グロッセートでちょっとアグリ気分
こんにちは!灼熱の暑さは世界的のようで、日本でもイタリアでも焦付きそうなほど暑い日が続いていますね。
日射病や脱水症に気をつけて、くれぐれも体調を崩さないようにお過ごしください。
さて・・・今回は先週に仕事で訪れたグロッセートでのお話しを少し・・・
グロッセートはローマとフィレンツェの中間ぐらいに位置している、沿岸部に近い都市でフィレンツェからそれ程遠くはないのですが、そうは言ってもやっぱり車を飛ばして数時間かかってしまう場所・・・・・・
ロンちゃんの朝一の仕事がグロッセートであったので、前日から宿泊して、どうせならついでにプチプチバカンスでも少し楽しんでしまおうか?ということになり・・・・フィレンツェから予約した、アグリツーリズモのようなB&Bのような宿泊施設へ・・・・・
イタリアは仕事の関係で結構様々な場所を回っているけれど、意外と利用しないのが、B&Bやアグリなんですね。
今回はプチバカンス気分なところもあったので、お宿にすこしノンビリできそうな環境のところを選んでみました。
田舎道に入り、畑の続く真ん中に現れたのが、このB&B・・・建物もとても新しくて手入れされているし、プールもあるしで・・・まーまーかな~?
とっても居心地が良さそうな場所で良かった~と思ったのですが・・・まだ、本格的なバカンス季節に突入していないせいか?殆ど宿泊客がいないんですね。これまたラッキー!
宿のご主人に話しを訊くと、フィレンツェに住み仕事をしていた彼は、数年前に退職してこちらへ移り住んで、B&Bを始めたようです。
さて・・・・私たちは今日仕事がないので、早速バカンス開始~!
早速、ご主人に近くの馬場を紹介して貰います。イタリアではちょっと田舎へ行くと、至る所に馬場があって、とてもポピュラーに乗馬が楽しめるんです。
ご主人の友人が経営する馬場へ・・・
子供用のポニーも何頭かいて、30頭ぐらいの馬を所有している馬場のようです。
電話で予約はしてあったものの、どういう風な形で乗馬するか、担当の方とちょっとお話しをした後、必要書類を記入して、後はお馬さんを待つばかり・・・
個人的に動物が大好きなのと、フィレンツェにも近くに馬場があったので、定期的に乗馬のレッスンに通っていたのですが、数年前の引越しと時に手足を痛めてしまい、また引越しに伴って馬場も遠くなってしまったので、ずっとやっていなかった乗馬・・・・
今回はロンちゃんも一緒なので、馬場内でのレッスンではなく馬場の敷地から出て、軽く遠出をしてみようということになりました。
さて・・・ここからは馬に乗ってしまったので、写真は撮れなかったのですが、とにかく担当して下さった方と3人で近くの松林を駆け抜けたり、海岸の方に出て砂丘を探索したり・・・
2時間ぶっ続けで走ったので、もう終わった時には汗びっしょり・・・お馬さん・・・ご苦労様でした~
自分たちが乗っている時に馬の写真が撮れなかったので、この馬場のサイトからお借りしてきたイメージ写真を下に貼り付けましたので、こんな感じ~というのが判ると思います。
担当の叔父様は本当に親切この上なく、この土地の色々なことや馬のことなど、乗馬しながらも気さくにお話してくれて、本当に楽しく過ごせた2時間・・・・・
また、馬が非常に良く調教されていて、私の馬もロンちゃんの馬も信じられないぐらい良く言うことを聴くんですね。
また、ここの馬場の魅力はなんと言っても海が近いことです。
今までは遠出と言えば、フィレンツェだと山に入ったり川を渡ったりということは多かったけれど、ビーチに出たり、砂丘を散策したりというのは、この土地柄ならではの醍醐味だと思います。
イタリアではとてもポピュラーな娯楽である乗馬は、初心者の方でもゆっくりした足取りで行けば、大人も子供も全然問題なくこなせて楽しめるので、イタリアの田舎で馬場を見つけたら、是非挑戦して頂きたいです。
汗をびっしょりかいてしまったし、どの道服も着替えなくてはならなかったので、一旦宿に戻ってシャワーを浴びてから出直しました。
