エルバ島での休日 ナポレオンの夏の避暑地とホテル
皆さん、いよいよ本格的な夏に突入していますが、いかがお過ごしでしょうか？
日本から戻って調子を取り戻すまでに結構時間がかかってしまい、フィレンツェを出たり入ったりしてバタバタもしていたので、当初撮った写真の整理が遅れてしまい・・・・・
順序が逆になってしまいますが、少し前に行ったエルバ島のことを今回はちょっとだけ・・・・・
日本から戻った翌々日・・・・ロンちゃんが仕事の関係でエルバ島で人と会う約束があると言うので、日本から持ち帰ったスーツケースも殆ど紐解かないまま、エルバ島に出発しました。
エルバ島ではいつもポルト・フェッライオの港の近くに宿泊場所を決めるのですが、今回は６月初旬だったのにもかかわらずイタリアが連休だったこともあって・・・物凄く港近くのホテルが混んでいて・・・・・・・
そこで、港からは直ぐなのですが、少し内陸に入ったところに泊まってみようということに・・・
このホテルは１８世紀の当時のローマ人の貴族の館を改築したもの・・・・・昔エルバ島に追放になった、ナポレオンの夏の避暑地の丁度真横に建てられているので、その名もパーク･ホテル ナポレオーネというんです。
港に隣接したホテルはやはりスペースの問題もあって、なかなかゆったりした所を探すのが難しいけれど・・・・・
ここは大きなプールやスパもあるし、ホテルのお庭もかなりの広さに渡っているので、小鳥のさえずるうっそうとした木々の中を散策したりできるんです。
自然の緑に囲まれた、とてもいい環境のホテルなので、今までとはちょっと一味変わった滞在が楽しめました。
PARK HOTEL NAPOLEONE
５７０３７ S.MARTINO DI PORTOFERRAIO（LI)
TEL ０５６５－９１１－１１１
さて・・・ホテルの横を通る道を少し上がっていくと・・・・・
行き着くところはナポレオンの夏の避暑地・・・・・
ここは見学可能なので、ナポレオンが最初の失脚後、エルバ島に一領主として追放され、わずか１年足らずの間ですが、どのような生活を送っていたかが垣間見られると思います。
庶民レベルからしてみたら大きな邸宅ですが、当時ヨーロッパを手中に収めて君臨していた皇帝ナポレオンが、飾り気の無いこの質素な館で、少し遠くに見える海を観ながらメランコリーに夏を過ごしていたんですね。
追放の身とはいえ、エルバ島の一領主としての自由や威厳を保っていた彼が、少しでも栄華を極めたフランス時代の思い出に浸りたかったのか？・・・そんなことを彷彿させるオブジェやオーナメントもあるので・・・・・武将にはつきものの、栄枯盛衰の哀れがじかに感じられる気がします。
初日のお昼はポルト・フェッライオのレストラン＆ピッツェリアで軽いランチを・・・・・
アンティパストは魚介類のフリット・・・・・水揚げされたばかりの新鮮な海の幸をカラリと揚げてあって、塩をしただけのシンプルそのものの一品ですが、熱々揚げたてのフリットは・・・・・本当に頬っぺたが落ちそうです。
アンティパストを頼んでしまったし、お昼なのでセコンドを取らずに、私はいつものお気に入りの魚介類のリゾットを・・・・・
魚介類のリゾットは普段はトマト抜きの方が好きなのですが、味付け程度に入れられたトマトは、新鮮な魚介類の味を殺さないぐらいにちょっぴりだったので、とても美味しかったです。
ロンちゃんはこれも彼の大好物・・・ボッタルガ（からすみ）のスパゲッティー・・・・・
からすみって日本にいた頃から大好きな食材だったのですが、スパゲティに絡めたり、アンティパストとして香味野菜の薄切りと合わせたり・・・色々幅広く使えるボッタルガはイタリア人の間でも大人気です。
摩り下ろしたボッタルガ、オリーブオイル、バジリコのみじん切り・・・とってもシンプルなパスタですが、食欲をそそってフォークが止まらない～・・・
お腹ごなしに港に出ると・・・・・・・今朝水揚げされたお魚を積み下ろしている方が・・・・・
エルバ島は新鮮なお魚がかなり獲れるので、やはり島を訪ねたら、外食はお魚メニューオンリーで通してしまいます。
島をグルリと囲む真っ青な海が自慢のビーチには、６月初旬でまだ本格的な夏に入っていないのに、プチ・バカンスを過ごすイタリア人でごった返していました。
今回は６月初旬、日本から戻って直ぐに行ったエルバ島でのことをちょっと綴ってみました。いつもお付き合い下さって本当にありがうとうございます。
今回、エルバ島では友人のマックスさんご夫婦の他にルカさんのご家族も連休を利用していらしていて、仕事の合間に一緒に昼食や夕食を共にする機会に恵まれましたので、次回のブログでエルバ島取っておきの美味しいレストランをご紹介します。
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