アスタラビスタで『出口のない海』を借りて観た。

アスタラビスタのサービスは、良くできていると思う。便利だし、借用返却がメールで確認されるのもいい。

ベンチャーだかは知らないが、ベンチャーだったら投資検討を前提に話を聞いてみたいと思うところだ。

先行者既得権益が確保されるから、ある程度定着すれば、IPOするくらいの売上も稼げるだろう。

ただ、現状、マシンの前に列をなす光景は滅多に見ない(今日は初めて3人並んだが)から、まだ利用は少ないのかも。なぜだろう?こんなに便利でよく出来ているのに。。。

それと将来拡張性をどう描くか?

社長さん、まだお若いようだけど、どういうビジョンでしょうね。手紙



しかし、映画の上映から、DVDのタイミングは本当に早くなった。

予告編では『武士の一分』のDVD予告が出ていた。


『出口のない海』は、出口のない思い映画だった。

大体、あんな出来の悪い潜水艇(回天)に人を乗せるなよ!って感じ。

しかし、開戦当時は真珠湾へ行った魚雷2本搭載の小型特殊潜水艇の出撃に際して、山本長官はその回収・帰還に万全を尽くすよう指示したと言うが、回天に至っては、出撃したら、戻ることもできない完全片道の人間魚雷。しかもその操縦が難しいというか、安定を海水注入して図りながら進むなんて、不完全品を操縦で補おうという技術的にも滅茶苦茶な話。

不完全品で、目的もわからずに、夢半ばで死ななければならなかった特攻隊員の無念タルやいかばかりだろう。


映画の主人公の並木は、魔球の完成に一縷の希望を託して死んでいく。

松阪のジャイロボールに空騒ぎしている今のちょっとノー天気な平和に本当に感謝感謝。



野球



夕張市が財政再建団体(=破産)になると言って大騒ぎだが、ちょっと変わった視点から考えて見た。

人口1万5千人弱で最盛期でも10万人の夕張市と、私が生まれ育った名古屋市の北東となりで人口30万人弱の春日井市とどちらが有名だろうか。

完全に夕張市の勝利!に違いない。

あながち夕張市がすべて失敗という訳でもない。


・・・ということで、ベンチャー的に夕張/春日井を評価してみた。

①一勝九敗のベンチャーワールドからすれば、夕張メロンと夕張映画祭で成功した夕張は十分合格点だ。石炭記念館云々は失敗のヤマなんだろうが、それもベンチャーの中では仕方ない。一方、春日井市の知名度の低さは何もしなかった代償じゃないか。最近ではダイコク電機などのパチンコメーカがあったり、Drスランプの作者の烏山明さんがいたり、掘り起こせば興味深いものはあるが、いつまでたっても高蔵寺ニュータウンと小野道風ではあるまい。

チャレンジのないところに、愛憎は生まれない。


②夕張の失敗は、ベンチャー的試みをするのに固定費をアップしたことじゃないだろうか。ベンチャーも一番、注意しないといけないのは固定費のアップだ。昨日、会ったベンチャーの社長は、1年以内でオフィスを転々としている。「2~3ヶ月の賃料が無駄になるが、過剰なオフィスの敷金や賃料の無駄を思えば、その方が良い」と言っていた。給与もそうだ。高給与でしか人材を採用できないベンチャーに良いところはない。良く非難されることだが、夕張はハコモノをやってしまった。春日井市が30万人の市民のためいハコモノを作るのは良いが、ベンチャー的チャレンジをする夕張市がハコモノから着手したのは失敗だった。


結論!

夕張市は手法に致命的な失敗があったが、チャレンジ自体は評価したいし、成功もしている。きっと再生できる。

それに対して春日井市は、何もしていない。中京圏は経済が絶好調だから今は良いが、地域間競争になったら、人も企業も郷土愛がないから、きっと痛い目を見る。いつまでも名古屋の隣だけで安穏としていられるとは思えない。ベンチャーしましょうよ!



