釣針屋 -10ページ目

通信衛星と遠洋船。

遠洋マグロ船の乗組員の声を知るページが在ります。


日本かつお・まぐろ漁業協同組合 開発丸便り。


このページの後半部分。


ネット社会が確立し、ケータイもどんどん進化している時代にこの現状では、我が国の特に若者就業や今後は外国人船員でさえ確保できなくなるだろう。


この問題には労働時間と航海期間の短縮、賃金のアップなどの労働条件の改善が最も重要だが、船上における定額制の高速通信システムサービスの開発を提起したい。


これに接続できるPCを船内に設置すれば、船員は自由にE-MAILや写真、動画の送受信、自国の情報検索、好きな音楽や動画を受信することなどができるようになり、船員と世間との距離をずっと縮めてくれるだろう。


現状がインマルサットでISDN並でしたっけ?それでも、結構高額だとか?


ワタシの住んでるとこはド田舎でして(・・;)

数年前にやっと、ISDNからDSL(厳密にはADSLではないのです、、、)になりました。

それでも上り&下り 1.5Mbpsですけどね(-"-;A


過酷な環境の船上の乗組員さんと一緒みたいに言うのは失礼ですが、ネット環境の整った世間との距離をワタシも感じています。


この問題の解決の糸口になりえませんか?

超高速インターネット衛星「きずな(WINDS)」


一般家庭用のアンテナ(CSと同程度の大きさ)で

最大155Mbpsの受信、6Mbpsの送信が可能とのこと。

まだまだ実証期間中で、地域も日本国内と東南アジアの主要都市らしいですけど。


一部で。

「90%以上、高速ブロードバンド化されるのに意味が在るのか?」

と疑問視しているのを見かけましたが。


ワタシは断然賛成です。


ミナミマグロも完全養殖?

オーストラリアの企業がミナミマグロの人工的に受精卵を作ることに成功したとのこと。

東京新聞より。


完全養殖が成功すれば5年後には年間1万トンの生産が可能とのこと。
前にも書いたけど、これも迂回生産 でしょう?
このマグロを生産するのにどれだけの水産資源が使われるんだろう、、、


てか、オーストラリアとミナミマグロで思い出したけど、蓄養マグロの実態 は解明されたのかな?
この人工受精卵の成功が、オーストラリアの蓄養マグロに繋がって行きそうですなあ、、、
成功すれば、十中八九、蓄養にも完全養殖で生産された稚魚が使われるでしょうし。


この完全養殖が成功すればミナミマグロの天然資源の保護にはなるけれど。
その他の天然水産資源の枯渇につながらんか?

と考えるのが、気にし過ぎで終わって欲しい。
これが気にし過ぎかどうか、それが解るのは、近いけどちょっと遠い未来だろうなあ、、、
ワタシが生きてる間に解るかな?


養殖や蓄養がクローズアップされる度に毎回思う。
天然で生産されたマグロをブランド化しなければ。
と。

先日、マグロ船の船主さんの結婚式に参加してましたけど。
そこで、天然ホンマグロの寿司をその場で握って提供してました。
結婚式参加者が長蛇の列をなして一瞬で無くなってました(笑)
ワタシの座るテーブルの前だったけど、食すことが出来ませんでしたから(ノω・、)
それを見て、やっぱ天然には養殖や蓄養に負けない魅力が在ると思った。

水産高校の廃止・統合。

隣県の徳島県立水産高校が統合されて、遠洋実習しないので、実習船「阿州丸」が廃船されて売却されます。

「洋上の教室に幕」徳島新聞より


日本の各県で水産高校の廃止もしくは統合が続いています。

高知県でも在りました。


水産業の後継者不足→生徒の減少→水産高校の統廃合なんでしょうけど。


水産業と同じく一次産業の畜産業や農産業の高校はどうなんだろうか?


明らかに一次産業の衰退ですよね、、、

一次産業の衰退に危機感を感じているのはワタシだけなんでしょうかねえ、、、

イージス艦と漁船が衝突!?

日経ネットより。

イージス艦と漁船衝突・房総沖 2名不明。


新勝浦市漁協所属 マグロ延縄船 清徳丸の総トン数 7.3t

ぶつかったイージス艦の総トン数が 7700t


ケタが違うも何も違い過ぎる。


子供用三輪車がダンプカーと衝突したようなもんじゃないか。


うちの製品を使って頂いてる可能性が高いからじゃないけど。

、、、いや、その気持ちも正直少なからず在りますが。

清徳丸乗員、父子の無事を心より願います。


ここで、ふと疑問が浮かんだのですが。


大体、音速で空中を飛ぶミサイルを撃墜出来る能力が在るのに。

それより大きくて、それより圧倒的に遅い漁船を避ける能力は無かったの?


決して、海上自衛隊側に責任が在ると言っている訳では無いです。

どっちが悪いとか、私には判断する情報が無いですし。


ただ。


自衛隊が存在する理由とは

国民の生命と財産を守ること。

でしょう?


父子の捜索に全力で取り組むことを希望しています。

中国の食材、、、

昨日から、メディアはJTが販売している中国製冷凍食品で大騒ぎですね。


前にも中国国内で似たようなこと在りませんでしたっけ?

