ミツバチはどこに消えた | あなたの守護天使の絵 描きます♪ 多次元的ないしょ話

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「行列のできる守護天使描き」ヤミコです。漫画家デビューを経て、ヒーラー・カウンセラーになり、宇宙意識を学ぶメタスピリチュアル講座もやっている国際催眠療法士。

 

もし蜂が地球上からいなくなったら
人類は4年以上生きられないだろう   ― アインシュタイン ―
 

 

 

 

 

最近、「自然」や「動物」といったサインが頻繁にきていまして。
なので植物や虫といった、「自然界」にちなんだことを書きたいと思います(`・ω・´)


植物全体の受粉の約3分の2をミツバチが担っているとも言われているそうですが。。
数年前からミツバチが消えた騒動が起こっていますよね。

 

 

このミツバチの失踪の謎を

 

「蜂群崩壊症候群(CCD)」 というのだそうです。



真相を探るべく、専門家が様々な角度から調べた結果。

 

急性麻痺ウィルスではないか、

農薬による免疫不全ではないか、

遺伝子組み換え農作物の作用ではないか。
ダニの真菌、栄養失調、ストレス、電磁波の影響・・・などなど。


たくさんの指摘や仮説が浮上しましたが

原因は未だに特定されていません。

 


確かに、免疫が低下していたハチも見つかったし、ウィルスにかかったハチも見つかったそうですが、まぁ中にはそういうハチもいることでしょう。


でも、120群数万匹で構成されているミツバチ部隊が女王蜂を残したまま失踪したという事例が、日本全国にあるのです。

 

 

それに巣箱の付近やハチの通り道に

死骸すら見当たらないというのは、

あまりにも不可解です。

 


そして、ハチの群れが一夜にして忽然と姿を消すというこの現象は、日本のみならず

世界規模で起こりました。
しかも同時多発的に。


いったい何が起きてるのでしょうか。
数年経った今でもわからないなんて。

 


巣箱からミツバチがいなくなった農家は、受粉のため高値でミツバチを借りてこなくてはなりません。


たぶん当時、スピ界ではこの話題で持ち切りだったんでしょうけど

私はその頃ちっともスピっていなかったので(´д`*)
 

いや、昨日もね、
庭にミツバチが来てたんですよ。

 

 

ローズマリーとミツバチ。
 

 

でね。

「ミツバチ」で思い出した話があるのです。



私は以前よく、園芸書などを買って読んでました。
そこで有名ガーデナーの、梶みゆきさんという方の連載記事が載っていまして。

 


数年前に読んだものですが、

その話が今でもとても心に残っています。
今日はそのエピソードを、ぜひ紹介させてください.:*:.(*´ω`*) 


*    *    *


梶さんはご自宅の庭で、“ニホンミツバチ”を飼っておられます。
飼う、という言い方ではおかしいのかな。
巣箱をおいて、ニホンミツバチたちと一緒に暮らしている、というのがしっくりくるかもしれません。


でも、以前もブヨに刺されて

顔がお岩さん状態になったりして、

本当はムシ刺されに過剰反応する体質なのだそうです。

 


そもそも「庭でミツバチを飼いたい」と言い出したのはご主人だったそうで。
ご主人は反対されることを見越して、

もう何年も前から梶さんにアプローチし続けていたのです。

 


ここからは、

そのご主人の思い出話だそうですが…。




時は戦時中。
連日、B29の猛烈な爆撃を受けていた大阪の片隅で、伯父からもらったミツバチを

宝物のように大事に育てている一人の中学生がいました。 それがご主人です。


母や兄弟姉妹は信州に疎開し、

父は仕事でなかなか帰宅できず、

彼は一人暮らし同然でした。

 


空襲警報の出ていない日は、

ミツバチの巣箱を眺めていると、

辛い現実を忘れられたのだそうです。


大阪は、建物などほとんど倒壊し、

一面焼け野原でどこにも花など見当たらないのに、

 

ミツバチは焼け残った街路樹や

道端の名もない雑草の花を探し出して、

必死に蜜を集めてきていました。


ある日、

ご近所の小さな子供が栄養失調で衰弱してるのを見るに見かねた中学生は

その子のお母さんに大切な蜂蜜をほんの少量プレゼントしたのです。
 

 

