ニゴイボラブルーギルバラタナゴヘラブナスゴモロコに続く「たまには」シリーズの第七弾は、ギギ

 

ギギは福岡県内にも在来系統が棲息していて、ニ水系でこれまで1尾ずつ釣ったことがあるが、熊本県の球磨川にも国内外来種として分布していて多いと過去によく聞いたので、遠いが確率の高い方の球磨川へ、先日、往復下道を通って行ってきた。

 

過去に兵庫県内でギギが釣れた時は、護岸として平らに敷き詰められた角岩の隙間だったので、球磨川某所でもいわゆる穴釣りができるポイントを事前に数箇所ピックアップしていた。

 

午前9時過ぎに第一の候補である、某マンメイドストラクチャーが存在するポイントで釣り始めた。

 

使ったのは、ひなた六尺の1.5gワカサギ用六面体オモリを使った脈仕掛けで、ハリスは0.4号約4センチ、ハリは秋田狐の3号、エサは家の近くの腐葉土の中から採ってきたミミズを半分に切ってハリの長さプラスアルファ分を通し刺しにしたものを使った。

 

最上流のストラクチャーの上流岸寄りの石の間の穴や下を届く範囲で丹念に探りながら降ったがノーバイト。

 

ストラクチャーに移り、少し進んだところで暗い穴に当たった。仕掛けを入れてみると、周りよりも深かった。

 

 

頃合いを見て上げたところ、竿に重みが!

 

水面を割って飛び出してきたのは、真っ黒な魚だったので、ひょっとしてナマズの小ぶりな個体だろうか?と思った瞬間、掛かりが浅かったようで、下に落ちてしまった。

 

幸い下はごく浅い水溜りで、本流とは繋がってはいるが簡単には戻れないようなものだったので、何度かの試みでなんとかミニタモ網に確保できた。ナマズではなく確かにギギだった。棘があるので手で掴めないから、ひなたの竿尻を使った。

 

網の中でギーギーと文句を垂れていた

 

全長は17センチ弱だった

 

一尾目のギギの別影

 

この後、一つ下流のストラクチャーに移り、岸寄りの浅めの穴に入れたところ、小さな魚が釣れてきた。

 

初めはヨシノボリが来たのかと思ったが、近くまで持ってくるとそれは、小さなギギだった。

 

この日ニ尾目のギギ。全長6センチ強で、三年前に福岡県内で釣れたギギっ子とほぼ同サイズだった。

 

二尾目のギギの別影

 

この後、下流の第二のポイント候補に移動した。ここは最も期待していたポイントだったのだが、全くダメだった。

 

第三の候補は、第一ポイントの上流と似たようなポイントだったので、期待できないと思い行かなかった。

 

ということで、今回のギギ専科、3時間で2尾という結果に終わった。

 

球磨川を訪れるのも初めてだったが、それでも中小1尾ずつのギギを無事に釣ることができたのでよかった。ただ、もっとうじゃうじゃいると思っていたので、意外だった。令和ニ年の球磨川大水害の影響などもあって、一時期よりは減っているのかもしれない。

 

なお、今回外道としては、タカハヤ、ドンコ、カワムツが1尾から数尾釣れた。

 

タカハヤ

 

ドンコ

 

カワムツ

四月以来五ヶ月ぶりに釣りに出かけた。

 

やって来たのは、ミニ聖地の近くの水路で、上から覗きながら降っていると、それらしき魚影が多数見え、ヒラ打ちもしていたので釣ってみることにした。

 

使ったのは、五尺のウキ仕掛けで、ハリは新半月、エサは四月以来冷凍庫に眠っていた自家製黄身練りだった。

 

何度かの空振りの後、ようやく釣れて来た。

 

てっきり小ぶりなヤリタナゴが群れているのかと思っていたが、意外にもそれは小さなアブラボテだった。この水路で釣るのは初めてだ。

 

アブラボテ

 

その後も釣れども釣れども小ボテで、ヤリタナゴはいないようだった。17尾ボテが釣れたところで納竿とした。

 

リリース直前の20分ほどのボテ釣果

 

外道はタモロコとオイカワ2尾ずつだった。

 

タモロコ

 

オイカワ

 

この時期に九州でたなご釣りをすること自体、約40年ぶりだが、他の時期とはやはり魚の居場所が違うことがわかったのが収穫だった。最高気温36度の猛暑日の中、竿を出した甲斐があった。

ニゴイボラブルーギルバラタナゴヘラブナに続く「たまには」シリーズの第六弾は、スゴモロコ

 

今年は諸事情により春の遠征に出られず、琵琶湖での風物詩にしているホンモロコを釣ることが叶わないので、代わりにこちらも琵琶湖原産であるスゴモロコを、地元で釣ってみようと思い立った。

 

そんなわけで、8年ぶりにスゴモロコ専科をすることになった。

 

ポイント候補はいくつかあるが、とりあえず一番この時期に釣れそうな、ちんまり十字路へ行ってみた。

 

ホンモロコの代わりに釣るので、ホンモロコ用の竿、仕掛け、エサで釣りたいところだが、ここは小場所なのでひなた九尺を使うことにし、仕掛けは小鮒用のもので代用し、そのうちウキは唐辛子トップウキのSSサイズに、ハリはホンモロコでは定番の秋田狐2.5号に替え、ハリスは0.4号15センチ。エサはアカムシを使いたいところだが、ないので自家製黄身練りを使った。

 

また、ホンモロコ釣りではいつも使っているフラシもあえて使って雰囲気を出してみた。

 

まずは、十字路のど真ん中に入れてみたが、アタリなし。

 

そこで、左の対岸の角の近くに入れたところ、唐辛子ウキがゆっくり消し込むホンモロコのようなアタリがあり、期待通り、スゴモロコが上がってきた!

 

スゴモロコ、一尾目

 

同じスポットからはその後、ポツリポツリとスゴモロコが釣れたが、やがて沈黙してしまったので、十字路の中であちこちスポットを替えて探ってみた。

 

そうしたところ、結局すぐ手前に一番群れていることがわかり、入れ食いになった。

 

良型スゴモロコ二尾

 

黄身練りがなくなるまで釣ったが、2時間半で30尾弱のスゴモロコが釣れ、十分目的を果たせた。

 

リリース直前のスゴモロコ釣果

 

外道は、タモロコ、モツゴ、オイカワ、ヤリタナゴ、ギル、イトモロコが来たが、このうちイトモロコが一番多かったものの、スゴモロコよりはずっと少なく、「専科」を演出してくれた。

 

タモロコ

モツゴ

オイカワ

ヤリタナゴ

イトモロコ

 

いつもは外道扱いしているスゴモロコだが、こうして専科で釣ってみると、体型が似ているせいか、ホンモロコにより近いタモロコよりもそれっぽさを味わうことができた。

 

遠征に出られない時には代替魚を釣るのも一興だ