（全文和訳）ジェイソン、ケイトリンの言葉　／　結弦くんについて思うこと

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前記事の続きです。

遅ればせながら、
ジェイソンのメッセージを和訳していただけたものもシェアさせていただきますね。

JasonのTwitterとインスタより@jasonbskates Always we love you!! Enytime everywhere and everything of you!! Jason, your amazing person!!❤️🧡💛💚💙💜 pic.twitter.com/KxltfGVzcH
— JasonBrownFanPage (@JasonBrownFP) June 11, 2021

(ガラケーの方も読めるように、画像をお借りできるようお願い中です。）

ジェイソンは、自分のセクシャリティは周囲の人びとに尊重されてきたから、疑問に思うこともなかったと語っています。

あらゆる形の愛を受け入れることの素晴らしさを教えられてきた、と。

「僕は僕であり、それで十分だ」けれども、
多くの人が異なる現実に直面していることも実感している、と。

自分の人生が豊かなものとなったのも、勇気を持って立ち上がった人々のお陰であることは、間違いない、感謝している、と。

「愛は必ず勝つ」と。
そして、最後に、自分はゲイだとカムアウト。

それに対して、
同じ日にカムアウトしたケイトリン・ウィーバーが、
賞賛を贈っています。

Ready to break figure skating wide open. #OutandProud

Love you both @PaulDPoirier & @jasonbskates

🌈 pic.twitter.com/o7pO4ZoMbu
— Kaitlyn Weaver (@kaitlynonice) June 12, 2021

ケイトリンがカムアウトした動画の和訳もご紹介します。

（なんで”今”だったの？）
‐2020年は自分が何者なのかについて教えてくれる年だった。
‐義母の死などもあり、人生は短い、本当の自分を見つめる時だと思った。
‐決定的なきっかけというよりは小さなあれこれが積み重なっての”今”
‐引退してカナダ代表アイスダンサ選手のケイトリンでない自分を模索した
— Winter (@Winter026) June 12, 2021

（自認から受容まで時間がかかった？）
‐まだその途中。
‐自分の（受容への）道のりは凄く長い。人それぞれだからそれでもいい、ということも含めて一歩一歩歩んでいる所。それは簡単な事じゃない。
‐”女性らしく”ある事を強力に要求する競技に身を置いていて、そうできる事が自分の強みでもあって>
— Winter (@Winter026) June 12, 2021

‐自分を誤魔化すの凄いプレッシャーだった。何かの間違いだと思えてた時は良かったけど、自認してからはメイクするかしないか、何を着るか、自分をどう表現するか、全てが「これってゲイっぽい？大丈夫？」て全てチェックしてて凄くしんどかった
‐アンドリューとのケミ”演技”したことない。自然な関係
— Winter (@Winter026) June 12, 2021

‐自分の成功が”人に受け入れられる”かどうかにかかってるって、本当にきつい。自分は女性性を表現する事に長けていたからそれ以外の自分の価値は認められなかった。
‐フィギュアはスポーツであると同時に芸術でもあるから表現とか自由さとか創造性とか、受容性が高まればもっと素晴らしいものになる。
— Winter (@Winter026) June 12, 2021

‐まずは誰かに”話す”事だけでも凄く大きなステップだった。今悩んでいる人がいたらその一歩踏み出して欲しい。絶対に後悔しないから。
‐アンドリューは私の人生の柱。彼にカムアウトするのが一番大変だった。でも彼はいつも通り強くて揺るぎなかった。彼のサポートは何物にも代えがたい。
— Winter (@Winter026) June 12, 2021

僕達は互いの心の奥底を見つめてきたんだから。みんなにこの話をシェアして最高バージョンのケイトリン・ウィーバーになってゆく君の強さと弱さを誇りに思う。僕は大切なメッセージを伝える君のそばでできる事は何でもする。人はもっと本当の自分に寄りそうべきだ。君の新たな人生でも僕らの旅路を
— Winter (@Winter026) June 12, 2021

（フィギュアスケート界に望む事）
‐周りを見渡して、（マイノリティの）誰かの存在を見逃して(無視して）いないかどうか気にしてみるところから始めて欲しい。白人・異性愛者のエリート競技というフィギュアの”伝統”どのスポーツでもいい事だと思わない。
‐多様性に富んで包含的な競技になって欲しい
— Winter (@Winter026) June 12, 2021

