裏ユーキャンパス

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映画『どうすればよかったか』に学ぶ

正月にドキュメンタリー映画『どうすればよかったか』を観た。

正月に観るには少し重いテーマだと思ったが、劇場はほぼ満席だった。

この作品は、統合失調症の姉をもつ監督が、20年にわたって撮り続けたドキュメンタリーだ。
驚いたのは、精神の病に対する薬が、あんなにも分かりやすく効果を発揮するのか!という点だった。

あの効果を見ると、「最初から病院に行かせていればよかったじゃないか」と思ってしまう。
しかし、そう簡単にいかない事情があったからこそ、この映画は『どうすればよかったか』というタイトルなのだろう。
家庭の事情は、それぞれ異なる。

ただ、この映画を通じて、治療によってお姉さんが変化していく様子を、私たちは目の当たりにした。
そのおかげで、同じような被害者(私は、あえて“被害者”と言っていいと思う)がこれ以上出ないよう、抑止力の一翼を担えている気がする。

映画『はたらく細胞』に学ぶ

『はたらく細胞』映画を見た。

 

漫画の存在も知っていたが、いい勉強になりそうだなぁという程度で、あまり興味を持っていなかったが、正月の暇つぶし程度で行ってきた。

 

白塗りのせいでせっかくの佐藤健のイケメンが勿体なかったが、FUKASEは逆にいい味出していた。

俳優活動が増えそう。

 

 

おじさんんが『押しの子』に学ぶ

2025年の冬休みと言えば『推しの子』になった。

夢中になって読んでいた作品で、ちょうど単行本も完結したというので、私も時間を作り、3日かけて一気に読破した。

 

「本来ターゲットとしていない小中学生に読まれてちょっと問題になった」とか、「実写版が話題を呼んでいる」とか、「ちょっと過激なテーマが親として気になる」といった程度の情報しか持っておらず、主人公が双子ということすら知らずに読んだ。

 

読んでみて、まず感心したのは横槍メンゴ氏の絵の美しさ。
特に、舞台上でキャラクターが輝いている瞬間の表情描写は、普段あまり漫画を読まない私にとって衝撃であった。

 

正直、最初は「小学生の娘が読むのは大丈夫だろうか」と心配しながら読み進めたが、読み終わった今では、むしろ「ぜひ読んでおいた方がいい」と思っている。

 

アイドルの世界が決してキラキラした夢物語だけではない現実や、SNSの危険性や芸能事務所、(『セクシー田中さん』より前だと思うが)権利問題まで、世の中甘くないよ、というのを教えてくれて、こんなに社会派な一面があると思わなかったので、とても楽しめた。

 

と言ってもこのブログは大学生向けに書いているので、学生からしたら今更何言ってるのって感じかな・・・。

 

 

『クラブゼロ』に学ぶ

日経新聞の映画評で評価が高かったので、『クラブゼロ』を見た。

 

ホラーとかスリラーに分類されていたけど、ミステリのようなファンタジーのような、不思議な映画だった。

 

主演のミア ワシコウスカが、役にピッタリで妙に怖い。

若者たち(特にバレエの男の子)がとても美しく、高校の制服も椅子も色使いがとってもオシャレ。

 

よくどんな映画だったか全く思い出せないことがあるが、この映画は思わず目を背けたくなる印象的なシーンがあって、絶対に忘れてないと思う。

 

小説もだけど、そういう作品が好きなので、この映画は良かったんだと思う。

一言で言えばオシャキモい映画だった。

 

『ヤンキー 母校に恥じる ヨシイエと義家氏』に学ぶ

河野啓氏の書いたリアル

 

を読んだ。

 

幾つかの書評やレビューを見ると好意的な感想が多いが、私には面白くなかった。

 

なぜなら私は、ヤンキー先生がもてはやされた頃に義家氏と大学の同級生だったことを知り、一方的に好きになれなかったのだ。

そして、この作品でざまみろみたいな悪事の暴露があると期待していたが、結局お前変わっちまったな…みたいな話で、私の悪の部分が満たされなかった。

 

ちなみに面識もない義家氏を一方的に好いていないのは、明治学院大学のような大人しいお坊ちゃま学校にヤンキーが同級生にいたら、噂位は聞いているはずなのに、全然知らなかったため、嘘っぱちだと思っていたからだ。

 

私が一緒に中国語を受けていた友人Mは、福岡の暴走族のトップだったらしいが、とても大学では浮きまくっていた。東京に染まらずに、方言を「故郷からの錦じゃけん」と言ったのもかっこよかったし、今じゃ言えないような(恐らくお縄になるような)ことを在学中にしていたので、奴こそが本当のヤンキーで、ヨシイエなんか知らんぞ。と思っていた。

 

ただ、この本の冒頭に荒れていた学生時代のヨシイエが紹介されていて、私の一方的な誤解であることは解明された。

 

逆に河野氏からの悪事の暴露に期待していたので、かなり肩透かしであった。

 

本「若い奥様に手を挙げた…」

私「なんて奴だ!DVで奥様が逃げ出したのか…」

本「今でも仲良く暮らしている」

私「じゃあ別にいいじゃん」

とか

本「生徒を自殺に追い込むことに…」

私「なんて奴だ!それを隠蔽してきたのか…」

本「当時うつ病の生徒だった」

私「じゃあヨシイエが原因とは言えないじゃん。そもそも今も生きてるし」

とか

本「政治的思想が180度変わってしまった」

私「自民党員を選んだんだから仕方ないじゃん」

とか、結果的に義家氏を見直すような結果になってしまった。

 

