あけましておめでとうございます鏡餅

今年の正月は天気も良く、穏やかな日差しにも恵まれて、心地よい新年のスタートになりました。


僕は元旦に柴又帝釈天に初詣に行ったくらいで、年末年始、家でごろごろして過ごしてます。

例年だと一年の計画を考えたりするんだけど、今年の場合はすべきことがすでに明確でもあり、逆にのんびりしちゃっているところを反省。社業以外にも、自分でいつでもできる自己研鑽も考えよう・・・と。


元旦から日経「私の履歴書」で江崎博士の連載が始まった。

ノーベル賞をとるためにしてはならない五箇条も面白かったが、人間の知的二面性-創造力と分別力は感心した。

社会人として頑張れるのが20歳から70歳とすると、最初は創造力があるが、分別力はなく、それが徐々にクロスしていくというもの。その丁度、クロスするのが45歳で、もっとも能力が高まり、大きな仕事ができるときだというもの。

まさにその歳を今年迎えることもあり、人生最高の仕事ができるはずの一年を大切にしないといけない・・・と改めて思う。

ごろごろしている場合じゃ、ないですね。


新年が大いなる飛躍と実りの年になりますよう!祈るだけでなく、頑張らないと!!


うり坊

昨日(12月28日)が仕事納めという会社が多かったのでは。

当社でも5時くらいから、社内会議室で納会をして今年の営業を終了した。

この一年、お客様にも恵まれ、社員も多方面に頑張ってくれて、お陰さまで良い年だったと思う。

ただ、まだまだポテンシャルをつけた段階で、それを確実なビジネスモデルに昇華させないとエクセレントカンパニーとは言えない。来る新年は今年以上に正念場の目まぐるしい一年になるだろう。丁度、猪年でもあり、まさに猪突猛進!!


日本全体ではどうだったかと振り返ると、全体では好景気、少なくとも企業業績は好調だが、やはり良悪両面あって、悲喜こもごも。

IPOした会社数は188社と、過去最高にせまる勢い。

口の悪い人に言わせれば、名証セントレックスや札証アンビシャスのお陰だとか、J-SOX前の駆け込みだとか言われるが、僕は素直に第三次ベンチャーブームから12年。ベンチャーのインフラとマインドが漸く整ってきて、日本社会に根付いたからだと捕らえたい。

その一方で、IPOした会社の株価は、ライブドアショック以来、冴えない。折角IPOしても公募価格がブックビルの下限で付いたり、初値が公募価格割れが続出したり、さらに株価の下がり傾向に歯止めが利かなくて市場の退出基準間際で攻防したりと、散々な会社も少なくない。


やはり、改めて認識しないといけないのは、IPOはゴールでなく、最初のハードルに過ぎないこと。

大学入試試験に合格しただけのこと。まさに日本の大学と同じで合格が目的でなく、立派な社会人となって社会に人類に貢献するまず第一歩に過ぎない、まさに新興市場はそうで、新興市場にいるうちに体力を蓄え、本当の社会に打って出てからがホンモノの勝負だ。

故に重要なことはIPOするまでのビジョン、計画でなく、IPOを最初のハードルに据えたエクセレントカンパニーを目指すモノがないと、結局ダメなどころか、社員、そして株主への多大な被害を与えることになる。


ベンチャーというとスピードが重要で、確かに大企業と戦う上で最大の武器であるが、その一方でブレないビジョンが必要だと、改めて強く思う。

自戒もこめて。

ベンチャー企業共通の悩みの種が優秀な人材の採用だ。

フィックスターズでも同様で、現在CFO候補者一名優秀なプログラマ・システムエンジニアを多数募集している。あまりこの場で宣伝してはいけないが、我!と言う方はコチラ を。


昔、聞いた話である大企業を作り上げた社長が、創業したときに「俺はこれからの一年は採用だけを社長業としてやる」と宣言して、そのとおりに学生と飲み食いしたり、講演会を頻繁にしたりと採用に明け暮れたという。実際その会社は常に時代の先端を行く人事制度も相俟って、若者に人気で、優秀でかつバイタリティに溢れる人材を集め活用して、短期間に日本を代表する会社になった。残念ながらその社長は後に逮捕され引退を余儀なくされるが、その功績は立派である。ちなみにホリエモンではないですよ。