グロッセートは冒頭でも申し上げたように海岸が近いので、ちょっと車を走らせると、タラモーネやオルベテッロから続く、アルジェンターリオの美しい海岸地帯にでられるんです。
遠い昔は島であったのが、長年の砂の動きによって砂丘で結ばれて地続きになったアルジェンターリオ・・・
VIPの多い地域としても知られるこのあたりは、夏場に近くなると沢山の大型ヨットがひしめくように港に並び始めます。
まずはタラモーネへ・・・
ちょっと高台に登って・・・・・
夕日に照らされた海岸線・・・思いっきり逆光なのですが、綺麗だな~と思い・・・思わずパシャっとシャッターを切ってしまいました。
町中に戻ると・・・・・やっぱり早々とバカンス気分の人達で賑わいを見せています。
港町に来るもう一つの楽しみは・・・・・・ちょっと邪道のようですが、実は・・・・お店・・・・
やっぱり海沿いの町は夏のリゾートっぽい洋服やマリンルックのものなど、内陸の町で入手できないセンスの良くて素敵なデザインのものが手頃なお値段で入手できるので、いつもまとめ買いしてしまいます。
本当はここで食事にしようと思っていたのですが、お目当てのレストランが今日に限ってお休みだったので・・・
場所を移動することにしました。
さて・・・・・・結局夕食に訪れたのは、仕事でこの土地に来た時によく使うレストラン・・・・
場所は町中でもなく、海岸から少し離れた道路沿いにあって味気ないのですが、海の幸が美味しいので、結構土地の人にも人気の場所なんです。
アンティパストは・・・・マグロを軽くスモークして超薄切りにしたものを、バルサミコ酢で合えた物・・・・
お腹が空いていたので、胃袋が刺激され・・・・かなり食欲をそそる一品でした。
もう一つのアンティパストは・・・・・ムール貝とボンゴレの白ワイン蒸しです。
どこにでもある一品と言えば一品なんですが、やっぱり日本では昔、魚を毎日のように口にしていた私にとって、貝類のフレッシュさにはかなり敏感!
ここの貝類はとってもフレッシュで、トマトソースなどを一切使わないシンプルな味付けだけに、調理の仕方もとても優しいのが特徴!
ただ・・・・・この後、メインディッシュに頼んだ黒鯛の塩グリルがやって来るまで、物凄く待たされてしまい・・・
普段はあまり文句を言わないロンちゃんも、さすがに切れそうになって、『もうお腹が空かなくなっちゃったし・・・帰りたいね~』と目を三角にしながら、給仕さんをにらんでいたのですが・・・
私たちの給仕さん・・・決まり悪そうに、なんだかんだ言い訳しながら、お魚を切り分けています。
これ・・・ご存知ですか?お魚を丸ごと大量のお塩で包んでオーブンでじっくり焼く、とてもトラディッショナルなグリル料理・・・・
殻のようにカチカチになったお塩を割って、中のお魚を取り出して盛り付けます。
こんなに大量のお塩を使って、さぞかしショッパイのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、お魚は内臓を除いただけで、ウロコも取らない丸のままなので、お塩は染み込まないんですね。
ホンノリ軽~い塩味と、ハーブの香りに包まれて焼きあがったお魚は、キュッとレモンを絞って極上のオリーブオイルを回しかけて食べるだけ・・・・本当に絶品でした。
お腹はもう空いていない!・・・と、あんなに怒っていたロンちゃんも、『う~ん・・・美味しいね~』なんて調子よくパクパク食べちゃったりして・・・笑
給仕さんも調子に乗って、『やっぱり待っただけの甲斐はあったでしょ?』なんて・・・本当にイタリア人はこの上なく調子がいい民族ですね・・・
本日は先週行ったグロッセートのことを、ちょっとしたアグリ体験を交えて綴ってみました。今回も最後までご覧下さってどうもありがとうございます。
この後、写真を整理し次第、宿泊した宿のご主人に教えて貰った、素敵なエノテーカのお話しをアップしようと思いますので、宜しかったらお立ち寄り下さい。
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