祖母が危篤に陥ってから、はや八日。。。
一両日中の宣告でしたが、意識は回復せず低レベルながらも長期戦の様相に。
疲労が溜まるので現在は日中のみ都合の付く親戚と共に付き添いし、夜間は病院にお任せしています。
再びいつ急変してもおかしくない状況ではありますが、息抜き兼ねて更新です。
本日はコチラ
Beautiful Pig Compact 1998年
練香水:ビューティフル
ヤフオクにて購入
EL練香水を蒐集しはじめて11年目。
漸く立っているブタさんにお目にかかることができました
以前ご紹介したお座りブタさんは割と見かけるのですが、立っているブタさんに出会う確率が本当に低いのです
正面より
残念ながら中の練香水は空です。
でも漸く巡り会えたから、どうしても落札したかったのです
真横から
どちらかというと、子豚の雰囲気をもつ容器です。
蓋(顔)部分はまだピンク色が残ってます
シッポはクルリンと渦を巻いてます
キュートなおヒップでしょ?
「Heaven Pig」でも少し触れましたが、海外ではブタは幸運の象徴
ドイツやオーストリアでは、ブタは新年の幸福を運んでくる動物と言われているので、新年や旅立ちに際してはブタのミニチュアを家族や友人と交換する習慣があるのだそうで。
ドイツでは、思いがけなく良いことがあれば「ブタを手に入れた」、運が良かった場合には「ブタを持っていた」という意味の諺があるほど
殊に、古代ドイツ人であるチュートン族は「神様にとってブタは全ての動物の中で最も価値が高い動物である」と信じていたため、幸運を得るためにブタを生贄として捧げていたのだそう
またチュートン族は、子宝に恵まれなければブタを犠牲にすることで子供が授かるようになるとも信じていたのだとか。
。。。という割には、ベーコンやソーセージにして幸運のシンボルを喰らいつくしてる気もしますが
また、子宝のシンボルや安産祈願の縁起物でもあるので、ブタモチーフのアクセサリーを身に着ける人も多いです。
日本では、“トントン(豚豚)拍子にことが進む”にあやかって「幸せを運ぶ動物」とされていますし、「富と繁栄」の象徴でもあることから貯金箱のモチーフにもなっていますよね
二匹の「Heaven Pig」と一緒に
お座りブタにもちゃんと尻尾はあるのです
それにご存じでした?
女性同士のトラブルの際には、「ピンクの豚さんグッズを取り入れると、トラブルが解決する」と言われているんですって
なんでも、ブタには周囲と和を築くパワーがあり、ピンクは愛情や優しさを与える色でリラックス効果もあるそうで。
ピンクの豚グッズを持つことでお互いの心のピリピリが緩和され、状況が良い方向へ変わることが期待されるそうですよ
風水では、ブタが怪我をしにくいことから「健康運」を表すのだとか
日本では、蚊取り線香の入れ物は、ブタのデザインが多いですよね
江戸時代の武家屋敷跡から当時の蚊遣りブタが発掘されていて、現在の形状とは違い、発掘されたものは鼻の部分が瓶の口のようにキュッと閉じていたのだそうですよ。
蚊を追い払うための草を燃やすのに一升瓶や徳利の底を抜いて横にして使用したらブタの形に似ていた。
或いは、明治時代に養豚場の人が考え出した、など蚊遣りブタの起源については諸説あるのだそうです
また、どういう意味があるのかは不明ですが、タイでは天の川のことを「ブタの道」と言うんですって
一方で、イスラム世界ではブタがタブー視されていて、イスラム教徒は豚肉食用禁止になっていることはご存じかと思います。
これはただ単に教義で禁止されているだけではなく、イスラム教徒の大多数は遊牧民。
ブタは遊牧に適さない動物のため、農耕民族の家畜になっていました。
例えば、NHK放送の「シルクロード」等を見ると、パルミラ等の古代の隊商都市へ向かうために取材班はイスラム教徒の案内で“絹の道”を旅しています。
案内役はベドウィン族で、彼らは遊牧民。
家族と共に移動していたのは、ラクダ・ヤギ・ヒツジ・馬・ロバや牛。
ブタはいないのです
何故かというと、砂漠地帯の多い中東は水を沢山使う養豚に向いていなかったことと、木燃料が少なく料理で十分な熱を加えられない為に豚肉に潜む寄生虫を殺せないので、イスラム教の経典であるコーランで豚食を禁止したそう。
オアシスは貴重な水源ですし、砂漠地帯には木が生えないので木燃料は入手できないですものね
その土地に暮らす人々ならではの生活の知恵なんですね
更には、遊牧民は農耕民族を蔑視する風潮があり。
農耕民族はブタを飼育していたことから「豚の旺盛な食欲と性欲」に結び付けて一層蔑視するようになり、更にイスラム教義に持ち込まれていき、イスラム教を布教する手段に使われたらしいです
豚肉にはビタミンAが含まれていて身体に良い食材なのに、風土問題があるとはいえ残念ですよね。
現在はイスラム教徒が多いエジプトも、古代エジプト時代にはブタを8000年ほど前より家畜として飼育・食用にしており、ヒエログリフにはブタの絵字が残っているのだそうです。
尤も、古代エジプトでのブタは聖獣であると同時に悪の動物であるともされていて、善悪の二面性を持っていたそうですよ
ところ変われば、扱いも変わってしまうんですね
10年ほど前の話になってしまいますが、ネットである雑貨を探していた時に見つけたのが。
身体全体がオレンジやピンク色の淡水真珠を編みこんで作られたブタの置物でした
非常に安価で可愛いなと思いましたが、当時は別のものを探していたので未購入。
。。。あの時、買っておけばよかったと悔やんでも後の祭りですよねぇ~