。


クール宅急便を入れる冷蔵庫&冷凍庫も拝見。


お父ちゃんがんばれ!肺がんに負けない家族の闘病日記-ミニカー

最期に宅急便のミニカーのおまけまでもらっちゃいました。


自治会からは、フランクフルトのごほうびフランクフルト

ひめはおかわりして2本も食べました。

今日、私たち夫婦が横浜と宝塚という離れた場所に住みながら、

バリ島という異国の地で知り合うきっかけとなった

ダイビングショップの日本人オーナーさんで、

お父ちゃんのバリ友達でもあった方からお電話をいただきました。


結婚式でバリに行って以来、あんなに大好きだったバリにもなかなか行けず、

すっかりご無沙汰してしまった方なのですが、

ふたりの愛のキューピッドだったわけだし、連絡しないといけないな~と思い、

葬儀のあと電話をしたら、ちょうどバリに行ってらっしゃって。


そのIさんなんて、お父ちゃんのぷちマッチョな時代しか知らないので、

相当の驚きようでした。


そばにいる私ですら、2年前までの、生命力のかたまりのようなお父ちゃんが

こんなにあっけなく逝ってしまうなんて、いまだ信じられないくらいですから。


電話が終わった後、ひめが

まるこ 「だれから電話?」


と聞くので、

サザエさん 「お父ちゃんとお母ちゃんが結婚する前に、バリ島で会ったお父ちゃんのお友達だよ」


と教えると


まるこ 「あ!!* Kちゃん(ひめ)おとうちゃんと結婚する予定だったのに、

おとうちゃんいなくなっちゃったよ~


その言葉らぶ2

いまごろ マスオ 「お父ちゃん うれしわぁ~いわぁ~い」って喜んでるな~~~


お父ちゃんはしあわせものですカオ

昨日は宝塚だんじりパレードを見に行ってきました。


お父ちゃんの小学生時代からのお友達で、

お父ちゃんが自分の病気のことを話した数少ないお友達のひとり、

最期にも立会い、葬儀のときもたくさんお世話になった方が、

このだんじりに参加されていて、ぜひ来てねと言ってくださったので。


我が家の周りでも、秋祭りには古くからのだんじりが出るのですが、

ちょうどお父ちゃんの大変な時期と重なってしまい、車窓からちらっと眺めただけでした。


11のだんじりのパレードに、ひめも興味津々です。


こうゆうのを見せに、ひめを連れて行ってあげたよ~とお父ちゃんに報告したら、

マスオ 「いいねぇいいねぇ」って、絶対に喜ぶんだけどなsei

どうしても、ちょっぴり寂しい気持ちが沸いてきてしまいます。


でもそのお友達、通称「ちゃん」(おじちゃんはだいたい「ちゃん」です)がパレードから手を振ってくれて、

だんじりがとまったところでちゃんに抱っこしてもらって写真を撮って、

お父ちゃんがいない分、そうやってひめをかわいがってくれるそのやさしさが

心に染みますクマ


広場では、ヨーヨーつりにスーパーボールすくい

たこ焼きとお団子を買って、お祭り気分を満喫しました。




昨日はひめが午前保育だったので、幼稚園のお友達を誘って、

武庫川の河川敷にある満開のコスモス畑に行って来ました。


ここは、お父ちゃんの病院への通り道。


去年の今ごろは少しずつ良くなりつつある時期で、

川沿いの道を走りながら、お父ちゃんが元気になったら、

ひめと3人でお弁当持って行ってみたいな~と眺めていたところでした。


先日支払いのために病院に向かう道で、ふとそのコスモスが満開になっているのに気づき・・・


お花見日和のぽかぽか陽気。

おにぎり持って、母9人子ども12人ちょっとした遠足気分。


実際降り立ってみると、車から眺めた以上の一面のコスモスコスモス 


子ども達も大喜びでした。
お父ちゃんがんばれ!肺がんに負けない家族の闘病日記-コスモス
ひめも

まるこ 「お父ちゃんが喜ぶから、お花持って帰りたい」

と言っていましたが、

サザエさん 「お花がかわいそうだからダメだよ」

と言って、がまんがまん。


大輪のコスモスたちは、小さなこどもたちの背丈を上回るほどで、

抱っこして全体を見せてあげると

「うわ~~!!*」と歓声があがるほど。


お花コスモスに囲まれて、お友達とおにぎりやおやつを食べて、

駆け回って。

すてきなひとときを過ごしました。


「すごいきれいだったよ~~」と報告する相手がいないのが、

ちょっぴりさみしかったけど涙”


