ライフキャリアに架ける虹の橋
こんにちは、台風24号が急カーブで日本に向かってきています大きな災害にならないよう、ひたすら祈っていますまた、これまで風水害にあった方々、その他の災害で被災された方々に心からお見舞い申し上げますさて前回は、キャリアには二通りあって履歴書に書けるような客観的な職務経歴や資格などを外的キャリア人生観のように主観的な生きがい・働きがいなどを内的キャリアそして、その両方を合わせたものをライフキャリアといい、これが今日的なとらえ方だというお話をしました。しかし、ライフ＝人生そのものといわれても何だか掴みどころのない、モヤッとした感じです。そこで今回は、ライフキャリアについて分かりやすい説明をしたスーパー（Super, D. E.）の唱えた説についてお話しようと思います。その名も…ライフキャリアレインボー虹といえば、大空にかかる巨大なアーチを思い浮かべますが一方で「七色の虹」といわれるように、さまざまな色が重なり合っていますスーパーは、人生をこの虹の架け橋にたとえて表現しようとしています百聞は一見に如かず、というわけでさっそく次の図をご覧いただきましょうライフキャリアレインボー※ざっと説明しますと外側の数字が年齢を、内側に重なる各色が人生における役割りを表しています虹は７色ですが、スーパーは人生の各段階における役割りは全部で８種類あるとしていますつまりライフキャリアを、時間（年齢）と役割りとの組み合わせで表現できるとする考え方がスーパーの理論ということになるのです人生の８つの役割りとは？・子ども・学生（学ぶ人）・余暇を楽しむ人・市民（成人）・職業人（いわゆる外的キャリア）・配偶者・家庭人（親、祖父母など）すべての人は、誰かの子どもとして生まれてくるのですからこの世に生まれた、その瞬間から「子ども」という役割り、すなわちキャリアをスタートさせる！？ということを、キャリアレインボーは表していますまた、学生（学ぶ人）が思いのほか長期間にわたっているとお思いの方もいらっしゃるでしょうこれば、スーパーが「学生」を単に学校生活を送っている期間として捉えているのではなく卒業後の職業訓練や、生涯学習などについても幅広く学びの場と捉えているからです（学生を連続した一連のものとせず、その時々で断続的に現れる役割りとして表現する場合もあります）このように見ていくと、「職業人」すなわち、私たちがこれまで「キャリア」だと思ってきた会社生活（外的キャリア）というのもが、人生の大きなウェイトを占めながらも一部分でしかない、ということが視覚的に理解できると思います思うに、「職業人」が終わるまでの生活は、それぞれに違いがあるとはいえ会社や組織に属して社会に貢献する、という比較的一定のパターンにおさまるのではないでしょうかむしろ定年後＝職業人としての生活が終わってからの方がそれぞれの個性に彩られた、バラエティ豊かな生活の始まりといえるように思えますある方は、趣味やリカレント教育など新たな学びの場に進みある方は、地域社会とのつながりを求めて地域デビューを果たしある方は、これまでの経験を活かして起業あるいは再雇用の道を選ぶ人生100年時代においては、定年後の生活こそが真にその人らしい生き方を謳歌できる豊かな時間であってほしいまた、それが可能となる様々な制度が充実した社会であってほしいと思います上図では、レインボーの年齢が80歳までとなっていますが日本においては、既に平均寿命が男女とも80歳を超えていますこの数字が100歳や、さらに進んで限界寿命と言われる124歳位？にまで延びていくのも、そう遠い事ではないかもしれませんさて次回は…「人生いろいろ、ライフキャリアはパッチワーク？！」をお届けする予定です◆生涯現役フォーラム ミニ講演会「人生100年！いきいきキャリア講座」2018年11月17日（土）13:30～14:00神奈川県立保健福祉大学（横須賀市平成町）カフェテリア特設会場にて是非お越しください！※ライフキャリアレインボーの図は下記から引用させていただきました↓http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0803/27/news149_2.htmlこの場を借りて御礼申し上げます。最後までおつき合いいただきありがとうございました。to be continued......