同じように伸びている会社の社長と採用方法を聞くと、「しつこさ」を上げる方が少なくない。

意中の人を見つけたら/出会ったらしつこく、半分ストーカーのように勧誘を続けるとか、

長文の手書きの手紙を何通もしたためて熱意を伝えるとか。。。 

かなり涙ぐましい努力をして、優秀な人材を集めている。


そして何よりも、会社の魅力が必要だ。その上で大企業にないベンチャーの魅力をアピールしないといけない。

組織の一歯車でなく自己の能力が十二分に発揮できること、

長い年月のステップを踏まなくても能力次第ですぐにも責任ある仕事ができること、

小さな組織ゆえの綿密なコミュニケーションなどなど。。。


ここを読んでいる人はベンチャーに関心のある人だろう。

ベンチャーに勤めるばかりを勧める気は無い。やはり大きな組織でじっくり取り組む中で実力をより発揮できる人がやはり多いはずだ。


ただ、

自分の腕試しをしたい!

自分の能力をすぐにも発揮したい!

将来社長になりたい!

という人は躊躇無くベンチャーの世界へ!


昔と違って、報酬を含む処遇が、大企業>>ベンチャー企業ということは必然では無くなっているし。

ベンチャーワールドで、お待ちしています。



音譜

バイオ、それも創薬は本当にベンチャーの領域だろうか?

米国ではアムジェンに代表されるように、いくつか立派な創薬会社がベンチャーから輩出されている。

日本では最初のアンジェスMGは頑張っているけど、あとが続かない。タカラバイオくらいでは?

エフェクター細胞やメディシノバなど、かなり苦戦。


そもそも創薬事業は、ウン万の化合物から一つの薬ができるかどうか、非常にリスクが高くて、大手製薬メーカでもそのリスクをテイクしきれいないから、ある程度臨床が進んで効果のわかった製薬候補を購入(ライセンスイン)しようというところに、創栗ベンチャーのポジションはある。ただ、これは大手製薬メーカには都合の良い話だが、構造的にはベンチャーは成功しないのでは?

勿論、大学などで研究から生じた卓越した知財を基に、臨床の過程を進めているベンチャーはあるし、当社でも投資させてもらっているところはあるが、これはあくまで異例で、マクロ的に見たら、そんな高いリスクを小さなベンチャーではテイクできないし、結局そのツケは投資家に帰着するから、VCが安易にリスクマネーを提供すべきでないと思う。

そうすると日本では創薬ベンチャーは育たなくなる。

しかし、創薬ベンチャーが


ちょっと支離滅裂。

でも、バイオがベンチャーの領域かは疑問!?


はてなマーク

昨日、蒲田の東京工科大学 大学院のバイオ・情報メディア研究科で、半日講義 をした。

話ができるのは「ベンチャー」のことで、最近の興味の一つが「ベンチャーの領域」だから、それをテーマに3時間くらい講義&ディスカッションをした。その中でもいくつか発見があって面白かった。


①ブルーオーシャン

ブルーオーシャン理論がハーバードビジネスレビューの載ったのが、一昨年末だかで、書籍(翻訳本)は昨年だったような記憶がある。正直、ネーミングは素敵だが、内容自体は乏しい気がしているし、無競争状態は必ずしも新規市場だけでないし、事例として挙げられている日本の散髪市場へのQBハウスの例も、ブルーオーシャンを築いたというよりも、これは大前研一氏も昔からしてきしていたように旧弊に甘んじていた/守り続ける業界に挑んだ勇気の事例だろう。

anyway、学生さんもこれを学び、受講生の間で共通語として普及していることにビックリした。

W・チャン・キム, レネ・モボルニュ, 有賀 裕子
ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する

②不動産業

日本で不動産ベンチャーのIPOしている件数は無私できない数である。

分類が難しいが、野村金融研究所の資料によるとセクター別で5位である。ちなみに1位はITで、医療・ヘルスケアを上回る。

受講生も事例研究の中で3人が不動産ベンチャーを取り上げていた。

今までREIT関連で特に山手線内の不動産価値の高騰や築15~20年のマンションの急増が、リノベーションを絡めた不動産ビジネスのチャンスになっていることは知っていたが、それがベンチャーの大きな事業領域となっていることまでは認識していなかった。


③ものづくり

電気・電子部品などのいわゆるものづくり領域が、ベンチャーが活躍できる領域か、特に日本のベンチャーとしてどうかは意見がわかれるところだ。ちなみに受講生の事例にもそういった会社事例はなかった。統計的には少なくはない。が、過去の長い蓄積のある下請け会社が上場するケースもあるから、必ずしもベンチャーの領域とは言えない気がする。改めてその理由を考えて見た。一番は直接顧客となる大手メーカーの態度にあると思う。要は要求が厳しすぎるのだ。採用までに長い年月を要していては普通のベンチャーは絶えられないし、増してや要求の一つが生産能力だったりすると、生産設備への先行投資を余儀なくされ、資金繰りとの攻防の中で大手からの朗報をひたすら待ち続けることになる。すると得てして、延期や微修正になり、資金がバーンして、ダウンサイドでのファイナンスに走り回ることになる。


