昨日(12月28日)が仕事納めという会社が多かったのでは。

当社でも5時くらいから、社内会議室で納会をして今年の営業を終了した。

この一年、お客様にも恵まれ、社員も多方面に頑張ってくれて、お陰さまで良い年だったと思う。

ただ、まだまだポテンシャルをつけた段階で、それを確実なビジネスモデルに昇華させないとエクセレントカンパニーとは言えない。来る新年は今年以上に正念場の目まぐるしい一年になるだろう。丁度、猪年でもあり、まさに猪突猛進!!


日本全体ではどうだったかと振り返ると、全体では好景気、少なくとも企業業績は好調だが、やはり良悪両面あって、悲喜こもごも。

IPOした会社数は188社と、過去最高にせまる勢い。

口の悪い人に言わせれば、名証セントレックスや札証アンビシャスのお陰だとか、J-SOX前の駆け込みだとか言われるが、僕は素直に第三次ベンチャーブームから12年。ベンチャーのインフラとマインドが漸く整ってきて、日本社会に根付いたからだと捕らえたい。

その一方で、IPOした会社の株価は、ライブドアショック以来、冴えない。折角IPOしても公募価格がブックビルの下限で付いたり、初値が公募価格割れが続出したり、さらに株価の下がり傾向に歯止めが利かなくて市場の退出基準間際で攻防したりと、散々な会社も少なくない。


やはり、改めて認識しないといけないのは、IPOはゴールでなく、最初のハードルに過ぎないこと。

大学入試試験に合格しただけのこと。まさに日本の大学と同じで合格が目的でなく、立派な社会人となって社会に人類に貢献するまず第一歩に過ぎない、まさに新興市場はそうで、新興市場にいるうちに体力を蓄え、本当の社会に打って出てからがホンモノの勝負だ。

故に重要なことはIPOするまでのビジョン、計画でなく、IPOを最初のハードルに据えたエクセレントカンパニーを目指すモノがないと、結局ダメなどころか、社員、そして株主への多大な被害を与えることになる。


ベンチャーというとスピードが重要で、確かに大企業と戦う上で最大の武器であるが、その一方でブレないビジョンが必要だと、改めて強く思う。

自戒もこめて。