それは冷凍食品ではなくて、確か即席めんで、通学前の小学生が何人か亡くなりませんでしたっけ?

なんか、その時の症状と今回の日本国内の症状と似てません?(日本国内は死者は居ませんが)


その冷凍食品を作ったのは中国の1メーカーなのに。

イコール「中国製の食品は怖い」となっちいまいますわな。


事実、


「すかいらーく」グループが中国で加工された全ての食品について、全国の「ガスト」「バーミヤン」「ジョナサン」で使用を中止するようですし。

「中国製食品に対する消費者の不安感に配慮した」とのこと。


筆者は元々中国産の食材&食品には一切見向きもしてませんでしたけど。

学生時代からガストファンなんですよね( ̄□ ̄;)

中国製食材が使われてたなんて知らんかった(涙)


筆者みたいな人間は少なくないと思う。

だから、業務用は防ぎ様が無いかもしれない。


ただ、一般家庭用はどうだろう?

当然、こんな毒物が食品に入ること自体許されたことじゃないけど。

安い物を求めて、自分の口に入る物を自分で作らなくなっていることも問題じゃ無いかな?

と思う部分もあります。





所詮、独り者で料理も簡単な物しか作れない実家住まいの男の戯言ですが(苦笑)

食料の迂回生産

ある農学博士から、この言葉を知りました。


この言葉の意味すること。


目的とする生産量を達成する為に、

その目的とする生産量以上のカロリーを使用する。

ってこと。


特に、肉を生産する時に穀物側から見ると、こんな感じらしい。


牛1kg=穀物7kg

豚1kg=穀物4kg

鶏1kg=穀物2kg



これは、畜産に限らず漁業にも言えると思う。

漁獲(=生産)する為にエサでオキアミとかイワシとかサバとかイカとか使ってますからねえ。

どんなものか統計されたデータが知りたいなあ、、、


現在の日本は畜産の穀物も、漁業のエサも、輸入に頼っているのが現状。

(そういう意味では、畜産て国産と言えるのかな?資源の無い日本が鉄鋼材生産世界一と一緒なのかな?)

それを考えると、

江戸時代の日本は鎖国してたから、当然自国生産しか手段が無い訳で。

当然自給率が100%だった訳だ。

まあ、その頃の日本の人口は3千万位だったらしいから、比べること自体がナンセンスかもしれませんが(笑)

ただ、その自給率を可能にしたのは、自然農法で在り、魚食や捕鯨だったのかな?と思いました。


ただ、自然に食糧生産を全て委ねるなんてことは到底出来ないし。

けど、人工的な生産方法に頼り切ると自然に歪みが出てくるかもしれないし。


両立出来るように模索し続けなければいかんですなあ、、、

新年明けましておめでとうございます。

CA380058.JPG

金毘羅さんに初詣に来てます。

商売が商売ですから(笑)だから、船の神様のご利益に預かる為に(^_^;)

よく考えると時期は違えど毎年来るようになってます。




去年は楽勝だったのに今年はキツいなあ(・_・;)


もうすぐ三十路やし、経年による体力低下かっ?!( ̄□ ̄;)!!

EU クロマグロ漁獲枠制限など長期計画承認

毎日.jpより転載

『【ロンドン藤好陽太郎】欧州連合(EU)は27日、農相理事会を開き、大西洋マグロ類保存国際委員会(ICCAT)が06年11月の年次会合で勧告した地中海と東大西洋でのクロマグロの漁獲枠削減などの長期計画を正式に承認した。

 昨年のICCATの年次会合で、10年のクロマグロの総漁獲量を06年比2割削減し2万5500トンにするほか、漁獲禁止の小型魚の対象を従来の10キロ以下から30キロ以下に引き上げることなどを勧告していた。農相理の承認により、勧告内容はEU法になる。

 クロマグロは実際の漁獲量が5万トンに上り、資源の回復が大きな課題。特に大消費国の日本などに向け、小型魚を生け捕りにして太らせる「畜養」が問題視されていた。

 一方、今月に開かれたICCATの年次会合で、EUは07年のクロマグロ漁獲割当量を超過したと報告した。乱獲を防止するため、EUは毎年1月末までに加盟国に詳細な漁獲計画の提出を義務付けることも決めた。

毎日新聞 2007年11月28日 10時37分』


大体、10kg以下から蓄養用として獲ってたのには絶句だよ、、、

もっと、その対象を引き上げればEUも延縄漁業に路線変更せざるを得んのですけどねえ(`∀´)笑

まあ、実際に今の需要に延縄船だけで供給するのは非常に難しい、、、

いや、無理だろうけど。


しかし、そうなれば、漁価も上がるし、資源保護にもなると思うんですけどねえ、、、

ようは、あまりにも巻網で獲り過ぎたツケなんでしょうけど。


ただ、蓄養マグロを生産してる国って、

トルコ、シリア、リビア、チュニジア、モロッコ、クロアチア、スペイン、マルタ。

そんなもんかな?