昨日もベンチャー成功の要因として、自分が圧倒的な優位を築ける領域に特化すること、時代の潮流に乗ること=顧客からの絶対的なニーズが得られることが、絶対的な条件なんだろうと思う。些細な不具合で商談が延期になるのでなく、それでも買うシチュエーションが無いとベンチャーとしての成功は期しがたいのかも知れない。

中古のマンションの壁の小さなひび割れで、購入自体を止める人はいない。

しかしシリコンウェハーの超微細な不純物混合が一枚でもあれば、購入先を高くても定評のある会社に変えてしまう。

無責任日本体質の中で、しぶとく生き残り、成長を期する思案が必要だ。



メラメラ

これはベンチャーの立場で。


ベンチャーがVCからの投資を受ける際には、なぜだか普通株なのにVCとの間で投資契約書を結ぶ。

投資に際して付帯条件があるのは、一種、普通株でない=優先株だと思うのだが、日本ではなぜかそれも普通株と呼ぶ。


・・・限られた時間の中で、複数のVCを相手に文言を将来の可能性も踏まえて交渉することができないと、ベンチャーができない(それくらいは当然ヤレ!という意見もあるが)のも、社会的な熟度が低いと思う。



今日は、米国に本社のある、ある特殊な領域でグローバルに強みを持っている会社と提携交渉をした。

NDAが英語で、かつ米国法に基づき、裁判所は米国が第一。

米国法って知らないし。米国で訴訟されても対抗できないし。

どうしたものか!?

グローバルに注目されるのは嬉しいが。


その前に第5期の決算に基づく税務申告と納税もした。

税務申告書も自分で弥生会計たたいて数枚書けば良かった時期はすべて把握していたが、一旦、税理士さんにお任せして、また分量も多くなると、詳細に把握しきれているかというとなかなかに怪しい。何がどこまでどういう税区分かなどなど。

この後、勉強しないと。

概ねで自筆署名して捺印して、ウン千万円を納税してきた。

なけなしのウン千万円を払っても、誰も/一言も「ありがとう」もない。義務だからとは言え。。。


片目つぶっての捺印が増えてきて、忸怩たる思い。。。

大企業の代表などは、代表印を担当者が捺印するから、両目つぶってなんだろうが。



爆弾

昨日は3通の契約書を作ったりチェックしたりした。

ベンチャーをやってこれも意外だったのは、契約書がたくさんあること。

正確に言うと、僕のバックグラウンドは法学系でないから、契約書は素人で、見よう見真似でやっているにすぎない。

税金のことでも書いたが、契約のことも学生のときに必須教科として教えるべきだ!パンチ!


ベンチャーの中には契約書を一応の挨拶程度に考えていて、内容をほとんど求めない会社もある。

ただ、契約書は何のためにあるかと言うと、互いに上手くいっている時には問題にならなくて、関係が悪化した場合に問題になるのである。だからあまりに杜撰な契約は致命傷になりかねないと思う。

逆に、将来の可能性をすべて予見して契約書にしているといつまでたっても合意形成ができず、大企業病になってしまう。

むしろ見切り発車してスピード解決をして、その代わり頻繁に契約更新の手間を惜しまない覚悟が必要だと思う。・・・と昨日、OKした契約の一つについても、自分に言い聞かせる。


ベンチャーの重要な契約書の一つにVCとの投資契約書がある。

これもVCによっていろいろなフォーマットがあって面倒だ。実際、買取を巡って、訴訟も少なくないと聞く。

VCによっては、取締役会の決議事項の事前承認を要求したり、ファンドの満期になると取得価格+αで買い取りを求めるところもあるやに聞く。加えて、ベンチャーにとって資金が必要なタイミングが決まっていて、それまでにVCからの投資を受け入れなければならない場合など、最終段階で投資契約が纏まらなければ事業がスタートできないとなれば、無理な条件も受けざるを得ない。

