尿が出ない | おばあちゃんと 一緒に

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遠く忙しく暮らす子供達に、健康でいる証として60才代で始めたブログ、
しかし娘親子と同居、孫と付き合う日々、 孫達も成長し、とうとう私も70歳代になりました。そして2021年80歳になり、娘親子は独立し、また夫と二人暮らしになりました。

電話の向こうで(二月五日)
  「二年前に猫の去勢したHですけど洗面所で猫がオシッコしたのを見たら、茶色
  で少ししか出てないみたい、大丈夫かしら、」
   
  「電話では判らないから連れてきてもらったほうがいいですけど」

という事で治療して四日目になった。
  初診時に尿に浮遊物あるので、尿を検査して、猫泌尿器症候群と診断した。
    ストルバイト結石が改善される餌に変えてもらう

  二日目は「おしっこする姿勢はするけど出でいなようなんです」 腹を触ると硬く膀胱が張っている、道尿をして尿を抜く
「よく考えてみると、どうもこのところトイレに何回ととなくいってたわ」
  三日目 「オシッコが出たでもトイレに固まる丸がまだ小さい」
  四日目 良い方向にいく兆しがついた。
  
  もう数十年前
まだ開業して間もない時、猫の膀胱炎、尿閉、結石で来院する猫が急に増えた。しかもオスに多く、何でこんなに急に増えたのか疑問に思う日々だった。そこで 尿石症の飼い主さんに餌は何をくれているか聞いた、すると殆どが「うちは猫専門のビスケットの餌をやっている。猫マンマじゃないのよ」と言う答えが返ってきた。同じ家で飼っている猫でも水をたくさん飲んでる猫はならにのである。
 
まだ猫のドライフーズが高価な時であった。このあたりでは、猫の餌と言えば、ご飯に家族の残りの魚を混ぜて与えるいわゆる「猫まんま」が一般的であった。今では猫の餌もドライフーズや缶詰といった猫専門の餌を与えている 飼い主さんが殆どで「猫マンマ」という言葉は死語になった。

今日よくなりかけた猫泌尿器症候群の猫ちゃんがまた「オシッコが出てない」といって来院した。「頂いていった餌も嫌がって食べないです」

再度尿に出ているストルバイトの結晶をみてもらい、どうしてもこれを減らす工夫をしないと治らないし「死」につながることを理解してもらう。

<ストルバイト結石症になるのは
餌の成分がマグネシュウムが多いと結石を作りやすい、尿をするのを我慢させたり、尿のPHが高い時などです。
ストルバイト結石を形成させないようしないと、この結石がいつも膀胱の粘膜を刺激し、膀胱炎なる、するとPHも高くなる。
何時になっても良くならないことを説明した。今度は理解してもらえたら嬉しいのですが::::

この病気はごく一般的に診る病気である、飼い主さんに重大な病気である事を理解して貰うのに時間がかかる。

ドライフードが明らかな原因であるわけでないが
ドライフードを与えて病気になって
       ドライフードで改善する
     これはおかしな現象だと心で思う
化石人間のたわごとかも知れない