親子に涙を流して感謝されて、

中学生はビックリ。

 


砂糖はお米と同じように配給制ですが、

敗戦色濃く、それも遅配続きでした。
何しろ砂糖だって一年も口にしたことがないような生活なのですから。


「中学生のくれた蜂蜜」は、

ご近所の話題になりました。
蜂蜜が欲しいとお母さんたちが押しかけてきます。

 


ご主人を戦場に取られた母子家庭。

お腹を空かせた子供たち。

その顔を見ると、中学生は断ることができなかった。


ミツバチの巣にはハチたちの越冬用の食料として、必ず蜂蜜を残しておくべきだというのは百も承知なのですが…

 

 

血相を変えたお母さんたちの迫力に圧倒されて、中学生は最後の蜂蜜にも手をつけてしまうのです。


終戦前年の冬は厳しくて、

中学生のミツバチは、可哀想に春を待たずして全滅しました。


「年齢を重ねるにつれて、あのミツバチたちのことが思い出されてならない。
ぜひもう一度ミツバチを飼って、ちゃんと彼女たちの王国を繁栄させてやりたい」



今は大人になったご主人が、

そう語ったのだそうです。


あの時はセイヨウミツバチだったけど

できるなら人を刺さない平和主義者で

しかもスズメバチやダニにも負けない、

強い“ニホンミツバチ”を飼いたい。

 


「はいはい。じゃあニホンミツバチが手に入ったらね」

と、梶さんは返事をしていたそうですが…。

 


努力の甲斐あって、養蜂家の方からニホンミツバチを分けていただき

ご主人は見事、夢を実現させることができたのです。


「刺されるのが怖いから、私はミツバチには近寄りません」

と言っていた梶さん。


ところが、やはり庭に置いてみると

信じられないほど可愛いかったそうです。

 


“ハチ”という言葉で連想される威圧感や凶暴感はゼロ。

温厚な性格。

ニホンミツバチの体は小さくて体長1センチあまり。
 


毎日毎日、半径2、3キロの範囲の花を訪れ、お腹いっぱい花蜜を吸い、

後脚の太腿に団子にした花粉をぶら下げて帰ってくるそうです。

 


梶さんも、近所の友人宅に伺って、

そちらのお庭の花が満開だと

「ウチの子に教えてあげたい」と思ったり。

 


そこで黒っぽいミツバチを見ると、

「ウチの子かしら?」と思うようになってしまったとか。


ある日、

梶さんはすごいシーンを目撃したそうです。

 


それは巣に襲来したオオスズメバチを

5百匹ほどのニホンミツバチが団子になって包み込み、体温で熱殺する現場でした。



「その組織的自衛力は、日本の国に見習って欲しいほどアッパレでした。
でも普段の彼女たちは、まったくの平和主義者なのです」




…と言う梶さんの言葉。

とても印象的でした。


「日本」という国はいったい誰のものなのか。
セイヨウミツバチの大量輸入、

大量繁殖を推奨した結果、

日本の農業はどうなったのか。

 


セイヨウミツバチはスズメバチには勝てないのに…。


まあ、セイヨウミツバチ自体が悪いわけじゃないけどね( ̄▽ ̄)


花の蜜なんて一つの花にほんのわずかです。

ミツバチがせっせと飛び回って働いて集めた蜜。
小瓶に溜まるまでの労力はどれほどか…。


私たちは自然から学ぶことがたくさんあります。


虫や、花や、動物から。
自然は物言わず、でもその体現方法で、

私たちに様々な智恵や情報を与えてくれます。

 


普段は忘れてしまっているけど、

ミツバチみたいな小さな虫でさえ、

私たちの生命の存続に深くかかわっているのです。


ミツバチたちがどこに消えたのか。
アセンションしたとかしてないとか。

私にはさっぱりわからんです。



ただ、

その失踪から何かを感じたり考えたりすることって、ものすごく大事なんじゃないかな。
…なんてことをガラにもなく思っちゃったりしました。


ハチさんたち、栄養価の高いハチミツをどうもありがとう.(*´▽`*)
感謝して味わって頂きます。