2023年10月10日 吾輩はトイプードルである。Ⅱ (2)
吾輩は飼い主である。
吾輩は飼い主である。
名前はインチョー。
そう見えないらしいが結構もういい年である。
今日は旧体育の日である。
雨の予報だったが流石(さすが)は晴れの特異日でいい天気になった。。
休診していたので久しぶりにジョギングで5km走ってみた。
タイムは全然速くないのだが、吾輩としては上々で嬉しくなってしまった。
近年わが家は急激な人口減少に見舞われた。
3年半前にモナコ先輩が亡くなり2年前に次女が一人暮らしを始め、1年前に母が亡くなりそして半年前に長女が一人暮らしを始めたのだ。
永年5人と1匹家族だったのだが、一気に約三分の一の2人家族になってしまった。
この急激な人口減少は都市が一気に過疎化したようなもので、避けられないこととは言え一抹の寂しさは拭い切れないものがあった。
そこで7月末、わが家に新人(ルーキー)を迎えた。
前回ブログの麻呂(マロ)である。
吾輩には不安があった。
先代モナコ先輩がヴィジュアル的にグッド・ルッキン過ぎたため、同じトイプーでカワイイと思えるのだろうか…と。
ワンコの横顔で鼻の高さをマズルと言って長さで表現するのだが、モナコ先輩はそれが極端に短く何の種類のワンコなのかよくきかれ「トイプードル」と答えると驚かれるほどだった。
それに比べると麻呂(マロ)のマズルは長く、モナコ先輩の短いマズルに馴染んでいた吾輩にはまるでダックスのように感じられる。
目もまん丸だったモナコ先輩に対して、麻呂(マロ)はアーモンド型。
そして最近判明したのが専門用語でいうところのアングルのⅢ級(反対咬合)、一般用語でいうところの受け口である。
きっとあの変顔の習慣が原因だろう。
しかしそれも家族の一員になってしまえば可愛く感じられることが分かり安堵した。。
女の子と男の子という違いもあるからなのだろう。
「女は度胸、男は愛嬌」という言葉があるように(ないけど)、「これでいいのだ」なのである。
言うまでもなく、わが家はワンコに対して役割を求めることはないがそれを感じてはいる。
モナコ先輩が長女・次女と共に育つ三女だったのに対し、いかにもドラ息子的なストーリーだが麻呂(マロ)は年がいってから思いがけずできた長男、もしくは初孫のような存在なのだろう。
二人家族のときは時間がゆったりと流れていたが、今はトイレトレーニングからのバタバタである。
やっぱりわが家は中心になった「小さきもの」に支えられ、バタバタと突っ走るジェットコースター・ファミリーなのだろう。
喜ばしいことに麻呂(マロ)は3回目のワクチンを済ませ、お散歩・公園・トリミングデビューも果たし日々成長している。
ただ困ったことに麻呂(マロ)などとずいぶん「やんごとなき」(高貴な)ネーミングをしてしまったのに、ゴハンや遊んで欲しいときなど欲求がストレート過ぎて「ケモノ」丸出しなのである。
それをかかりつけの獣医さんに相談したところ、「犬の幼稚園」なるものを勧められた。
驚いたことに、今の世の中にはそういうものがあるらしい。
ワンコにも社会性が求められるとは、チョットかわいそうな気もするが…。
まさか娘二人が自立した後で、この上教育費がかかるとは思っていなかった。
まったくの想定外である。
今日も襲いかかるように吾輩の足にかじりつく麻呂(マロ)にこう思う。
「もうカジられるスネはないぞー!」