帰りの車中、いつものようにひめが

まるこ 「あ、あそこお父ちゃんがいつもお酒かうとこ~」

とセブンイレブンを指差すと、お友達のひとりが

「お父さん死んだんやろ」と言いました。


その言葉にひめは

まるこ 「死んだんちゃうやんな~」と言っていました。


話はだんだん

まるこ 「お父さんじゃなくて、お父ちゃん。お母さんとお父ちゃん!?*

とずれていったので、黙って聞いていました。


まあ周りは3歳4歳の子ども達。

悪意があるわけではなく、つらい言葉を聴かされることもあり、

私がずっとそばで守っていられるわけでもないので、

心の中で「強くなれ!!*」と応援するだけ。


でもひめは、お父ちゃんのことについては、自分なりのゆらぎない捉え方を持っているようで、

ちょっとホッとします。




夜明け前からお父ちゃんにかかりっきりでした。


もしあの日自宅に連れ帰っていたとしたら、

私の気力体力は1日と持たなかったであろうことを痛感しました。

それにもう命はなかったかもな・・・と。


退院させる方も、受け入れる訪問看護師さんも、本人の希望だからと安易にそうさせない

さすがプロだと思いました。


この1年半ずっとお世話になった師長さんが病室に訪れ、お父ちゃんにやさしく話しかけてくれる。

そして私やひめのことも、ずいぶん心配してくれて。


たまたま個室が空いたので、月曜日の転院まで、2泊3日個室に移動させてもらうことになった。

その方が泊りでの付き添いもしやすいし、

周りの患者さんへの気兼ねもない。


何よりひめがそばにいやすいだろうという師長さんのはからい。


ちょっと移動をお願いして、やはりナースステーションに一番近い個室をあけてもらうことになった。


私の勝手な目標は、胚移植が可能になるであろう今月末まで、

なんとかお父ちゃんにがんばって欲しい・・・だったけど


今この姿を見て、あれだけ我慢強いお父ちゃんが「助けて」とまで言うのを見て、

あと1週間それに耐えてがんばれと言うのか!?

究極の自問自答だった。


すでに「がんばって」という言葉をかけることすらつらくなっていた。


でもお父ちゃんはがんばっていて、朝は野菜ジュースを少しずつ飲み、

昼はほんのひとくちほどの炊き込みご飯を数回に分けて食べた。

かなり久しぶりの固形の食べ物だったはず。

緩和がうまくいき始めた期待感もほんの少しだけあった。


昼過ぎ病室を移動する。

お父ちゃんが待ちわびているというのに、

お昼を食べてから来るといっていたひめがなかなか来なくて、

ついイラっとしてしまい「まだ?」と義理姉に電話してしまった。


ひめがようやく到着すると、ひめの顔が見えたときは、

ほんの一瞬お父ちゃんの表情は和らいだ。


夕方お父ちゃんは眠っていたので、付き添いを交代して、

ひめと私は自宅へ帰った。


夜、お父ちゃんの職場の先輩であり、ダイビング仲間であり、飲み友達の通称「元カノ」


たったひとり、がんであることも早くから告げ、自宅にいるときはよく一緒に飲んでいたAさんに電話する。


お父ちゃんは脳転移があってから、話すのも億劫で、

マスオ 「誰も来ないように言ってくれ」

と言ってたけど、

「もう誰かわかるのは最後かもしれないから、明日会いに来て欲しい」とお願いした。


生きていて欲しい。

楽にさせてあげたい。

「がんばって」なのか、「がんばらくていいよ」なのか、

かけたい言葉はどっちなんだろう。


付き添いでほとんど眠れず、体は重いのに、

急変の不安と自問自答が続くばかりでほとんど眠れなかった。



今日の夕方は冷たい雨があがったばかりで、ひめもまだ咳をしているので、

お家で2ヵ月遅れでしたが、こどもちゃれんじの4歳のバースデーブックを作りました。


すきな食べ物は? おさしみ タコのからあげ (←完全に飲んべぇの遺伝子)



お誕生日の王冠をかぶるひめを見て、今年のお誕生日はしっかり祝ってやれなかったなぁと

少しさみしい気持ちになりました。


4歳の写真を貼るところが2ページあったので、いくつかデジカメからプリントアウトすると

まるこ 「おとうちゃんのがいい!!*

と言って、白浜の(←実際はお父ちゃんの誕生日でまだ3歳)と

ひめのお誕生日にデイルームでケーキを食べたときの2枚のツーショット写真を選びました。


こんな感じで、ひめはお父ちゃんときっちり共存しているのが、なんとも不思議な感じです。


昨日も私が抹茶のバウムクーヘンを食べようとすると

まるこ 「おとうちゃんにもあげたら?」

まるこ 「おとうちゃんは青のお皿の方が喜ぶよ」


ドーナツを買うときも、パンを買うときも

まるこ 「おとうちゃんの分は買った?」


そんなひめといると、姿はなくてもほんとにお父ちゃんといるみたいな感じで、

そしてひめがほんとうにお父ちゃんのこと大好きで大好きでいることに安心します。