昨日、衝撃的な事件が勃発した
それはさて置き・・・というか関連もして。最近、経営の不祥事が多発している。
パロマの不法改修
不二家の賞味期限切れ材料使用
アイエックスアイの架空売上
そして日興コーディアル証券の不正経理
また、これらの余波が内部管理の問題に波及して、ベンチャー企業のコストになる。
そもそも上記の問題が、単に内部管理体制の問題かということだ。トップが知っていて、要は企業ぐるみで実施している犯罪であり、如何に内部管理を整備しようが、組織ぐるみで不正を働こうとした場合にはどうしようもない。
・・・というか、内部管理体制云々の問題以前の、経営者のモラルと正しい判断の問題だ。
一方、ステークホルダたちは「不承知」で、「まさかそんなことを・・・」との思いもあろう。
日興コーディアルの件も、巨額の利益の付け替えを、まさかベンチャー企業に内部管理や会計の透明性を強く指導している四大証券会社の一つが、ライブドアと同等レベルの不正処理をするとは思いもがけず、それにその会計監査をしていたのは会計士協会の奥山会長であり、まさかこんな実態だとは思いもよらぬこと。奥山さん自身は学識も高く高潔な方と聞いているが。
不二家の件もそうだ。不承知で古い材料のお菓子を食べさせていた親御さんの心痛はいかばかりだろう。笑顔で販売していたFC店主の思いはどうだろう。そういった信用こそがブランドなのに、一族経営とは言え、そんな経営の初歩も知らなかった訳ではないだろうに。
隠し通せる可能性に賭けてでも、隠したかったのだろうが、究極的に隠して守りたかったのは、社員でも、関係業者でもなく、単に自分のプライド、見栄で無かったか。そこに本当に私心は無かっただろうか?
経営に携わるものはすべからく、常に私欲で判断することを戒めなければならない、と思う