メラメラ


今日はサイバーステップの佐藤社長と浅原さんに品川にお越しいただいて食事も一緒にした。

まあ、話の仔細は相手が公開企業ゆえに書けない部分と、ウチが未公開だから書けない部分とで、何も実質的なことは書けないが。

合意したことのその一は内緒。

その二は公開に至るフラストレーション。ウチはまだ車であがれる五合目までだが。

サイバーステップはオンラインゲームではNo1であり、ウチのCell/Gridの技術力と結合できたら素敵な世界が描けると思うのだが。

乞う!ご期待!ですね。

是非、共同プロジェクトをしたい!!


品川アトレのオイスターバーで牡蠣を堪能。

ノロ騒動のお陰で予約無く入れた。生牡蠣は絶品だった。

今だけ?かも。超お奨め!品川ではアロマクラシコともつ屋の次にお奨め。駅前のおでん屋とBOBOSよりお奨め!

一番のお気に入りは東武ホテルのダノイ。要はもつ系が好きなだけ???



クローバー

キムタク主演の華麗なる一族、昨日は第4話?雉ウチに行ったキムタクがお父さんを傷つけてしまうという衝撃的なシーンだったが。・・・ちょっとあり得ない。また散弾の一部兆弾があたっただけという設定なんだろうが、弾に当たってかすり傷というのも、どうなのか。テレビ

キムタクが一人現代若者風で、ウキまくっているが、突出した新技術を開発したキムタク率いる阪神特殊鋼への旧来サイドからの妨害工作が見ていて興味深い。業界No1でガリバーの帝国製鉄は、技術優位に立った阪神特殊鋼に、ありとあらゆる手段で総合的な妨害工作を行う。付言すればそうやって時間を稼ぎ、その間に、キムタクの新技術を盗み、それを超える技術を確立する作戦に出ることだろう。


ベンチャーでもまったく同じ。

画期的な工作技術を開発したものの、量産する工場をつくって、まとまったロット生産がキチンとした品質管理下で安定供給できる体制が立証されないと、素材や部品は本格採用されない。特に日本の会社はそうだ。


以前、実際にそういう例があった。新工場を建てる資金を投資して欲しいと申し出があり、かなり真剣に検討をしたが、その画期的技術は優位性があったものの、既存ガリバー企業もおそらく既存技術の延長で、あるレベルまでは数ヵ月後にはキャッチアップできるだろうと思われた。あとは価格競争を挑まれてしまう。そうするとキャッチアップするまでの間に優位性を立証し、品質管理等の総合力も身につけられるかの勝負になる。さらに採用するアッセンブリ企業が、そのベンチャーの製品で無いと実現しないハイスペックな商品を短期間に作るだけの意欲的な行動をするかどうか。そうさせられるかどうか?むっ


その時はもう一つ別に大きな課題もあって、総合的に投資を実行しなかったダウンが、「もし」投資を実行して新工場の建設が実現していたらどうなっただろう・・・と思わない訳でもない。未だに競争相手はハイスペック商品はできていないようだし、マーケットの伸びは予想を上回る勢いでもあり、今頃、大注目の会社になっていたアップ可能性も無くはない。


華麗なる一族では結局、阪神銀行頭取であるお父さんが融資をしなかったために、高炉建設の新事業を断念し会社も倒産することになるはずだ。少なくとも原作本はそうだ。

この時代、ベンチャーキャピタルが無くて「投資」という選択肢は無かったが、もし投資ファンドがあったら。きっとキムタクがとっととMBOするんだろうなあ。そうしたら勝てたか、どうか??

今度、どこかで誰かと議論してみたい。


メモ

KSP(神奈川サイエンスパーク)のベンチャーへ行ってきた。

元来、有名なベンチャーだけど、有望そうだ。いる人が意欲的だ。

ベンチャーたるもの、志に溢れ、活気がなければダメだ。自発的に考え行動する人、文化でないとダメだ。

ビジネスプランにどんなに立派なことが書いてあっても、オフィスに人が居なかったり、お爺ちゃんばかりだと逃げたくなるが。


そして、昨日は某大学内のレンタルラボに行っていたが、どちらもナノとバイオの研究開発ベンチャーだが、あらためて試験機材の負担が大きいことを痛感した。

当社のようにITベンチャーをしていると、機材と言ってもPS3を買ったところで、一台5万円。DELLのパソコンを買ったって資産にもならない金額。それに比べて電子顕微鏡とか、一台でウン千万円もするらしいから、大変だ。ウン千万円の顕微鏡で覗いたらダメでした!では、すまないからね。

