春ですね~♪
しかし今、世界はそんな 春 を残念ながらなかなか謳歌、満喫できないような雰囲気にある気がします・・・
でも、春は特別な季節、様々な出会いや希望にあふれる季節。
クラシック音楽の世界でも、春を描いた、春にちなんだ名曲は本当に沢山あるようです。
そんな「春」の曲をいろいろ見て行きたいと思います♪
以下、作曲された年代順に
♪ ヴィヴァルディ ヴァイオリン協奏曲集「四季」から 第1番「春」
超有名作!
もう、春の表現が見事というしかないですね。第1楽章は、途中小鳥のさえずりや小川のせせらぎ、雷の描写なども入り、第2楽章では羊飼いの居眠りの描写、春の精と春爛漫を描いた第3楽章など、永遠の「春」の名曲となっています♪
各楽章に作曲家自身の詩(ソネット)が添えてあります。
ヴィヴァルディ 「四季」より 「春」
♪ モーツアルト 歌曲 「春への憧れ」
彼のリート(歌曲)の中ではとても広く親しまれているもので、天真爛漫な春の喜びを謳ったもの。このメロディは後に、自身のピアノ協奏曲第27番の中にも使われています。
モーツアルト 「春への憧れ」
♪ モーツアルト 弦楽四重奏曲 第14番 ト長調 「春」
モーツアルトの弦楽四重奏曲の傑作で、全体に明るい気分に満ちていますが、ここでの「春」は作曲者が付けたものではなく、後に広くそう呼ばれ親しまれてるそうです。
♪ ベートーヴェン ヴァイオリンソナタ 第5番 へ長調 Op.24「春」
ベートーヴェンのヴァイオリンソナタで最も親しまれているものの1つで、冒頭の優美なテーマなど、全曲に亘り明るく爽やかな幸福感に包まれています。「春」は、ニックネームとして広く呼ばれてるものですが、まさに曲想にピッタリですね♪
ベートーヴェン ヴァイオリンソナタ 「春」 第1楽章
シューベルトにも「春」をテーマにした有名な歌曲があるようです。
・「春に」D882
・「春の信仰」D686
・「冬の旅」より「春の夢」
中でも
♪ シューベルト「冬の旅」より第11曲「春の夢」は
とりわけ名曲とされています。
ただ春への憧れを歌うというのでなく、
失恋の嘆きの中での春への複雑な心境ですね。
♪ メンデルスゾーン 無言歌 「春の歌」Op.62-6
これも春の曲として代表格と言えるでしょう。メンデルスゾーンのピアノ小品集の集大成「無言歌」の中でも、とりわけ有名で、ピアノ以外の楽器にも編曲され親しまれています。春爛漫の幸福感にみちた曲想は多くの人の心を掴みます。
メンデルスゾーン 「春の歌」 オーケストラ編曲版
冬の寒さが厳しく、冬が長い印象があるヨーロッパの国々ではそれだけに春への憧れが強く、春の初めは生命が芽吹き、躍動を始める希望に満ちた季節の始まりで、明るい気分がひときわ濃いようです。春をテーマにした音楽もいろいろと多く、そこには素朴な、また力強い「喜び」が溢れ歌われているようです♪
♪ ショパン 「春」ト短調(遺作)
ショパンの同名の歌曲 op 74-2 からピアノ曲に移された、ごくシンプルな曲ですが、翳りを帯びた春のどこか寂しい印象を綴っているのでしょうか。ちなみにショパンは曲に自ら滅多にタイトルを付けなかったので、明確に「春」がテーマの曲も少ないですが。
♪ シューマン 交響曲 第1番 変ロ長調 Op.38 「春」
シューマンの4作の交響曲中でも人気があり、全体に明るく爽やかでストレートなサウンドが特徴です。シューマン自身も当初、以下のような副題を付けていましたが、後に削除したものの、春の雰囲気も漂わせるものになっています。特に第4楽章では、途中、ホルンやフルートのソロが入り、牧歌的気分を盛り上げています。
- 第1楽章 - 春の始まり
- 第2楽章 - 夕べ
- 第3楽章 - 楽しい遊び
- 第4楽章 - たけなわの春
シューマン 交響曲第1番 「春」 第4楽章
牛田智大さんも、これまで多くのピアノ曲を披露されてきましたが、春というタイトルではなくても、まさに春を告げる鳥を描いた