そういう非条理が一般化しないよう、VC業界として標準契約書を作るべきではないか?業界団体が無いから、そもそもいけないかも知れないが。。。

それと創業塾などでもっと具体的にVCとの交渉術や増資の進め方などを情報提供すべきでないか?教えるだけの経験のある人が不在かも知れないが。。。




メモ



ベンチャーの領域として見逃せないのが、バイオベンチャーだ。

02年のアンジェスMGに始まり、03年のオンコセラピーサイエンス、04年のそーせいとバイオベンチャーのIPOが相次ぎ、しかも良い株価をつけたから、嫌がおうにも注目された。しかし注目した後に、がっかりして冬の時代に突入する、市場評価のアップ・ダウンが激しいのが日本の新興株式市場の特徴で、バイオも最近は惨憺たるものだ。

マザーズでは03年には5社、04年には6社のバイオベンチャーが公開したが、05年・06年はそれぞれ1社づつで、特に創薬ベンチャーは1社もない。東証から「バイオビジネスを育成する姿勢は不変」とアナウンスされても、あらゆる可能性に対応できる完璧なマネージメントを実現できるベンチャーはないから、重要性の原則で総合的に判断して貰う外なく、あまりにコンサーバティブに振れすぎると、健全な新産業育成の阻害因子になろう。


それはさておき・・・。


バイオベンチャーは本当にベンチャーの領域か?

プレイステーション3でリッジレーサー7をようやくまともに動かせるゲーマー(ってDrだったりするが)が来た。

すごい。腕もだけど、作りこみがすごい。リプレイで見るとさらにすごい。


ガンダムは良さがまだ良くわからない。

樹木とかすり抜けたりもするし、・・・というかまともにオペレーションできていない。

ガンダムもまだ登場していない。


プレイステーション3の能力はすごそうだが、高性能なゲームということでは操作して使いこなせるのは一部のコアユーザに限定になるのでは??? 次のCellを本当に使いつくしたゲームの登場が待たれるし、それはゲームとは違ったもの?かな。

テレビゲームだって、高校生のときのインベーダゲームが走りだから、歴史は知れているから、まだまだ進化するはずだ。



・・・本当はボジョレーヌーボーのことを書こうと思っていたけど、ヌーボー飲みながらのリッジレーサーに感動して、そちらの話になっちゃった。明日は甥っ子がプレステ3に挑戦しにやってくるから、楽しみだ!



ゲーム

中嶋常幸選手が、三井住友VISAマスターズゴルフを、大接戦の末に勝利した。クラッカー

52歳である。今年はシニアも勝っているから、シニアとレギュラーを同じ年に勝利したことになる。

それと追い上げた谷口徹の頑張りにも大拍手。最終ホール(パー5)で2位確保でなく、果敢に2オンを不利なラフから狙い(結果は池ポチャ)、さらに諦めずに池から水切りショットであわやというところまで追い上げた。最終ホールで執念と集中のバーディを奪って首位を決定的にさせた中嶋もすごいが、最後まで諦めずにチャレンジして盛り上げた谷口にも大拍手。

アーチェリーの山本博さんのアテネ金メダルの時もそうだが、オジサンの頑張りにはついつい拍手したくなる。

拍手したくなる自分に、自分もオジサンなんだなあとつくづくそう思う。


オジサンになると体力の衰えから、引退して解説者とか指導者になるのが普通だろうが、それを止めずに頑張り続けて一花咲かす人もいる。野球新庄のようにカッコ良く引退する人もいれば、桑田のようにどうしても自分で納得できずにもがき苦しむ人もいる。思い起こせば、江川なんかはあっさり止めたし、逆に江夏はいくつも日本球団渡り歩いた挙句に大リーグまで言って引退した。結果は江川はその後は解説や司会者として成功したし、江夏は逮捕されたりで、明暗を分けた。限界を知るのは難しい。。。


いづれにせよ、今週末読んだ本から思ったこと。

チャレンジできること自体が幸せで、チャレンジできる幸運に感謝すること。

チャレンジしていると、不安や弱気にもなることがあるが、確かにチャレンジできるためにはいくつもの条件が重ならないとスタートラインにすら立てない訳で、そのこと自体に感謝できれば頑張れる。

自分もCELLのビジネスにチャレンジできているのは、たまたまCELLに接したことや、グリッドや並列を専門とする優秀な研究者に出会えたこと、PS3発売の絶好なタイミングにあることなどなどの幸運があってこそで、恵まれたチャンスグッド!だと思えば、幸運に感謝し、チャレンジへの勇気と情熱も沸いてきて積極的になれる。


中嶋が、感謝して最終ホール積極的に攻めていったかはわからないが、そうでなければ弱気に守ってパーセーブに逃げたくなったのではと思う。

チャレンジできる、そのことに感謝ブーケ1



祝日