やはりこういうベンチャーは、本来、欧米のベンチャーなみに10億円超の資金調達をして、戦いを挑まないと、常時ファイナンスリスクを抱えることになって、落ち着いてベンチャーできないだろうなあ。でも、日本ではまだまだ投資ロットもスキームも未熟な部分があるから、小さな実績を積み重ねて行くしかないんだろうなあ。。。ブツブツ。。。



さて、話は一変。

昔、KSP近くの田園都市線沿い(高津)に住んでいたが、久しぶりに田園都市線に乗ってビックリ。

二子新地駅は新設(仮設)されてた。溝口~二子玉川園間の複々線化工事が大分と進捗していた。

高津駅が無くなる!なんて話もあったが、ちゃんと残りそうでホッとした。


クローバー

昨日、衝撃的な事件が勃発した爆弾


それはさて置き・・・というか関連もして。最近、経営の不祥事が多発している。

パロマの不法改修

不二家の賞味期限切れ材料使用

アイエックスアイの架空売上

そして日興コーディアル証券の不正経理

また、これらの余波が内部管理の問題に波及して、ベンチャー企業のコストになる。

そもそも上記の問題が、単に内部管理体制の問題かということだ。トップが知っていて、要は企業ぐるみで実施している犯罪であり、如何に内部管理を整備しようが、組織ぐるみで不正を働こうとした場合にはどうしようもない。

・・・というか、内部管理体制云々の問題以前の、経営者のモラルと正しい判断の問題だ。


一方、ステークホルダたちは「不承知」で、「まさかそんなことを・・・」との思いもあろう。

日興コーディアルの件も、巨額の利益の付け替えを、まさかベンチャー企業に内部管理や会計の透明性を強く指導している四大証券会社の一つが、ライブドアと同等レベルの不正処理をするとは思いもがけず、それにその会計監査をしていたのは会計士協会の奥山会長であり、まさかこんな実態だとは思いもよらぬこと。奥山さん自身は学識も高く高潔な方と聞いているが。

不二家の件もそうだ。不承知で古い材料のお菓子を食べさせていた親御さんの心痛はいかばかりだろう。笑顔で販売していたFC店主の思いはどうだろう。そういった信用こそがブランドなのに、一族経営とは言え、そんな経営の初歩も知らなかった訳ではないだろうに。


隠し通せる可能性に賭けてでも、隠したかったのだろうが、究極的に隠して守りたかったのは、社員でも、関係業者でもなく、単に自分のプライド、見栄で無かったか。そこに本当に私心は無かっただろうか?


経営に携わるものはすべからく、常に私欲で判断することを戒めなければならない、と思う晴れ



虹

投資を希望する起業家から、出資検討結果の問合せがあった。

「興味があったら・・・」と書いてあったこともあり、通知しなかったが、必死さは伝わってきた。


結論としては、出資検討のレベルでない。ガーン

VCとしては、どうしても投資回収(リターン)を考えざるを得なくて、そうするとどうしても3~5年でIPOできるレベル=売上総利益で10億円くらい見込める案件でないと投資できない。勿論、例外的に急成長が期待できるイノベーティブなベンチャーもあろうが、大抵はそうじゃない。そうすると、すでに商品があって、売上もあって、急成長に耐えられる組織とリーダであることが必要になってくる。

もっと、具体的に言えば、卓越した技術力が業界で定評であり、かつ経営陣に経営経験とスキルが備わっていることが必要になる。思いつきでプロトタイプを作って、数件の顧客に無料提供して喜ばれた!くらいでは、投資には至らない。スタートラインにも着けずに退場を迫られるアントレプレナーとしては憤懣やるかたないむっところだろうが。


やはり、最初は自分の手金お金でやる!---が僕の持論。

結構、成功したベンチャーでも、最初は夢があってもすぐに起業せず、数年、その業界で下積みしながら経験と資金を蓄積してから起業する人も少なくない。当社でも、結果的には、手金で立ち上げ、下請け仕事をこなしながら信用と体力を蓄えて、ようやくVCファイナンスまでたどり着いたというところでもある。

逆に言えば、自分の手金と補助金などで何ができるか?を発想の原点に据えるべき。その内にいろいろなビジネスチャンスもやってくる。(同時に罠もやってくるが。。。)


まずVCから始める・・・というのは、幻想だ。

それでもスピード勝負でチャレンジするしかない人は、せめて経営論を即席でも勉強して、いっぱしのMBAスキル並みの理論武装の上でビジネスプランを書いて、VCやエンジェルにタフな勝負を挑むしかない。グッド!

