裏ユーキャンパス -4ページ目

映画『ロスト・ケア』に学ぶ

映画『ロストケア』を見た。

 

主役の二人も勿論だけども、脇役も素晴らしかった。

 

特にご自身も介護経験をされた綾戸智恵氏と、見ているウチに母親に見えてきた藤田弓子氏は、もうこんな老人の役?と思っていたけどハマっていた。圧巻は柄本明氏だ。まだまだ息子に負けてないなぁ。

 

もっと松山ケンイチにサイコな悪役を期待してしまっていたので、ちと残念。

 

 

『ユーチューバー』に学ぶ

村上春樹氏の本をじっくり時間を掛けて読みながら、やっぱり村上龍氏の方が俺は好きだなぁと思っていたら、70代の作家がここに着手したか!というタイトルの本を出していた。

 

村上龍氏の作品によく出てくる本人を彷彿させる矢崎健介に話させる設定。

 

最後の方になって、矢崎にユーチューブを飽きたと言わせるところに、若さが見えた。

 

 

ギルバート・グレイプに学ぶ

何で見てないの?

みたく言われる映画の一つ、『ギルバート・グレイプ』をやっと見た。

 

30年経っているからこそ、出演者の変化が楽しかったが、ディカプリオの演技に圧巻!

 

その後タイタニックからが、私の知るレオナルドディカプリオで、若くてモデル体型の女性が好きなおじさんみたいなイメージになっていたが、こりゃ売れるわ!

 

 

 

『街とその不確かな壁』に村上春樹ワールドを学ぶ

 

 

話題の本を読み終えた。

私はハルキストでもないし、むしろ村上龍氏の方が好きだが、一度書いた文章を書き直すというという試みに敬意(?)を表して読んでみた。
 
やはりさわやかな青春の恋愛を書かせると素晴らしく、冒頭は面白かった。
長い二部は、うじうじしたおじさんの告白文なので、とても長く感じたし、やばい予感がしていた。やはり登場人物の魅力は、どの作品でも大切だ。
しかし、カフェの女性と少年が登場してからは、面白かったし、もうオチがどうだったか忘れてしまったが、十分村上春樹ワールドを堪能できた。
 
そんなに多く村上春樹氏の作品を読んでいる訳ではないけど、妙に( )の使い方がうまくて感心してしまった。
 
( )は、前の文章の補足程度の役割にしか思っていなかったが、ちょっと本音の人間味部分を出したり、うじうじしたおじさんの可愛い部分が出たり、私も文章を書く時に影響してしまうほど、素敵な使い方だった。
 
よくよく考えると不確かな壁ってかっこいいタイトルだな。
 
 
 
 
 

『死は存在しない』に学ぶ

友人が癌で入退院を繰り返しているので、何かの助けになるかと思って

 

 

を読んだ。

 
科学と宗教の相反する立場を融合させようとする科学者先生の試みは興味深く、あくまで仮説と前置きしながらも、これまで我々も感じた霊感ヤマ勘第六感など不可思議な出来事や超常現象を科学的な見地で解説していて、おもしろい。
 
ただ、ビッグバンを視覚的に想像ができない私は、この書で繰り返し出てくるゼロポイント・フィールドも視覚的な想像ができないので、とんでもない容量の記憶媒体という位の概念でしか理解できないまま読み終えた。
 
また、何度もたとえ話で映画の場面が出てきて、芸術にも造詣が深そうな筆者が紹介する映画を観てみたい気持ちにもなった。
 
筆者が想像している読者像である死後の世界や、宗教に関心ある人、逆に宗教に関心のない人には、ハマる可能性のある本であったが、もうすぐ死ぬかもしれない友人には、「理屈で言われても知らんし」ってなりそうで、薦めるのは止めることにした。
 
 
 
 
 

『メグレと若い女の死』に学ぶ

日経新聞金曜夕刊の映画評が電子版でないと映画評論家がつけた★が見れなくなり、うまいこと電子版に誘導させられて、結果的にそのままスマホで映画をブックマークして、映画を観る機会が増えた。

 

そんな中で、『メグレと若い女の死』を観た。

ジェラール・ドパルデューも調べたらもう74歳だそうで、圧巻の演技だった。

 

殺人事件に関わる女性たちも、とても個性と存在感があって、ストーリー以上に楽しめた。

 

しかし、スマホとSNSがある現代であれば、この時間もすぐ解決されたであろうと、つくづく思った。

 

村上春樹氏の父親像を学ぶ

 

 

を読んだ。

 
村上春樹氏がどんな父親に育てられたのか、興味をそそる背表紙で思わず買ってしまったが、これまた意外と進まない本であった。
 
例によって?父親と疎遠になった肝心な所は触れておらず、いろいろと想像させるのだが、細かいエピソードはなぜか映像に出てくるほど描写が想像できるんだから、まぁさすがだなぁとは思う。
 
 
 
 
 

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』に評判を学ぶ

今更だけども、『アバター2』を観た。

長いのは承知していたけども、先に見た友人知人から、1作目よりも良いとの評判を聞いていた。

 

しかし、評判ってのは時に残酷で、私はもうお腹いっぱいだった。

 

映像は美しいけど、自然界に寄せて創った映像であれば、『アース』でいいじゃん、みたく思ってしまった。

 

 

 

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』に学ぶ

オスカー候補だと知ってちょっとだけ気になった程度で、全く情報もなく、たまたま剣道の帰り道に時間がピッタリだったので、勢いで観てみた。

 

結論、これがアカデミー賞になったと聞いてビックリ。

 

あまり笑いもできなかったし、世界観もついていけなかったが、スイス・アーミーマンの監督だと知って納得!

視聴者を無視した迎合しない世界観。

 

ただ、スイス・アーミーマンは面白くて2回見たけど、本作はもう見なくていいや。

 

ヒーロー役のキー・ホイ・クァンが、アジア系を使ってもハリウッドで商業的に成り立つという事をインタビューで話しているのを見て、日本人の活躍も勝手に想像した。

 

しかし、この映画を『#エブエブ』と呼ばせるプロモーションは、勘弁してほしいなぁ…。

映画『バビロン』に学ぶ

デイミアン・チャゼル監督の『バビロン』を観た。

『セッション』と『ラ・ラ・ランド』で、この監督が大好きになってしまい、本作でも演奏の要素がたっぷりで、とても楽しかった。

 

無声映画からトーキー(有声映画)に変わっていく頃のハリウッドを舞台にした映画で、三時間の大作。

 

ちょっとでも音が入ったらNGになる当時の苦労を、主役のマーゴット・ロビーと一緒に、OKが出るまで何度も撮り直しをするシーンは、我々観客も一緒になってハラハラさせられて、一体あれだけの時間いるの?と思う程長いけど、あそここそが監督が拘ったシーンだという気もする。

 

糞も尿も嘔吐も全部出てきて、パーティや地下の怪しげな空間はなかなかの映像で、きっと忘れないと思う。

 

見たかどうか記憶に残らない映画も多い中、この映画は忘れられない映像が多かった。

そういえば、どの映画見ても服装ですら影響を受けてきたブラッドピットが、本作では役柄のせいか初めてカッコいいとは思わなかったな。