久々に書きます(^^; | 釣針屋

久々に書きます(^^;

しばらく、バタバタしていたもので(。。;

久々に書くことになります、ネタも少し古いし(苦笑)


産経新聞より。

地中海を含む東大西洋産クロマグロの2010年の日本の漁獲枠は、06年に比べて約23%削減され、約2175トンとなることが31日、マグロ資源を管理する地域漁業管理機関「大西洋まぐろ類保存国際委員会」(ICCAT)で決まった。各国の削減率とほぼ同じだが、水産庁は「漁獲枠が4分の1近く減るので、日本の船団の規模は縮小するだろう」としている。


23%削減する分だけ、23%漁価が上がって欲しいんですが?

そう簡単に行かんわなあ( ̄_ ̄ i)

大西洋の日本の船団の規模が縮小と言うより、漁場を大西洋から別の漁場に変える船が増えてますなあ、、、



 29日から都内で始まった中間会合には、日本や欧州連合(EU)など14カ国と2地域の代表が出席した。ICCAT加盟国は昨年11月、10年の総漁獲枠を現在の3万2000トンから約2割少ない2万5500トンにまで削減することで合意しており、各国の削減率の調整が焦点だった。

 会合では、すでに漁獲枠を持っている日本やEUなどについて、各国の削減率を同率にすることで合意。シリアやトルコなど新規加盟国については、それぞれの国の過去の漁獲状況からシェアを計算し、漁獲枠を算出した。

 その結果、06年に2830トンだった日本の漁獲枠は、07年が約2516トン、08年が約2431トン、09年が約2345トンと段階的に減少する。
既存の漁獲枠を消化しきれていなかった韓国と台湾は、日本などの削減率を上回る削減幅となった。


大西洋のクロマグロは特に品質が良いようです。

特にアイスランド沖とかの高緯度の漁場で獲れた物は高級品です。

しかし、高緯度にもなると、かなり過酷な環境のようで、韓国や台湾の船は行きたがらないと聞いたことが在ります。


マストに付いた波飛沫が凍り付いて、見ているうちにマストが太くなると聞いたことが在ります(-"-;A


 クロマグロは最高級刺し身の食材として使われ、主にすし店や高級料亭などに卸される。地中海のクロマグロはほとんど日本向けに蓄養されており、日本は一昨年には地中海から約2万7000トンのクロマグロを輸入している。今後は地中海産の輸入が減り、メキシコなど他地域からの輸入が増えそうだ。


最近、寿司屋でもフツーに地中海産本マグロって、明記して置いてるとこも在るらしいからねえ、、、
                   ◇

 ≪仕入れ制限も不可避≫

 「景気のせいかクロマグロの需要も冷えている。今回程度の削減ならそんなに影響はないだろう」。東京築地魚市場大物業会の布施喬会長は、今回の決定で一般消費者への影響は「ほとんどない」と言い切る。

 最高級刺し身に使われるクロマグロの、日本の市場に占める割合は8%弱。高級すし店など以外にはあまり出回らないため、今回の削減で市場が大きな影響を受けるとみる関係者は少ない。

 だが、手痛い打撃が見込まれるのは、この海域からマグロを買い付けている輸入業者だ。欧州連合(EU)の割当量削減に加え、主要な対日輸出国であるトルコなどが思惑違いの決定に反発。日本への安定供給に影響が及ぶ恐れも出ている。


 これまで、漁獲枠がなかったトルコには07年に918トンが割り当てられた。同国は過去2000トン以上を漁獲していたとして枠の拡大を求めたが、認められなかった。今後、ICCATに異議を申し立てれば、同国は割当量の拘束を免れることになる。

 トルコの漁法は、捕った幼魚をいけすで太らせて出荷する「蓄養」が主体で、大半は日本の刺し身市場向け。同国が規制から外れて乱獲に走れば、日本は買う側の責任を問われることになる。

 リビアも「割当量が少ない」と反対票を投じた。同国沖は地中海の中でも最良の漁場とされ、蓄養向け幼魚の人気捕獲場となっているが、枠組みから外れるのなら、日本としても仕入れ制限の実施は避けられない。

思うに、トルコもリビアも一緒っぽいのよね、オーストラリアの蓄養と

ルール違反して獲られたマグロを買うのもルール違反でしょ?

本当に食文化として、マグロを残して行きたいならば、仕入れ制限はするべきだと、筆者は思います。



枠を超える“違法漁獲”の問題もある。こうしたマグロは蓄養に回され日本に大量に輸入されているとの指摘もあり、「日本かつお・まぐろ漁業協同組合」の石川賢廣組合長は「外国からの違法漁獲の輸入に手を打たなければ、日本が不法を見逃していることになる」と話している。

まこと、その通りだと思いまする。
 
                  ◇

【用語解説】大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)

 大西洋のマグロなどの資源管理をするため、条約に基づき1969年に設立された国際機関。日本、米国、ブラジルやアフリカの発展途上国など42カ国と欧州連合(EU)が参加。クロマグロについて国別の漁獲枠や禁漁期を決め、持続的なマグロ漁業を促している。