実績もない、マネイジメントスキルもない、、、ないないだから、まず金から・・・はNG 



カエル

ジャスダックが先端技術の実用化を目指す企業向けの新市場を今夏に開設するという新聞報道があった。

是非とも実現して欲しい。


新聞記事だけだと、詳細がわからないが、「技術を評価」して上場審査をするという。

昨今の新興市場は、昨年のIPO社数こそ188社と多かったが、アンビシャス、セントレックス、Q-ボードと(言葉は悪いが)小さい市場が増えたからであって、ベンチャーが目指すところの東証マザーズのハードルは、一人勝ち状態を反映して高くなる一方だ。やはり、『唯一』というのは良くない。さらに『実質唯一』だから、さらに性質が悪い。


技術を評価して上場させるというのは、非常に難しい。

マザーズで実売上げがなくても上場できるのは、実質、「創薬ベンチャー」だけだ。

創薬ベンチャーの場合、シード化合物を製薬メーカにライセンスして、臨床試験のステップを踏むことになるから、製薬メーカが「本気の審査」=将来の自社のラインアップに入れてかつ投資もすることを前提にしている。

ジャスダックが、それ以外の分野のベンチャーの客観評価をどうするかは見ものだ。


東証のように、悪く言えば保守的=言い訳を求めるような審査でなく、本当に10社の中に一社で良いから光り輝く原石を育てるような場を作るべく、しくみを設計して欲しい。リスクフリーの大学教授の適当な審査任せや、大学発ベンチャーの安易な救済措置となることだけはやめて欲しい。

その意味ではIRや廃止基準も重要だろうが、まず玉石混交を投資家にも十分理解してもらうことと(=タンス預金で投資したり、デイトレの遊び場にしない)、上位市場への移動やM&Aによる退出を容易にするなどの特徴も持たせて欲しい。


ジャスダックさん、是非、頑張って、良い市場を作ってください!!

相撲では朝青龍が栃東を熱戦の末、破って、20回目の優勝を決めたクラッカー

栃東には失礼だが、「よく頑張った」けど、所詮、相手では無かった。


しばらく、ブログを書いてなかったのは、井上靖の「蒼き狼」を読んでいたからでもある。

春だったか、再度、反町隆史主演で映画化されるはず。


そもそも「蒼き狼」を読もうと思ったのは、日経新聞連載の堺屋太一の「世界を創った男ーチンギス・ハン」が面白くて、一代でペルシャから中国にまたがる大帝国を建設したチンギス・ハンに興味を持ったからだ。今、丁度、「私の履歴書」も江崎玲於奈氏で、日経の最終面が面白くてたまらない。


「蒼き狼」は昔、映画化された時は、広大なモンゴル高原を縦横無尽に駆け巡るチンギス・ハンの『スケール』が強調されていたと覚えているが、原作本では、チンギスの出生の謎とそれが負い目となって彼の判断に影響していく、「人間くさい」チンギス・ハンが描かれている。


一方、堺屋・チンギスは、出生の謎もあるものの、流石、経済作家であり、経済企画庁長官も勤めた人だけあって、『経営』の視点から、チンギス・ハンを鋭く分析している。

時代は1200年ごろだから、日本は鎌倉幕府ができたころだ。元寇が北条時宗・フビライの時代で、ざっと50年後くらいでしょう。

この50年間にモンゴルは、単なるモンゴル高原の遊牧民の家族集団から、元寇では組織的戦法で日本軍を悩ますまでに一気に進化を遂げたわけだ。おそらくチンギスハンが生まれた頃のモンゴルの政治・経済・軍隊よりも、日本の鎌倉初期の方が進んでいたようだが、あっと言う間に追い越され、神風が無かったら、国の独立もどうなっていたかわからない危機まで追いやられたわけだ。

この違いは堺屋さんが明らかにしれくれるだろうが、中国から、ウイグル、ペルシャまで、良いものは全て取り込む、改革のスピードにあるのではないか?