♪ グリンカ / バラキレフ 「ひばり」
を披露され、アルバムにも収められていますね♪
原曲はグリンカの歌曲ですが、このバラキレフのピアノ版はさらに有名。哀愁に満ちたテーマと、難技巧に溢れています。
牛田さんの演奏でどうぞ♪
牛田智大 グリンガ作曲・バラキレフ編曲 「ひばり」
♪ チャイコフスキー 「四季」より 3月「ひばりの歌」
チャイコフスキーのピアノ独奏曲ではたいへんポピュラーな曲集で、1月から12月までの風物を描いていますが、この曲では春の鳥ひばりが季語的にも使われていて、どこか哀愁を感じさせます。
チャイコフスキー 「四季」より 3月 弦楽合奏&ピアノ編曲版
♪ ヨハン・シュトラウス2世 ワルツ「春の声」
ワルツ、王ヨハン・シュトラウス2世の、ポピュラーなウインナ・ワルツの一つ。当初はオーケストラ伴奏付の歌曲として発表されたそうですが、こちらのほうも、今日でも偶に取り上げられるようです。春のウキウキするような明るく溌剌とした気分に満ちています。
J・シュトラウス2世 「春の声」
♪ グリーグ 抒情小曲集より Op.43-6 「春に寄す」
グリーグの数あるピアノ曲の中でも最も知られてるものの一つでしょう。
祖国ノルウェーの長い冬の終わりの、春の息吹と美しい自然の情景が浮かぶようです。
グリーグ 「春に寄す」
♪ ラフマニノフ カンタータ「春」
バリトンと合唱、オーケストラによる規模の多きな作品だそうですが、ラフマニノフの作品の中では、マイナーな位置にあるようです。
♪ ドビュッシー 交響組曲「春」
ドビュッシーの初期の作品で、そのサウンドはまだ他の作曲家の影響も受けていた印象ですが、いかにも淡く柔らかなオーケストレーションで、春の雰囲気を漂わせているようです。
♪ シベリウス 交響詩 「春の歌」
シベリウスの初期の作品で、「交響詩」としてはシンプルですが、とてもみずみずしい抒情性と明快な旋律に、おごそかかで後半は明快なオーケストレーションが魅力的。フィンランドの長い冬の終わり、春の芽吹き→春爛漫の喜びを表しているかのようです。
シベリウス 交響詩 「春の歌」
♪ 瀧廉太郎 「花」
この曲を外すことは出来ませんでした。日本のクラシック作曲界の先駆となった瀧廉太郎の、誰もが知る名歌曲 19901900年作曲。
♪ ヴォーン・ウイリアムズ ヴァイオリンと管弦楽のための「揚げひばり」
20世紀に入り活躍したイギリスの作曲家・ヴォーン・ウイリアムスの魅力的な作品。瞑想的な気分のオケに支えられ、ソロヴァイオリンに歌われる民謡風のフレーズが”春の鳥”ひばりの鳴き声や、空高く舞う姿をほうふつとさせます。
ヴォーン・ウイリアムス 「揚げひばり」
♪ コープランド 組曲 「アパラチアの春」
アメリカを代表する作曲家、コープランドの代表作の一つ。1944年作。
バレエ用に書かれた作品ですが、単独のオーケストラ作品としても有名です。アメリカ的なモダンさやロマンティックなサウンドに溢れていますが、「アパラチア山脈」との関連は当初は無かったという。
また、吹奏楽版もよく知られています。
コープランド 「アパラチアの春」から 「シンプルギフト」
「春」と名の付く、クラシックの名作には、あの有名な前衛大作
ストラヴィンスキー バレエ音楽「春の祭典」もありますが、、、これはかなり過激でシュールな世界を表わし、サウンド的にも春の爽やかさや明るさとは・・・かなり異質です。。。
そこは、特に「春」がテーマとはなってなくても ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」などのほうが、ずっと春のイメージに近いでしょう。
とまぁ、今回は、凄~い数の動画を挙げてしまいまして💦、一気に「春の名曲」を紹介しましたが、お好きなものちょっと耳を傾けて頂ければ、そして少しでも幸福感をもたらして貰えれば幸いです
長い記事におつき合い下さりありがとうございます☆彡