脱線しますけど、確か、2006年ドイツW杯の日本代表が前哨戦したのマルタじゃなかった?(笑)

、、、この中でEU加盟国って、スペインとマルタだけやんか?(゜д゜;)

アフリカ側はともかく、クロアチアとトルコは加盟候補国なだけだし。


以前。


自国への割り当てが少ないっ!


と反対したのはそのトルコとアフリカ側のリビアじゃなかったかな?

なんとか、アフリカ側とEU加盟候補国にも、この長期計画に参加して欲しいもんですけどねえ、、、






問題視されてるのが、蓄養ならば、延縄船での天然マグロの漁獲は大目に見てくれませんかねえ?(笑)

マグロにも格差?

MSN産経ニュースより。

マグロの‘‘格差問題’’


要約致しますと。


①クロマグロ等は、大西洋で規制され出したから高騰している。


②メバチ&キハダの一般的なマグロの漁価は低迷している。

 「中国産」の風評被害で在庫がダブ付いているから。


①は確かにそうだろうなあ、延縄でも獲りに行く漁師さんも減ったからなあ、、、

クロマグロ用の大きな釣針殆ど出てないし(・・;)

蓄養の漁価も同時に上がって行くんだろうなあ、、、

高騰したクロマグロの中でも、天然と蓄養でもう一つ別に格差を付けて欲しいもんだ( ̄_ ̄ i)


②はどうだろう?

国産の生メバチ&キハダに関しては違うでしょう?

大量に水揚げする巻網船が入ったら、さすがに値段は下がるけど。

豊漁が続いてるし、値段も良い値段で推移してるらしいけど?


多分、冷凍に限った話でしょうね。

厳密には冷凍の中国産のマグロの値段が低迷しているってことでしょう。


確かに、漁場や水揚げする港は中国船籍と日本船籍と代わりは無い。

けど、筆者的に、言わせれば、違わないのはそれだけ。


船の設備や漁具。

船頭さんの経験(日本人船頭さんが中国船籍に乗ってる場合も在りますが)も含めた船員さんの質。

同じ様な急速冷凍だったとしても、凍らせるまでの処理の仕方で質は変化するでしょ?


だから、悪い物を中国船籍が生産してると言うのではなく。


日本船籍と中国船籍とでは、質に差が出ることも在り得ると言いたいだけです、思いたいだけです。


実際は危険じゃないとは思っていますよ。


けど。

中国産?!

と、思ってしまうのは、食べ物で在る以上、仕方無い部分も在るんじゃないかなあ、、、

実際、筆者もそう思ってしまいますし、、、、

大体、中国は他の食料品でとんでもないことし過ぎなんだよなあ、、、


頑張って、風評被害が広まらないように、鎮火するように、頑張って下さい。

としか、言い様が無いよなあ(・_・;)


、、、ん?これって?

逆を返せば、日本船籍が生産したマグロの方に需要が集中しつつ在るってことでしょう?

なのに、その割には、漁価は確かに上がって無いよなあ、、、

漁価を上げさせない程に中国産冷凍マグロの在庫が沢山在るのでしょうか?


会社的に考えたら当然、日本船籍が生産したマグロの値段が上がって欲しいですけど(笑)

中国船籍のマグロ船が当社製品を使ってくれてたら、両方の値段が上がることが望ましいけど(苦笑)

現状、使って貰ってないからなあ(冷笑)


まあまあ、会社のことを抜きにして、日本の食料自給率のことを考えたら。


日本船籍でマグロの生産=国産の食料生産


ってことになりますからねえ、、、、、

中国船籍の方々には悪いですけど。

現在の風評被害が広がっている現状。

それは日本船籍生産のマグロを高く売るチャンス!

と、筆者は思ってしまうんですよねえ、、、


筆者って、性格悪過ぎ?σ(^_^;)


てか、筆者も自社製品が中国船籍のマグロ船に使って貰えるように。

単価が高くても売り込められるように。

頑張らねば(-"-;A

ICCAT第20回通常会合閉幕。

米国が提案していた禁漁措置(モラトリアム)は否決。次回会合で検討することに。


んで。


漁獲規制順守の具体策を来年の年次総会までに各国がICCAT事務局に提出することなどで合意。


結論の先伸ばしをしてるだけのようにも感じます、、、

けど。

生産者を無視した、急激な規制にも反対な訳でして、、、


昨今、蓄養(養殖)マグロばかり注目されているように感じます。

しかし、それは、裏を返せば天然マグロの入手が困難だと言うことに他ならない訳でして。


天然でも冷凍でしょ?(  ̄っ ̄)


と、思われる方もいらっしゃると思います。

しかし、冷凍技術も進化しております。

結晶化した水分子による細胞の損傷が抑えられるCAS凍結 と言う技術も開発されております。

その技術で冷凍された刺身をちゃんと解凍すると料理研究家でも生と区別が付かない程です。

そして、その設備を搭載した船も増えて来ています。


CAS凍結の技術と天然で在る。


それを、もっとPRすべきで、まだまだPRが不足しているように私的には思います、、、

もちろん、CAS凍結の設備が船に在ることが大前提ですが(苦笑)