これは今後の期待としても、それにしてもモンゴルの戦法の凄まじさにはビックリした。

織田信長は、延暦寺や長島で焼き討ち・大虐殺をして、悪魔大王のように言われているが、モンゴルでは当時、それが当然だった。氏族同士が、隙有らば、襲い掛かって、男子は皆殺しにして、女子は奴隷にしてしまう。財産はすべて略奪する。氏族にとってのいわば収入が、家畜由来のものと、あとは他の氏族から略奪するものだというのだから、凄まじい。中国・金と戦う時も、モンゴルの全ての男子を兵士として動員して、羊や馬とともに大移動して押しつぶす。勝たなかったら、飢えるわけで、国をあげての大略奪戦争を挑むわけだ。文明国の金にしたら、そんな野蛮な連中は堪らなかっただろうと。


まだ、モンゴルには行ったことがないが、一度、どんなところか、訪ねてみたい。

暖かくなったら。。。

前にも書いたがベンチャーの領域というか、少なくともIPOの件数では、無視できない比率を占めているのが、不動産業だ。

これ↓は先月、東京工科大学のMOT(事業システム論)で講義したときに、過去、ベンチャーバブル真っ盛りの2000年ごろと最近(06年上半期まで)の業種別比較をしたもの。

ソフトウェア(システムアプリケーション)が減少して、人材紹介や各種業務支援の企業向けサービスが増えているのは、予想どおりだったが、意外だったのは第一に、インターネットサービスが盛り返していること。確かにドリコムやアドウェイズといったインターネットサービスの中でも第二世代のものが出てきている。ここがベンチャーの領域であることには異論は無いし、「その1」でも取り上げた。意外その2は、不動産だ。工科大の受講生も、目ざとくIPO企業の事例研究の課題に数名が不動産業でIPOした会社を取り上げていた。当初、その自覚が薄かったので、否定的なスタンスで挑んだが、途中から態度を豹変させて一理あるなあ・・・と勉強になりました。工科大MOTの学生さん、ありがとう。

IPO業種比較


昨年だけでも、ハウスフリーダム、アトリウム、ラ・アトレ、日本レップ、リビングコーポレーション、ライフステージなどがある。野村不動産もIPOしたが、ここはすでにベンチャーではないが。


しかし、本当に不動産はベンチャーの領域だろうかはてなマーク


確かにロットが大きく、地域性があるから、数十億円の売上げ/数億円の利益という新興市場の公開基準はクリアしやすいだろう。ましてや不動産市況が全般的に好況である今は「知恵」よりも「努力」で達成されてしまうかも知れない。ただ、どうだろう?前に上げた会社も、勿論具体的なビジネスは異なり、アイデアと工夫があったればこそ、一皮剥けてIPOに至ったんだろうが、少なくとも事業概要を散見する限りでは、「中古の物件」を仕入れて「リニューアル」して販売するか「不動産流動化」手法を噛ませて安定化を図るもので、どれも大差なく思えてしまった。


確かに市場は大きく、硬直化している。十分、価値を生み、回収できるだけの余地のある市場である。

新風を顧客は望んでいるからこそ、こうした新しい企業のビジネスが、おっかなびっくりながら受け入れられて、伸びてきている。

ただ、差別化は難しい。大手がいつ下の領域にまで進出してくるとも限らない。今は不動産バブルの後遺症でそれだけの体力もないから、良いだろうが。

もう一つの課題は、資金需要が大きいことだ。だからこそ証券化手法なども駆使して知恵を絞るわけだし、新興市場での資金調達も意味がある。社長はファイナンスのエキスパートか、金繰りの天才でないとだめだ。まさにこれから、IPOしてからが、熾烈な競争が待っている業界と言えるかも知れない。信用と資金が必要な不動産ベンチャーにとって、新興市場はまさになくてはならない場なのかも知れない。


こうして見ると確かに現時点においては、不動産もベンチャーの領域かも知れない。

今から、VCとして投資先探索していては遅きに失しているが。。。 なるほど!って感じですね。


最後に請い願うのは、不動産ベンチャーの市場退出が増えても、それを新興市場として当然のこととして認める市場関係者・投資家であって欲しい。



夜の街