‐何より誰も”自分だけ”だと思わないようになって欲しい。
‐今後はまず、一息ついて自分がこれをやり遂げた事実をじっくり受け止めたい。
‐多様性の為のチャリティー等も（番宣ｗ）
‐ゆっくり一歩一歩進んでいきたい。
‐大丈夫、安全と思えるまで待ってCOすればいい。
— Winter (@Winter026) June 12, 2021

ゲイ、レズビアン、という
比較的知られた言葉以外にも、
セクシャリティを表す言葉は沢山。

※クィア理論（Wikiより）
英語の「クィア queer」という言葉は、本来「変態」に近い意味をもつ侮蔑語だったが[4][3]、とくにアメリカで1980年代末から性的マイノリティが自らを指す言葉として肯定的に用いはじめた[5]。同性愛が連想されることが多いが、異性装・サディズム・トランスジェンダー・バイセクシュアルなど「正常な規範をはずれた」とみなされやすいすべての性行動・文化を指している[1]。

ジェンダー研究・フェミニズム研究が一般的な異性愛者を思考の前提に据えがちだったことには早くから批判があったため[6]、幅広いセクシュアリティを包括することをめざしたクィア理論の概念が1990年にジェンダー研究者テレサ・デ・ラウレティス (ローレティス Teresa De Lauretis) によって提唱され、以後、広く用いられるようになった [2]。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%82%A3%E3%82%A2%E7%90%86%E8%AB%96

虹が何色なのかは、
言語や民族で異なり、
様々。

https://weathernews.jp/s/topics/201807/240205/

だから、レインボーカラーがアイコンにされたのかな？

セクシャリティの在り方にも

、さまざまな形があり、
境界は曖昧。

食べ物の好みが、
人それぞれで様々であるのと同じように。

米国は、今月が「LGBTQの月」。
それで、
立て続けにカムアウトがあったんですね。

他の競技のアスリートたちからも、
声が上がってたのかしら？

それとも、フィギュアスケートだけ？？？？

ケイトリンの言葉は、
フィギュスケートの競技のあり方に直接つながってる気がする。

「自分を誤魔化すの凄いプレッシャーだった」

ただでさえ緊張感と闘わねばならない競技なのに、
さらに、LGBTQの選手はプレッシャーが大きいなんて。

「自分は女性性を表現する事に長けていたからそれ以外の自分の価値は認められなかった。」
シニアにあがると女子選手はみな、「女性性」を表現しなければならなくなるって、おかしいよね？
それが得意かどうかが踏み絵みたいなのも、おかしいよね。

この件はLGBTQの問題とは別に、以前にも書いたことあるけど、絶対におかしいと思う。（ていうか、三原舞依選手は、この呪縛さえなければ、平昌に行ってかも・・。）

「フィギュアはスポーツであると同時に芸術でもあるから表現とか自由さとか創造性とか、受容性が高まればもっと素晴らしいものになる。」

結弦くんがフィギュアスケートが好きな理由と重なるね。

「スポーツであると同時に芸術でもある」

結弦くんほど、受容性が高い選手っていない気がする。
だからこそ、あれほどに様々なタイプのプログラムを演じられるし、どのタイプで演じても、見る人を次々と魅了していくんだ。

美しいものの表現するために身を捧げた結弦くんって、どんだけ尊いんだ。

美しく演じられる男性＝ゲイ、っていう偏見も、まだ根強いし。

平昌五輪よりも前だが、韓国メディアが
「こんなに美しい演技ができるならゲイに違いない」って書き立ててたこと、忘れちゃいない。

演技のタイプとセクシャリティの傾向を結び付けるのは、やめて欲しい。

そういうのがあるって、
しかも、
それが差別される側になると、
わかっていながら、

繊細で華やかで優美な世界を演じつつ、
圧倒的な強さでなぎ倒してきたこと、尊い。

心底、強くて、優しい人だと思う。

・・・・私がニースで結弦くんに魂もっていかれて、
初めてネットで彼の名前を検索した時のこと、
忘れられないよ。

溢れかえる誹謗中傷の言葉の中には、
勝手に彼のセクシャリティを決めつけてイジメてるものが沢山あって、

その中には、彼に面と向かって、そういう言葉を投げつけたことが書かれていた。

それも、まだ十代中ごろの彼に。

美しいものが好きで、
美しく演じることが好きだっただけだろうに。

決めつけて、
揶揄して、
イジメる。

なんて、酷い。

男子フィギュアスケートの歴史の中で、

（セクシャリティの表現としてではなく）

音楽の美しさの表現の幅を広げた、という意味でも、

結弦くんはエポックメイキングな存在だと思う。

なんか、書き散らし感しかないけど、
夜中なのでＵＰしちゃうね。