ただ、この河野啓氏が、北海道余市の方々からの信頼が厚そうな部分を随所にあって、そもそも勝手に暴露本を期待した私が悪い気がしてきた。

 

特に6章の最後の部分は、いずれこの本を義家氏が読むことを期待して書いた愛のある文だと思う。

 

義家氏は、今後また選挙に出て政治活動を復活することを想定しているとしたら、この本を出されたことに河野氏を恨むかもしれない。しかし、私のような読み方をする人もいる訳だし、むしろ河野氏に感謝すべきだと思う。

 

 

 

『プリズンサークル』に学ぶ

東京大学 教養学部・総合文化研究科附属教養教育高度化機構社会連携部門が一般向けにドキュメンタリー映画『プリズンサークル』を公開していたので、駒場キャンパスに近いよしみで見に行った。

 

6年もかけて刑務所を取材して、日本の刑務所で行われている「TC(Therapeutic Community=回復共同体)」というプログラムを取材している。

 

家族を持つ身としては、親の教育や暴力やネグレクトが原因で犯罪者になるケースが多く、身につまされるが、親の接し方に問題があって家庭に育っても立派に働いている人もいる訳だし、同情的な見方をしないようにと上映中に何度か思った。

 

ただ、この主題であるTCを導入すると再犯率が低いという結果が出ているそうで、この映画がきっかけに導入する刑務所が増えればいいのに。

 

12月7日に弘前大学でも上映するそうです。お近くの方は是非。

 

 

『夜に星を放つ』に学ぶ

直木賞を受賞した窪 美澄氏の

 

を読んだ。

 

と言っても随分前で、凪良ゆう氏や宮島未奈氏など、なぜか女性作家の作品が続いた。

 

『夜に星を放つ』は、短編なので読みやすい一方で、記憶にも残りづらい本であった。

妹を亡くした姉妹と不倫との話は、既視感があって、次の話の途中まで実は読んでいたことに気づかなかった。

 

ただ、それが悪いこととも思わなくて、悪趣味だったり偏りだったりがない、清涼飲料水のような文章で、むしろそういう小説の方が支持されるような気もした。

私が毒々しいのに偏ってしまっているだけで。

 

しかし、世の中女性議員の数が少ないだの、女性取締役が少ないだの叫ばれているが、文壇だけは女性の活躍がめざましいと思う。

 

ひょっとして読者も女性の比率が増えているのかな…。男性は空き時間にゲームしたりとか…。

 

あ、これも偏った意見かもしれないので邪推は辞めるが、若者の本屋離れは気になるところだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

『汝、星のごとく』に学ぶ

 

を読んだ。

 

凪良ゆう氏の作品を読むのは二回目で、『流浪の月』はあまり刺さらなかった記憶があるけど、本屋大賞のパワーに負けて読んで見た。

 

もう50を過ぎると、青春時代の恋愛がまぶしくて、是非ハッピーになって欲しいと思ってしまうのだが、本書はその意味では、胸糞悪くなることもなければ、展開がどうなるか楽しめる部分もあって、楽しめた。

 

ちょっと先生の存在が謎というか、いい人過ぎるような、一応スケベな面はあったりするけど中途半端なのは男性としては共感できなかったけど。

 

特に主人公の二人が、それぞれの仕事に嫉妬したり応援したりするのは、全てのカップルに言えることな気がして、未読の大学生の皆さんにも是非読んでもらいたいと思う作品でした。

 

映画化されるんだろうなぁ…

 

映画『ナミビアの砂漠』に学ぶ

賛否両論ある位の方が良いと思って、『ナミビアの砂漠』を観た。

 

河合優実氏は、これからも日本の映画界の中心でいるであろう演技で素晴らしかった。

 

ただ、映画としては、恐らく視聴のターゲットにも想定されていない50代男性の私からすると、微妙だった。

 

「等身大」みたいな同世代の大学生の皆さんからすれば、面白いかもしれないし、共感できるかもしれない。

 

私の世代からすると、主演の男性が二人とも優し過ぎて、物足らないというか、そんなの優しさじゃないぜ、みたく思う場面もあった。でも、それがリアルなんだと思う。

 

 

 

 

『俺たちの箱根駅伝』に学ぶ

当代きっての売れっ子小説家、池井戸潤氏の

 

 

を読んだ。(上下巻逆)

 

今wikiで数えたら、少なくとも池井戸潤氏の作品は20冊以上読んでいるし、その文章力に今回もうるっと来た。

 

…ただ、過去の『ルーズベルトゲーム』や『ノーサイドゲーム』といった、野球やラグビーのようなボールが行きかったり点を取ったり取られたりするスポーツではなく、ひたすら走る駅伝というテーマの上、複数の大学が襷をつなぐため、その登場人物の多さに、なかなか感情移入ができなかった。

 

どうもこの作品自体は短編でも収まるような、少なくとも上下巻にしなくても良いのでは、という印象を抱えながら読み進めた。

 

結果、最終的には面白かったし、予想の範囲の展開であっても感動させる筆力はさすがだと思った。

既にドラマ化の予想なんかもネットに出ていたりして、ずっと感じていた違和感の原因を勝手に予想すると、この本の売れない時代に売れる作家の人気スポーツがテーマになっているので、出版社の強い要望で上下巻になったのかなぁ・・・と。

 

登場人物が多いのも池井戸潤枠ともいえる日曜夜のTBSでドラマ化するためにだったのかなぁ・・・と、独断と偏見で勝手予想して勝手に納得している。

 

でも、珍しく本作には青山学院大学をはじめ、実名の大学も出て来るので、大学生のみなさん、是非読んでみてください。

 

 

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